fox
1. 基本情報と概要
単語: fox
品詞: 名詞 (countable noun)
英語での意味:
A small to medium-sized, wild, dog-like mammal with a pointed face and thick, bushy tail.
日本語での意味:
キツネ。野生のイヌ科の動物で、細長い鼻先とふさふさのしっぽが特徴です。
「野生の動物や、ずる賢いイメージで表現されることが多い単語です。動物名として日常会話から学術的な文脈まで幅広く使われます。」
活用形:
- 単数形: fox
- 複数形: foxes
- 所有格: fox’s (単数), foxes’ (複数)
他の品詞形:
- 動詞 “to fox” : 「騙す、困惑させる」の意 (ただし、日常会話ではあまり一般的ではありません)
- 形容詞 “foxy” : 「キツネのような、狡猾な、セクシーな」などの意味を持ちます。
CEFR レベルの目安: A2(初級)
「動物名として初級レベルで習う可能性が高い単語です。特に幼い学習者が最初に学ぶ動物リストなどにも出てくるためです。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- この単語は短く、接頭語や接尾語がついているわけではありません。
- “fox” はゲルマン系の語源を持ち、他の派生形として “foxy” (形容詞), “outfox” (動詞:相手を出し抜く) などが存在します。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- cunning fox (ずる賢いキツネ)
- sly fox (狡猾なキツネ)
- silver fox (銀ギツネ、または“白髪のダンディ”というスラング的用法)
- arctic fox (ホッキョクギツネ)
- fox hole (キツネの巣穴)
- fox hunting (キツネ狩り)
- like a fox (キツネのように… =狡猾に/抜け目なく)
- little fox (子ギツネ)
- a fox in the henhouse (鶏小屋にいるキツネ → 危険が内部に潜んでいる状況を示す比喩)
- fox fur (キツネの毛皮)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語では “fox”, さらに遡るとゲルマン祖語の *fuhsaz に由来するとされています。古くから他のヨーロッパ言語でも似た形があり、キツネという動物そのものを指す単語として使われてきました。
- ニュアンス:
- 動物としての「キツネ」を指すのが基本的な用法です。
- 「ずる賢い」「狡猾」というイメージが強く、比喩的に人間を指す場合にも使われることがあります。
- 「魅力的な女性」や「セクシーな人」を指すスラングとして “She’s a fox.” のように使われる場合もありますが、カジュアルかつ口語的です。
- 動物としての「キツネ」を指すのが基本的な用法です。
使用時の注意点:
- 「キツネとしての動物の話をしているのか、人を”狡猾”あるいは”魅力的”と例えて使っているのか」文脈判断が必要です。
- フォーマルな場面で “She’s a fox.” のように表現すると冗談めかしく、場合によっては失礼と取られる可能性があるため注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: fox は1匹、2匹と数えられるため、a fox / two foxes のように扱います。
一般的な構文
- “The fox is hunting for food.” (単数形, 進行形)
- “Foxes are known for their cunning nature.” (複数形)
- “The fox is hunting for food.” (単数形, 進行形)
イディオム
- “to outfox someone” : 相手を出し抜く
- “a sly fox” : 狡猾なやつ
- “crazy like a fox” : 表面上は混乱しているようでも実際には抜け目ない、などのニュアンス
- “to outfox someone” : 相手を出し抜く
フォーマル/カジュアル:
- 動物名として使う場合はどの文脈でも使えます。
- 比喩表現として人間を指すときはカジュアル寄りが多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Look, there’s a fox running across the field!”
(見て、あの野原をキツネが走ってるよ!) - “I saw a cute little fox near the campsite this morning.”
(今朝、キャンプ場の近くでかわいい子ギツネを見たよ。) - “He outfoxed me in that board game last night.”
(昨夜のボードゲームで彼に出し抜かれちゃった。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The marketing team devised a strategy to outfox the competition.”
(マーケティングチームは競合を出し抜くための戦略を考え出した。) - “He’s known in the industry as a sly fox who always closes difficult deals.”
(彼は業界では常に難しい契約をまとめる狡猾な人物として知られています。) - “Our new product’s mascot is a fox to symbolize clever thinking.”
(私たちの新商品のマスコットは賢いイメージを表すためにキツネにしました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The red fox (Vulpes vulpes) exhibits remarkable adaptability to various environments.”
