flutter
〈旗などが〉『ぱたぱたする』,はためく / 〈鳥などが〉『羽ばたきする』,羽ばたきして飛ぶ;〈チョウなどが〉ひらひらと飛ぶ / 〈花びら・木の葉などが〉ひらひらと散る《+『down』》 / 〈人が〉そわそわと動き回る《+『about』+『名』》 / 〈脈・心臓が〉速く不規則に打つ / 〈鳥などが〉〈翼など〉‘を'ばたばた(ひらひら)させる;〈人〉が〈まぶたなど〉‘を'ぱちぱちさせる / 〈U...
以下では、動詞「flutter」を、学習者向けにできるだけ詳細に解説します。マークダウン形式でまとめましたので、参考にしてください。
1. 基本情報と概要
英単語
- flutter
品詞
- 動詞 (Verb)
意味 (英語)
- To move quickly and lightly; to flap wings rapidly (as in birds or insects); to behave in a nervous or excited way.
意味 (日本語)
- 素早く軽やかに動くこと;翼を素早くはばたかせること(鳥や昆虫などが);落ち着かずそわそわする様子を表す。
「flutter」は、鳥や蝶などが羽をバタバタとはばたかせる様子や、人が緊張や興奮などで胸がドキドキして落ち着かない様子を表します。日常会話では「胸がドキドキする」「ハラハラする」というニュアンスでも使われることが多いです。
活用形
- 原形: flutter
- 三人称単数現在形: flutters
- 現在分詞/動名詞: fluttering
- 過去形/過去分詞: fluttered
他の品詞形
- flutter (名詞): 例) “There was a flutter of wings.”(羽ばたきの音/羽ばたく動き)
- fluttery (形容詞): 例) “She felt fluttery with excitement.”(興奮で胸がドキドキして落ち着かない)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 鳥の羽ばたきや感情を言い表す上でやや抽象的で、初級者には少し高度な表現。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「flutter」は、はっきりとした接頭語や接尾語を持たない単語です。
- 語幹: “flutter” → 素早く動く、はためくという動作を示します。
詳細な意味・ニュアンス
- 翼などをはためかせる: 小鳥や蝶が羽を連続して素早く動かす動作。
- (心・胸などが)ドキドキする: 緊張や興奮などで落ち着かない状態を表すとき。
- (物が)ひらひら動く・揺れる: 旗や衣服などが風にあおられてひらひらと揺れる様子を指すこともある。
コロケーションや関連フレーズ 10選
- flutter one’s wings
- (鳥や蝶などが)翼をはばたかせる
- (鳥や蝶などが)翼をはばたかせる
- flutter about
- (人や物が)そわそわと落ち着かずに動き回る
- (人や物が)そわそわと落ち着かずに動き回る
- heart flutters
- 胸がドキドキする(感情的に)
- 胸がドキドキする(感情的に)
- eyelids flutter
- まぶたがパチパチする
- まぶたがパチパチする
- flutter in the breeze
- 風になびいてひらひらと動く
- 風になびいてひらひらと動く
- flutter with excitement
- 興奮でそわそわする
- 興奮でそわそわする
- flutter around
- 周りをバタバタ飛び回る/うろうろする
- 周りをバタバタ飛び回る/うろうろする
- cause a flutter
- (打ち上げ花火等)人々にドキドキを引き起こす
- (打ち上げ花火等)人々にドキドキを引き起こす
- flutter of hope
- かすかな希望のきざし
- かすかな希望のきざし
- flutter to the ground
- (紙や葉などが)ひらひらと地面に落ちる
- (紙や葉などが)ひらひらと地面に落ちる
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語(15世紀頃)に遡るとされ、当時は「floteren」といった形で、「素早く不規則に動く」や「はためく」といった意味で用いられていたと考えられます。
- 「flap(パタパタ動かす)」や「flicker(ちらちらする)」と同系統の擬音的要素があるとも言われています。
ニュアンス・使用時の注意
- 小刻みな動きやドキドキ感を軽やかに表現するため、比較的カジュアルな印象を持ちます。
- 感情の揺れを表すときは「ちょっとした緊張やときめき、そわそわ感」を表すのに適しています。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞・自動詞の両方で使われることがあります。
- 自動詞: “The bird fluttered.”(その鳥ははばたいた)
- 他動詞: “The bird fluttered its wings.”(その鳥は翼をはばたかせた)
- 自動詞: “The bird fluttered.”(その鳥ははばたいた)
- フォーマルな文章でも比喩として使われる場合がありますが、より日常的なシーンで使われることが多いです。
よく使われる構文・イディオム
- flutter in (one's) chest: (胸の中が)ドキドキする
- all of a flutter: そわそわして落ち着かない状態
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “My heart fluttered when I saw her smile.”
