frigate
1. 基本情報と概要
英単語: frigate
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味(英語): A fast and medium-sized warship, historically lighter than a ship of the line and used primarily for escort and patrolling.
意味(日本語): 中型で高速の軍艦のこと。歴史的には主力艦よりも軽く、主に護衛や哨戒に使われた船を指します。小型船から大型船を護衛する役割として、海戦史において重要でした。
「frigate」は、軍艦としてのニュアンスが強く、特に海軍で用いられる舰種を表す単語です。大きさや任務から見ても、現代海軍では護衛艦のような役割を果たすことが多く、「高速で機動力がある船」というイメージが湧きやすいでしょう。
活用形
- 名詞のため、単数形:frigate / 複数形:frigates
他の品詞になったときの例
- 形容詞形:特になし(ただし “frigate-like” などの派生形容詞は作られる場合があります)
- 動詞形:存在しない
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 一般的な会話ではあまり登場しない専門用語ですが、軍事・歴史関連の文章で目にしやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源としては、フランス語 “frégate” を経由し、イタリア語 “fregata” にさかのぼるとされています。
- 明確な接頭語・接尾語・語幹の区別はなく、一つの語として機能しています。
派生語・類縁語
- “fregata” (イタリア語)
- “frégate” (フランス語)
- “frigatebird” (英語) — 鳥の一種「軍艦鳥」として知られる
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ
- “naval frigate” — 海軍のフリゲート艦
- “frigate-class warship” — フリゲート級の軍艦
- “modern frigate” — 現代のフリゲート艦
- “escort frigate” — 護衛任務のフリゲート
- “anti-submarine frigate” — 対潜水艦用フリゲート
- “air-defence frigate” — 防空フリゲート
- “transition from destroyer to frigate” — 駆逐艦からフリゲートへの転換
- “frigate deployment” — フリゲートの配備
- “commissioning of a new frigate” — 新しいフリゲート艦の就役
- “frigate’s operational range” — フリゲートの作戦航続距離
3. 語源とニュアンス
語源
- イタリア語 “fregata” が起源で、フランス語 “frégate” を経て英語に取り入れられました。
- 歴史的には、17世紀ごろに登場した快速の帆走軍艦を指し、大航海時代以降の海上戦闘・護衛に欠かせない存在でした。
ニュアンスと使用時の注意点
- かなり専門的・軍事的な文脈で使われる単語です。
- 歴史的文脈では帆船を指すことが多く、現代文脈ではミサイルを装備した高速艦を指すなど、使われる時代や場面でイメージが変わります。
- カジュアルな会話よりは、文書や専門的な会話で登場することが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞) のため、数えることが可能です。例: one frigate, two frigates
- 「the frigate」という形で特定の艦を表す場合もよくあります。
- フォーマルな軍事・歴史文書や専門書、報道記事などで使われる単語です。
一般的な構文・イディオム例
- “commission a frigate” (フリゲート艦を就役させる)
- “the frigate was deployed” (そのフリゲート艦が配備された)
フォーマル度合い: 周知のとおり軍事・海軍事情にかかわるため、オフィシャルな文書や報道で多く見られ、日常会話ではあまり使いません。
5. 実例と例文
A. 日常会話で(やや特殊な会話)
- “I read a book about a historic frigate that sailed around the world.”
- 「世界一周をした歴史的フリゲート艦についての本を読んだんだ。」
- 「世界一周をした歴史的フリゲート艦についての本を読んだんだ。」
- “My friend is fascinated by naval history, especially the old sailing frigates.”
- 「友達は海軍の歴史に夢中で、特に昔の帆走フリゲート艦に興味があるの。」
- 「友達は海軍の歴史に夢中で、特に昔の帆走フリゲート艦に興味があるの。」
- “We visited a museum where they had a model of a famous frigate on display.”
- 「有名なフリゲート艦の模型が展示されている博物館に行きました。」
B. ビジネスシーン(軍事関連企業や海軍関係者の会話想定)
- “Our company is involved in the modernization program for the new line of frigates.”