(アカギツネはさまざまな環境への顕著な適応力を示す。) - “Recent studies on fox populations indicate a significant shift in habitat selection.”
(最近のキツネの個体群研究により、生息地選択に大きな変化があることが示唆されている。) - “Conservation efforts for the arctic fox highlight the impact of climate change on Arctic wildlife.”
(ホッキョクギツネの保護活動は北極圏の野生生物に対する気候変動の影響を浮き彫りにしている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms としての動物名での近い概念は少ない)
- “vixen” : メスのキツネ (ただし、女性を指す場合「意地悪な女/セクシーな女」というややネガティブ・スラング的ニュアンスも)
- “wolf” : オオカミ(イヌ科の動物だが、キツネより大型)
- “vixen” : メスのキツネ (ただし、女性を指す場合「意地悪な女/セクシーな女」というややネガティブ・スラング的ニュアンスも)
反意語 (動物名としては厳密な反意語はなし)
- 強いて言えばキツネとはかなり対照的な動物のイメージで “sheep” (羊) を挙げるケースはあるが、「反意語」とは言い難いです。
- 抜け目ない・狡猾 vs 純朴というイメージの対比として “wolf in sheep’s clothing” (羊の皮を被った狼)のような表現が存在しますが、fox とは直接の反意語ではありません。
- 強いて言えばキツネとはかなり対照的な動物のイメージで “sheep” (羊) を挙げるケースはあるが、「反意語」とは言い難いです。
ニュアンスの違い
- fox : ずる賢い、狡猾、または魅力的なイメージ
- wolf : より強くて獰猛なイメージ
- vixen : メスキツネ、または怒りっぽい女性というスラング的用法
- fox : ずる賢い、狡猾、または魅力的なイメージ
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /fɒks/
- アメリカ英語 (AmE): /fɑːks/ (母音がやや長め)
- イギリス英語 (BrE): /fɒks/
アクセントの位置: 最初の “f” に続く母音 “o” に自然と強勢が来ます (FOx)。
発音の違い:
- イギリス英語では “o” がやや「オ」に近い音。
- アメリカ英語では “o” が「ア」に少し近い長めの音になる傾向があります。
- イギリス英語では “o” がやや「オ」に近い音。
よくある発音ミス:
- /fʊks/ や /fɔːks/ と発音してしまったり、母音を曖昧にしてしまうこと。
- 短い単語なのでアクセント自体はあまりずれませんが、母音の発音を意識しましょう。
- /fʊks/ や /fɔːks/ と発音してしまったり、母音を曖昧にしてしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “foxx”等、余分な子音を入れてしまう誤り。
- 同音異義語との混同
- 基本的に “fox” に同音異義語はありませんが、文脈によって “box” や “foxhole” などの関連単語を間違えてしまう学習者がいます。
- 基本的に “fox” に同音異義語はありませんが、文脈によって “box” や “foxhole” などの関連単語を間違えてしまう学習者がいます。
- 試験対策:
- 英検やTOEICで直接「キツネ」について問われることはあまり多くありませんが、動物名・慣用表現・比喩表現が出題される場合があります。
- “to outfox” や “sly as a fox” などのイディオムを問われる可能性があるので注意してください。
- 英検やTOEICで直接「キツネ」について問われることはあまり多くありませんが、動物名・慣用表現・比喩表現が出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
ヒント:
“fox”=「キツネ」のシンプルなイメージ。
しっぽがふさふさしていて、狡猾なイメージと覚えると分かりやすいです。イメージストーリー:
キツネが森の中でそっと獲物を追いかける様子を思い浮かべると、狡猾で素早いイメージと結びつきます。「fox」と聞くと「小さくて賢い動物」としてしっかり脳に刻まれます。勉強テクニック:
- 短い単語なのでスペリング・発音ともに覚えやすいです。
- “to outfox” や “foxy” のような派生語を一緒に覚えると記憶に残りやすいでしょう。
- 短い単語なのでスペリング・発音ともに覚えやすいです。
以上が名詞 “fox” の詳細な解説です。動物としての意味と、そこから比喩的に発展した表現をどちらも意識すると、より深く使いこなせるようになります。
〈C〉キツネ,雄ギツネ
〈U〉キツネの皮
〈C〉《話》(キツネのように)こうかつな人,ずるい人