- 彼女の笑顔を見たとき、胸がドキッとした。
- 彼女の笑顔を見たとき、胸がドキッとした。
- “The butterfly fluttered around the flowers.”
- その蝶は花の周りをひらひら飛んでいた。
- その蝶は花の周りをひらひら飛んでいた。
- “I felt a flutter in my stomach before the performance.”
- パフォーマンスの前にお腹のあたりがそわそわする感じがした。
ビジネスシーンでの例文
- “He tried to remain calm, but his voice fluttered during the presentation.”
- 落ち着こうとしたが、プレゼン中に声が上ずった。
- 落ち着こうとしたが、プレゼン中に声が上ずった。
- “A sudden announcement caused a flutter of excitement among the team.”
- 突然の発表がチーム内に興奮を巻き起こした。
- 突然の発表がチーム内に興奮を巻き起こした。
- “Her papers fluttered off the desk when the air conditioner turned on.”
- エアコンがついたとき、彼女の書類がデスクからはらはらと舞い落ちた。
学術的/フォーマルな文脈での例文
- “The researcher observed how the bird’s wings fluttered under different wind conditions.”
- 研究者はさまざまな風の条件下で鳥の翼がどのようにはばたくかを観察した。
- 研究者はさまざまな風の条件下で鳥の翼がどのようにはばたくかを観察した。
- “The sensation of butterflies fluttering in one’s stomach is a common stress response.”
- お腹の中で蝶が舞うような感覚は一般的なストレス反応である。
- お腹の中で蝶が舞うような感覚は一般的なストレス反応である。
- “In her dissertation, she discussed the aerodynamic principles that allow hummingbirds to flutter so rapidly.”
- 彼女の論文では、ハチドリが非常に素早く羽ばたける空力学的原理について論じられていた。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- flap (パタパタ動かす/音を立てて羽ばたく)
- 「flutter」はやや軽やか、「flap」はよりはっきりした音・動きを伴うことが多い。
- 「flutter」はやや軽やか、「flap」はよりはっきりした音・動きを伴うことが多い。
- tremble (震える)
- 「flutter」は羽ばたきや心のドキドキ感、「tremble」は恐れや寒さによる震えなど、原因が異なる場合が多い。
- 「flutter」は羽ばたきや心のドキドキ感、「tremble」は恐れや寒さによる震えなど、原因が異なる場合が多い。
- quiver (小刻みに震える)
- 「quiver」は特に恐れや興奮などで体や物が細かく震えるニュアンス。
反意語 (Antonyms)
- remain still (じっとしている)
- stabilize (安定させる)
「flutter」は軽やかに動き回るイメージですので、「静止・安定」という概念が広い意味での反意語になります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /ˈflʌt.ər/
- アメリカ英語: /ˈflʌt̬.ɚ/
強勢(アクセント)
- 最初の音節 “flu” の部分にアクセントがあります。
発音の違い
- イギリス英語では語末の “r” が弱く発音されるか、ほとんど聞こえない場合があります。
- アメリカ英語では “t” がフラップT(舌を弾く音)になり、「フラダー」のように聞こえることが多いです。
よくある間違い
- “flutter” を “flatter”(お世辞を言う)と混同して発音してしまうことがあります。つづりと発音を間違えないよう注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “flutter” の “u” や “tt” を間違えやすいので要注意。
- 同音異義語との混同: “flatter” と混同しやすい。
- 試験での出題傾向: TOEICなどでは出現頻度はあまり高くないが、リーディング中に自然描写や感情描写で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「フラッター」という音のイメージから、「軽やかにパタパタ動く」「ドキドキする」という感覚を連想しやすいです。
- スペリング「flu + tter」で「フルッター」の音を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。
- 「心が羽ばたく(ドキドキする)ように動く」というイメージで結びつけると、感情表現にも応用しやすいです。
以上が、動詞「flutter」の詳細解説です。鳥などの羽ばたきや、人の胸がドキドキする様子を表す便利な単語ですので、ぜひ使い方を覚えてみてください。
〈旗などが〉ぱたぱたする,はためく
〈花びら・木の葉などが〉ひらひらと散る《+down》
〈人が〉そわそわと動き回る《+about+名》
〈脈・心臓が〉速く不規則に打つ
〈U〉《時にa~》ひらひら(ばたばた)すること,はためき
〈U〉《時にa~》《話》興奮,(心の)動揺,混乱
〈U〉(録音の)再生むら,(TV画像の)光度むら
〈C〉《a~》《英俗》少額の投機(かけ)
〈鳥などが〉羽ばたきする,羽ばたきして飛ぶ;〈チョウなどが〉ひらひらと飛ぶ
〈鳥などが〉〈翼など〉‘を'ばたばた(ひらひら)させる;〈人〉が〈まぶたなど〉‘を'ぱちぱちさせる