元となった辞書の項目
gymnastic
IPA(発音記号)
解説
以下では英単語 “gymnastic” を、学習者の方にもわかりやすいように、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
- 単語: gymnastic
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 意味(英語): relating to gymnastics or physical exercises
- 意味(日本語): 体操や身体的な運動に関する、またはそれに適した
「gymnastic」は、体操(gymnastics)やエクササイズに関連した様子や要素を表す形容詞です。たとえば「体操の動き」「体操に適した環境」を指すときに使います。ニュアンスとしては、「体を大きく動かす、柔軟性やバランスが必要である」というイメージを持ちます。
活用形
形容詞なので、基本的に比較級や最上級がある場合は以下のように扱うことが多いですが、実際はあまり使われることはありません。
- 原級: gymnastic
- 比較級: more gymnastic
- 最上級: most gymnastic
ただし “gymnastic” はあまり「比較」する単語ではないので、会話や文章で「more gymnastic than~」という表現を使う機会はそれほど多くありません。
他の品詞形
- 名詞: gymnastics(体操、体操競技)
- 形容詞: gymnastic(形容詞形)
- 副詞形は存在しませんが、文脈によっては “in a gymnastic manner” のように表現する場合があります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 日常会話よりは少し専門性のある語彙。体操やスポーツに関する話題、あるいは比喩的表現として使う際など中上級以上で学ぶ単語。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「gymnastic」
- “gymn-” はギリシャ語の “gymnos” (裸、または体操競技に由来する)に由来し、身体運動・体操を表します。
- 形容詞化する “-ic” は「~に関する、~の性質を持った」という意味を加えます。
- “gymn-” はギリシャ語の “gymnos” (裸、または体操競技に由来する)に由来し、身体運動・体操を表します。
派生語や類縁語
- gymnastic (adjective) … 体操の、体操競技の
- gymnast (noun) … 体操選手
- gymnastics (noun) … 体操競技全般
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- gymnastic routine(体操のルーティン)
- gymnastic performance(体操の演技)
- gymnastic skills(体操の技術)
- gymnastic event(体操競技種目)
- gymnastic equipment(体操器具)
- gymnastic training(体操の訓練)
- gymnastic feat(体操技の偉業)
- gymnastic flexibility(体操的な柔軟性)
- gymnastic discipline(体操の分野/規律)
- gymnastic display(体操の披露/パフォーマンス)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古代ギリシャ語 “gymnazein”(裸で運動する)および “gymnos”(裸)から派生。古代ギリシャでは、体育や身体訓練は裸で行われることが多かったため、この語源が生まれました。
- 微妙なニュアンス:
- 体操競技やアクロバティックな動きに特有の、身体制御や美しさを連想させる形容詞。
- 「体操」という分野に特化しているので、日常的にはあまり使わないかもしれませんが、スポーツ界や教育現場など、文脈がはっきりしている場面で用いられます。
- 体操競技やアクロバティックな動きに特有の、身体制御や美しさを連想させる形容詞。
- 使用時の注意点:
- かなり専門的な響きがあるため、カジュアルな場面では代わりに “athletic” (運動神経が良い) や “flexible” (柔軟性がある) を使うことも。
- 公式な文書やスポーツ解説などでは “gymnastic” と書かれることが多いです。
- かなり専門的な響きがあるため、カジュアルな場面では代わりに “athletic” (運動神経が良い) や “flexible” (柔軟性がある) を使うことも。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての使い方: 名詞を修飾する際に “gymnastic” を前置して使います。
- 例: “a gymnastic routine” (体操のルーティン)
- 例: “a gymnastic routine” (体操のルーティン)
- 可算・不可算について: 形容詞のため、通常はこの区別についての意識は不要です。
- 使用シーン: 堅めの印象があり、特に「体操競技」に特化した話題で使われます。カジュアルな日常会話ではあまり多用しませんが、スポーツに詳しい人同士については自然に使うこともあります。
よく使われる構文やイディオム
- “gymnastic abilities” … 「体操的な能力/柔軟さ・バランス力」
- “display one’s gymnastic prowess” … 「体操の腕前を披露する」
- 直接のイディオムはあまり多くありませんが、スポーツや身体能力を強調する修飾語として用いられます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文(3つ)
- “She showed me some of her gymnastic moves in the backyard.”
