元となった辞書の項目
gaudy
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: gaudy
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): excessively bright or showy, often in a tasteless or vulgar way
意味(日本語): 過度に派手で、時に下品と感じられるような、けばけばしい様子
「gaudy」は、見た目が非常に派手で、やりすぎ感のある状態を表す形容詞です。主に否定的 or 皮肉的なニュアンスを含むため、単に「華やか」ではなく、「やり過ぎて上品さに欠ける」というイメージで使われます。
- 活用形: 形容詞なので、比較級・最上級は “gaudier”, “gaudiest” と変化します。
- 他の品詞形
- 名詞形: gaudiness (けばけばしさ)
- 副詞形: gaudily (けばけばしく)
- 名詞形: gaudiness (けばけばしさ)
CEFRレベル: B2 (中上級)
- 日常会話で使うにはやや語彙レベルが高めで、ニュアンスを理解して使う必要があります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): “gaud-”
- 接頭語・接尾語は直接含まれていませんが、派生形として上記の “-iness” (名詞化) や “-ily” (副詞化) などの接尾辞がつきます。
関連語や派生語
- gaudiness (名詞): けばけばしさ
- gaudily (副詞): けばけばしく
よく使われるコロケーション (10個)
- gaudy outfit(けばけばしい服装)
- gaudy jewelry(けばけばしい宝飾品)
- gaudy decorations(けばけばしい装飾)
- gaudy display(派手すぎるディスプレイや見せ方)
- gaudy makeup(けばけばしいメイク)
- gaudy signs(けばけばしい看板)
- gaudy party theme(派手すぎるパーティーのテーマ)
- gaudy show(派手で上品さに欠けるショー)
- gaudy interior(けばけばしい内装)
- gaudy painting(派手すぎる絵画)
3. 語源とニュアンス
語源:
“Gaudy” は、中英語の “gaudy-green” という色名などと関係があり、「楽しげな装飾」や「まがい物の宝石」 (“gaud” は「見せかけの宝石」の意味もあった) を指していたともされます。
歴史的に「楽しげな」または「目を引くための派手な」というニュアンスを含んでいましたが、現代では「けばけばしくて安っぽい」ほうに重きが置かれます。
使用時の注意点:
- 「派手」や「華やか」を表す際のポジティブな意味よりは、やりすぎ感を批判的・否定的に示すことが多い単語です。
- カジュアルな会話や文章でよく使われますが、「安っぽい」、あるいは「悪趣味」といったニュアンスを伴うため、相手への直接的な表現には少し注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 形容詞 (adjective)
- 可算・不可算: 形容詞のため、名詞の可算・不可算の区別はありません。
- 構文上の特徴: 修飾語として名詞の前に置くことが一般的です。
- 例: “a gaudy outfit” / “gaudy jewelry”
イディオムとして特に固定的なものは少ないですが、「gaudy manner」など、派手な振る舞いにも応用できます。
- フォーマル/カジュアル: カジュアル寄りの語彙ですが、批判や皮肉を込めてフォーマルな書き言葉で使われる場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “That shirt is so gaudy, I can see it from a mile away.”
(あのシャツ、めちゃくちゃ派手すぎて遠くからでも目立つよ。) - “She loves gaudy nail art with all sorts of glitter and charms.”
(彼女はキラキラや飾りがいっぱいのすごく派手なネイルアートが大好きなんだ。) - “I prefer simple designs over gaudy ones.”
(私は派手すぎるものよりシンプルなデザインの方が好きです。)
ビジネスシーン
- “The brochure’s design was deemed too gaudy for our corporate image.”
(そのパンフレットのデザインは、弊社のイメージには派手すぎるとみなされました。) - “He decorated the booth in a gaudy manner, which attracted attention but not in a good way.”
(彼はブースをけばけばしく装飾して目立たせようとしたが、あまり好意的には受け取られなかった。) - “We should avoid gaudy advertising that might offend conservative clients.”
(保守的なお客様を不快にさせるような派手すぎる広告は避けるべきです。)
学術的・フォーマル
- “In art criticism, the term ‘gaudy’ is used to describe works that overuse bright colors lacking subtlety.”
(美術批評の分野では、「gaudy」という言葉は繊細さに欠けて過度に明るい色を多用している作品を表すのに使われます。) - “Some despise Baroque architecture for its perceived gaudiness, though others admire its grandeur.”
(バロック建築をけばけばしいと見なして嫌う人もいれば、その壮麗さを称える人もいます。) - “The study explored the psychological effects of gaudy stimuli on consumer behavior.”
(その研究は、けばけばしい刺激が消費者行動に与える心理的影響を調査した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- flashy (派手な、目立ちたがりの)
- “flashy” は「派手で注目を引く」イメージ。必ずしも「悪趣味」とまでは言わない場合もあります。
- “flashy” は「派手で注目を引く」イメージ。必ずしも「悪趣味」とまでは言わない場合もあります。
- garish (ぎらぎらするほど派手な)
- “gaudy” よりも「目がチカチカするほど不快」というニュアンスが強いです。
- “gaudy” よりも「目がチカチカするほど不快」というニュアンスが強いです。
- showy (見せびらかすような)
- 単に「目立つ」だけでなく「見せつける意図がある」と感じられる場合に使われます。
- 単に「目立つ」だけでなく「見せつける意図がある」と感じられる場合に使われます。
- tacky (安っぽい、ださい)
- ファッションやデザインが無作法・センスに欠けるという、強い否定的ニュアンスがあります。
反意語
- modest (控えめな)
- tasteful (趣味の良い、上品な)
- subtle (控えめで繊細な)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語(BRP): /ˈɡɔː.di/
- アメリカ英語(GA): /ˈɡɔː.di/ または /ˈɡɑː.di/ (地域によって若干異なる発音がある)
- イギリス英語(BRP): /ˈɡɔː.di/
- アクセント (ストレス): “GAU-dy” のように、最初の音節 “GAU” に強勢がきます。
- よくある発音の間違い:
- “ガウディ”というカタカナ発音が定着していますが、英語では母音がもう少し長めかつはっきりと聞こえます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “gaudy” を “gaudey” や “gaudly” と綴るミス。
- 同音異義語との混同: 特には少ないですが、発音が近い “godly (信心深い)” と混同しないよう注意。意味が全く異なります。
- ニュアンスの誤用: 派手なだけではなく “下品さを伴う” という批判や嫌悪のニュアンスがあるので、褒めるつもりで使わないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などで、形容詞のニュアンスを問う問題で紛らわしい選択肢として出る可能性があります。特に「きらびやか」と区別して理解することが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語感イメージ: “gaudy” の “gau-” は「ゴツゴツ」「ゴテゴテ」した印象を与えるとイメージすると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: g + au + dy。中間の “au” を “ou” と間違えやすいので注意。
- 勉強テクニック: “gaudy”=“派手すぎて品がない”イメージを書き込んだイラストやメモを作り、目で見る記憶と結びつけると効果的です。
以上が “gaudy” の詳細解説です。多彩な文脈やコロケーションを通じて、上品さを欠いた派手さを表現するときに活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(色彩などが)けばけばしい,俗っぽく派手な