- 「当社は新しいフリゲート艦の近代化プログラムに関わっています。」
- 「当社は新しいフリゲート艦の近代化プログラムに関わっています。」
- “They’re signing contracts for the construction of an advanced frigate class.”
- 「先進的なフリゲート級艦の建造契約を結ぶそうです。」
- 「先進的なフリゲート級艦の建造契約を結ぶそうです。」
- “The budget for the naval frigate project has been approved by the defense committee.”
- 「海軍フリゲート艦プロジェクトの予算が国防委員会に承認されました。」
C. 学術的・歴史的な文脈
- “The role of frigates in 18th-century naval warfare was crucial for securing maritime routes.”
- 「18世紀の海戦において、フリゲート艦の役割は海上交易路の確保に欠かせないものでした。」
- 「18世紀の海戦において、フリゲート艦の役割は海上交易路の確保に欠かせないものでした。」
- “Researchers found detailed logs from a British frigate that participated in the Napoleonic Wars.”
- 「研究者たちは、ナポレオン戦争に参加したイギリスのフリゲート艦の詳細な航海日誌を発見しました。」
- 「研究者たちは、ナポレオン戦争に参加したイギリスのフリゲート艦の詳細な航海日誌を発見しました。」
- “Historical records indicate that some frigates were faster than the best ships of the line.”
- 「歴史資料によれば、一部のフリゲート艦は主力戦列艦よりも高速だったようです。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “destroyer”(駆逐艦)
- フリゲートよりもやや大きい場合が多く、対潜水艦・対空・対艦など多用途。
- フリゲートよりもやや大きい場合が多く、対潜水艦・対空・対艦など多用途。
- “corvette”(コルベット)
- フリゲートよりも小型で、近海防御や哨戒に特化。
- フリゲートよりも小型で、近海防御や哨戒に特化。
- “warship”(軍艦)
- 総称。フリゲートも含む軍艦一般を指す。
- 総称。フリゲートも含む軍艦一般を指す。
- “frigatebird”(軍艦鳥)
- 鳥の名前であり、フリゲートとは直接の軍事的意味ではないが、名称に由来がある。
反意語(船の種類で真逆のものはあまりないが、あえて言うなら)
- “merchant ship”(商船)
- 非軍事目的の船で、武装していない。
類義語とのニュアンスの違い:
- “frigate” は主として護衛や哨戒任務に特化した軍艦。
- “destroyer” はやや大型化・多任務化。
- “corvette” は小型・沿岸警備寄り。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA: /ˈfrɪɡɪt/
- アクセントは第一音節 “fri-” にあります。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じです。
- “fri” を「フリ」、“gate” を「ギット」のように発音するのが自然です (“g” は硬い音)。
- よくある間違いで /ˈfriːɡeɪt/ と引き延ばしてしまう発音に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスとして “friggit” や “friggate” などが見られます。
- “frigate” と “frigid” (寒さを表す形容詞) を混同しないように注意。綴りも発音も異なります。
- TOEICや英検では直接出題される頻度は低いですが、軍事・国際ニュースの英文読解などに出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Frigate” は “Freeゲート(ゲート)” という感じで「海の要所を自由に動き回る船=守りの船」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- また、スペルの “-ate” と発音が “-it” になる点は慣れるまで要注意です。
- 「軍艦鳥(frigatebird)」で覚えるのも一つの手です。その名の通り、グライダーのように自在に飛び回る鳥と速く航海する軍艦を関連付けると覚えやすいでしょう。
以上が名詞「frigate」の詳細な解説です。軍艦や海軍に関心がある方にとっては重要な単語であり、歴史や帆船時代の資料を読む際にも登場するので、ぜひ覚えておきましょう。
フリゲート艦(対潜水艦用小型駆逐艦)
(昔の)木造の快速帆船(今日の巡洋艦に当たる軍船)