(彼女は裏庭でいくつか体操の動きを見せてくれたよ。) - “My little sister is very gymnastic; she can do flips easily.”
(私の妹はとても体操向きで、宙返りを簡単にできるんだ。) - “We watched a fascinating gymnastic display at the school festival.”
(学校祭でとても見事な体操演技を見たよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our sponsor is planning to host a gymnastic competition for charity.”
(私たちのスポンサーがチャリティー目的で体操競技会を開催する予定です。) - “The marketing campaign highlights the brand’s support for gymnastic events worldwide.”
(そのマーケティングキャンペーンは、世界中の体操競技を支援するブランドの姿勢を強調しています。) - “We hired a professional coach to organize gymnastic workshops for employees.”
(従業員向けに体操ワークショップを企画するため、プロのコーチを雇いました。)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “Recent studies suggest that gymnastic training can improve balance and coordination.”
(最近の研究によれば、体操の訓練はバランス感覚や協調性を改善する可能性があると示唆されています。) - “The gymnastic athletes demonstrated superior proprioceptive awareness in the experiment.”
(その実験で、体操競技のアスリートは優れた固有感覚の認知力を示しました。) - “This paper examines the long-term benefits of gymnastic exercise for elderly populations.”
(この論文は高齢者における体操運動の長期的な利点を検証しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- athletic (運動神経が良い・スポーツに適した)
- 一般的な運動能力にフォーカス。体操以外の運動にも広く使える。
- 一般的な運動能力にフォーカス。体操以外の運動にも広く使える。
- acrobatic (曲芸的な・アクロバティックな)
- 体操に似た身体能力を指すが、曲芸師などサーカス的な文脈で使われやすい。
- 体操に似た身体能力を指すが、曲芸師などサーカス的な文脈で使われやすい。
- flexible (柔軟性のある)
- 身体が柔らかい様子を示す。体操的なニュアンスが似ているが、より一般的。
反意語 (Antonyms)
- 直接の対義語はありませんが、文脈に応じて “non-athletic” (非運動的な) や “sedentary” (座りがちな/運動不足の) などが対照的な表現として考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /dʒɪmˈnæstɪk/
- アメリカ英語: [ジムナスティック]
- イギリス英語: [ジムナスティック] (大きな違いはなし)
- アメリカ英語: [ジムナスティック]
- 強勢 (アクセント): “gym - NÁS - tic” のように、第二音節 “nás” に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- “g” を “j” と発音するかどうか迷う場合がありますが、正しくは “ジ” の音です。
- “næ” の部分があいまいになりやすいので、しっかり「ナ」の音を出すように気をつけましょう。
- “g” を “j” と発音するかどうか迷う場合がありますが、正しくは “ジ” の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「gymn-」の部分が特殊なので “gimnastic” や “gymastic” と間違えがち。
- 発音: /dʒɪmˈnæstɪk/ のアクセントが第2音節にあることを意識する。
- 同音異義語との混同: “gymnastic” 特有の同音異義語はほぼありませんが、 “gymnasts” (体操選手たち) との混同に注意。
- 試験対策: TOEICや英検で直接頻出単語というほどではありませんが、スポーツ関連の長文読解や単語問題で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “gym” の部分は多くの人が「ジム(トレーニング」)と認識しやすいので、そこから “gymnastic” も「体を動かす・体操」に関連していると覚えやすいです。
- 「-astic」という形は “fantastic” や “elastic”(弾力のある)などと似た語感をもつため、「弾力性・柔軟性を感じさせる運動関連の単語」とイメージすると理解が深まります。
- 体操選手が華麗な演技をしている場面をイメージすると、音も含めて記憶に残りやすいでしょう。
以上が、形容詞 “gymnastic” の詳細解説です。スポーツ関連の文脈で見かけたときは、体操の動きや訓練と結びつけてイメージしてみてください。勉強にお役立ていただければ幸いです。
意味のイメージ
意味(1)
体操の,体育の