元となった辞書の項目
flawless
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: flawless
品詞: 形容詞 (adjective)
日本語の意味: 欠点がない、完璧な
英語の説明: Having no flaws; being perfect or without any imperfections.
「flawless」は、「傷や欠点がなく、完璧である」というニュアンスを持つ形容詞です。たとえば、「彼女のパフォーマンスは完璧だった」という状況で使われ、日常的にもフォーマルな場面でも広く使えます。
- 活用形: 形容詞なので、原形「flawless」のみで比較級や最上級はありません。
- 他の品詞例:
- flaw (名詞) … 「傷、欠陥」
- flawed (形容詞) … 「傷や欠点のある」
- flawlessness (名詞) … 「欠点がないこと、完璧さ」
- flawlessly (副詞) … 「完璧に、欠点なく」
- flaw (名詞) … 「傷、欠陥」
CEFRレベル: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級 ← 「flawless」は日常会話以上のレベルで使いこなせると、かなり上達している印象
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: flaw (傷、欠陥)
- 接尾語: -less (〜がない)
「flaw(欠陥)」に「less(〜がない)」がついて「欠点がない」、すなわち「完璧な」という意味が生まれました。
関連語や派生語
- flaw: 欠点、欠陥
- flawed: 不完全な
- flawlessly: 申し分なく、完璧に
- flawlessness: 完全無欠であること
よく使われるコロケーション(10個)
- flawless performance(完璧なパフォーマンス)
- flawless skin(欠点のない肌)
- flawless logic(破綻のない論理)
- flawless diamond(傷のないダイヤモンド)
- flawless technique(完璧な技術)
- flawless execution(完璧な実行)
- flawless victory(完勝)
- flawless design(欠点のないデザイン)
- flawless record(非の打ち所のない実績)
- flawless condition(完璧な状態)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「flaw」は中期英語(Middle English)の「flaw」から来ており、「割れ目、欠落」といった意味を持っていました。これに否定を表す接尾語「-less」がついて、「傷や欠陥が一切ない」という意味へと変化しました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「flawless」はかなり褒め言葉として強い語感を持ちます。「全く非の打ち所がない」という印象なので、そのものを絶対的に称賛するときに向きます。
- カジュアルな会話でも、「That was flawless!(今のは完璧だった!)」のように気軽に使われる一方、フォーマルな場面(学術的、ビジネス文書など)でも「The procedure was flawless.(手順に欠点がなかった)」という具合に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞として名詞を修飾する役割を持ちます。
- 可算・不可算名詞を区別せず、名詞の前にそのまま使えます(例: a flawless gem, flawless workmanshipなど)。
- 文中の位置としては、(1)名詞の直前、(2)補語の位置(be動詞の後)などで使われます。
よく使われる構文・イディオム
- “(be) flawless from start to finish”
(はじめから終わりまで完璧である) - “achieve a flawless result”
(完璧な結果を達成する)
フォーマル/カジュアル問わず、誉め言葉や高い評価を表現する時に多用されます。
5. 実例と例文
A. 日常会話(カジュアル)での例文
- “Your singing was flawless at the karaoke tonight.”
(今夜のカラオケ、あなたの歌は完璧だったよ。) - “I tried cooking this new recipe, and it turned out flawless!”
(新しいレシピを試したら、完璧に仕上がったよ!) - “Her makeup is always flawless.”
(彼女のメイクはいつも完璧だね。)
B. ビジネスシーンでの例文
- “The presentation was flawless; our clients were highly impressed.”
(プレゼンテーションは完璧で、クライアントはとても感銘を受けていました。) - “We need a flawless plan to launch our new product successfully.”
(新製品を成功裡に発売するには、完全無欠の計画が必要です。) - “Her report was flawless and required no revisions.”
(彼女のレポートには欠陥がなく、修正が一切必要ありませんでした。)
C. 学術的・専門的な文脈での例文
- “The experiment’s methodology was flawless and yielded reliable data.”
(実験の方法論は欠点がなく、信頼できるデータを得られました。) - “His statistical analysis was so thorough that it appeared flawless.”
(彼の統計解析は非常に綿密で、欠点がないように見えました。) - “We aim for a flawless peer-review process to maintain high academic standards.”
(高い学術水準を保つために、完璧な査読プロセスを目指しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- perfect(完璧な)
- 「flawless」と同じように「欠点がない」という意味。より広く一般的に使われます。
- 例:“Her performance was perfect, with no mistakes.”
- 「flawless」と同じように「欠点がない」という意味。より広く一般的に使われます。
- impeccable(申し分のない)
- 「道徳的にも非の打ち所がない」というニュアンスが強め。
- 例:“His manners are always impeccable.”
- 「道徳的にも非の打ち所がない」というニュアンスが強め。
- immaculate(汚れや欠点が一切ない)
- 「非常に清潔」や「宗教的に清い」といった印象も伴うことがあります。
- 例:“She kept her room in immaculate condition.”
- 「非常に清潔」や「宗教的に清い」といった印象も伴うことがあります。
反意語(Antonyms)
- flawed(欠陥のある)
- imperfect(不完全な)
- defective(欠陥のある・故障した)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈflɔːləs/
- アメリカ英語: /ˈflɔːləs/ または /ˈflɑːləs/(地域によって
aw
の音が若干異なる)
- イギリス英語: /ˈflɔːləs/
アクセント: 「flaw」に強勢があり、「less」は弱めに発音します。
よくある発音ミス: 「floor-less」と区別しづらい場合がありますが、「flaw」に近い音で発音するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “flawless” の中の “w” を抜かして “fla-less” となってしまうことや、末尾の “-less” が “-les” となることに注意。
- 同音・類似表記: “floorless” と混同しないようにしましょう。意味が全く異なります。
- 試験対策: TOEICなどビジネス関連の英語試験で「完璧な」「欠点のない」を表す場合に出やすい単語です。英検などではやや高いレベルで出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「傷(flaw)」が「ない(-less)」という直接的な組み合わせなので、文字通り「傷や欠点が一切ない」というイメージを思い浮かべましょう。
- 覚え方: “flaw + less = flawがless(少ない→ない)だから完璧”。
- テクニック: 類義語の“perfect”や“impeccable”とセットで覚えると、場面や文脈に応じて使い分けやすくなります。
以上が、形容詞 “flawless” の詳細な解説です。日常生活からビジネス、学術の場面まで、相手を褒めたり物事を評価する場面でよく使われる便利な単語です。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(演技・演奏などが)完全な(perfect)
意味(2)
(宝石などが)傷のない