firearms

以下では、英単語 “firearms” について、できるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

単語: firearms

品詞: 名詞（複数形）

CEFRレベル目安: B2（中上級）

• 理由: 一般的な日常会話というより、法律やニュースなど少し専門的な場面でも使われる言葉です。

意味（英語）:

Weapons, such as guns and rifles, that fire projectiles (e.g., bullets) through the force of an explosive.

意味（日本語）:

弾薬（弾丸など）を発射する銃器のことを指します。拳銃やライフルなどが含まれ、ガンパウダーや火薬を使って弾を発射する武器の総称です。法律・規制やニュースの文脈でもよく使われます。

「firearms」はふだん複数形で使われることが多いです。単数形は “firearm” ですが、あまり単数形で使う場面は多くありません。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• fire + arms
  
  
  
  • “arms” には「武器」という意味があります。
    
  
  
  • “fire” はここでは「火薬・爆発力」を指し、爆発力で弾を撃ち出す武器という感覚です。
  
  

派生語と関連性

• firearm (単数形): 単数の火器
  


• arms: 武器全般（銃だけでなく、刀剣なども含む）
  


• firearm-related (形容詞): 火器に関連する

よく使われるコロケーション（10個）

1. possess firearms（銃器を所持する）
   


2. carry firearms（銃器を携帯する）
   


3. illegal firearms（違法な銃器）
   


4. registered firearms（登録済みの銃器）
   


5. firearms license（銃器所持許可証）
   


6. firearms legislation（銃器に関する法律）
   


7. firearms offense（銃器に関連する犯罪）
   


8. confiscate firearms（銃器を押収する）
   


9. use firearms（銃器を使用する）
   


10. firearms training（銃器の訓練）

3. 語源とニュアンス

語源

• arm の語源はラテン語の “arma”（武器）から来ています。
  


• fire は古英語 “fȳr” に由来し、「火」や「炎」の意味があります。
  


• もともと「火薬で発射する武器」という概念から “firearm” が生まれました。

ニュアンス・使用時の注意

• “firearms” は法的な文脈や、安全保障、ニュース記事などでよく使われます。
  


• 口語でも使われますが、「guns」を使うほうがカジュアルで、 “firearms” はややフォーマルまたは専門的（法律関連など）です。
  


• 感情的な響きというよりは、法律・規制や厳粛なトーンの文脈で使うことが多いです。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞ですが、ふだん複数形で使われることが多いです。「複数の銃器」という意味合いが強いです。
  


• 単数形は “firearm”（a firearm）ですが、書類や正式な文章では “any firearm” のように使うことがあります。

よく使われる構文やイディオム

1. “He was charged with illegal possession of firearms.”

   
   
   • (彼は違法な銃器の所持で起訴された。)
   
   



2. “Firearms control is a highly debated topic.”

   
   
   • (銃器規制は激しく議論される話題です。)
   
   



3. “Authorities seized a cache of firearms.”

   
   
   • (当局は銃器の隠し場所を押収した。)
   
   

フォーマルな文脈（法律文書、新聞記事など）でよく見られます。カジュアルな会話では “guns” の方が頻度が高いです。

5. 実例と例文

日常会話での例文（3つ）

1. “I don’t own any firearms, but my cousin has a hunting rifle.”

   
   
   • 私は銃器を所有していませんが、いとこは狩猟用ライフルを持っています。
   
   



2. “The topic of firearms makes my parents uncomfortable.”

   
   
   • 両親は銃器の話題になると落ち着かなくなるんです。
   
   



3. “He’s really cautious about firearms safety.”

   
   
   • 彼は銃器の安全管理にとても注意を払っています。
   
   

ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “Our company provides firearms training to security personnel.”

   
   
   • わが社は警備員に対して銃器の訓練を行っています。
   
   



2. “We must ensure all firearms are properly registered under local regulations.”

   
   
   • すべての銃器が地方自治体の規定に従って適切に登録されていることを確認しなければなりません。
   
   



3. “A background check is mandatory before purchasing firearms.”

   
   
   • 銃器を購入する前に身元調査が必須です。
   
   

学術的／ニュースでの例文（3つ）

1. “Research indicates a correlation between firearms regulation and gun-related crime rates.”

   
   
   • 研究によると、銃器規制と銃犯罪率には相関関係があると示唆されています。
   
   



2. “Firearms legislation differs significantly from one country to another.”

   
   
   • 銃器に関する法律は国によって大きく異なります。
   
   



3. “An increase in firearms imports has been reported this year.”

   
   
   • 今年は銃器の輸入が増加しているとの報告があります。
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. guns （銃）
   
   
   
   • よりカジュアルかつ大ざっぱな言い方。日常会話でよく使われる。
     
   
   


2. rifles （ライフル）
   
   
   
   • “firearms” の一種だが、特にライフル銃を指す。
     
   
   


3. weapons （武器）
   
   
   
   • 刃物や鈍器も含むより広い意味。
     
   
   


4. small arms （小火器）
   
   
   
   • 歩兵が携行できるサイズの火器を指す。軍事用語で用いられやすい。
     
   
   

反意語（完全に反意というより対照的な概念）

• melee weapons（白兵戦用武器、刃物など）
  
  
  
  • 火薬を使わない武器。
  
  

“firearms” はあくまでも火薬で弾丸を発射する武器を指すため、刃物や棒などの武器は含みません。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA(米国英語): /ˈfaɪərɑːrmz/
  


• IPA(英国英語): /ˈfaɪə(r)ɑːmz/
  
  
  
  • 米国英語は “r” を明確に発音します。
    
  
  
  • 英国英語では “r” が弱めになりがちです。
    
  
  


• アクセントは最初の “fire” の部分 “FAI-er” に強勢があります。

よくある発音の間違い

• 語中の “r” を省略してしまう
  


• “arms” の母音 “ɑː” を短くしてしまう

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “firearms” の “e” を抜かして “firarms” としてしまう誤りがある。
     
   
   


2. 混同しやすい単語: “arms” (武器), “arm” (腕)
   
   
   
   • “arms” は文脈によって「腕」か「武器」か分かれるが、“firearms” は必ず「銃器」。
     
   
   


3. TOEICや英検などの試験での出題傾向
   
   
   
   • ニュース記事や社会問題に関するリーディング、リスニングで “firearms” が登場することがあります。
     
   
   
   • 「銃規制」など社会問題を扱う文章で目にしやすい単語です。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “fire” + “arms” = 「火で動く武器」 → 火薬で弾丸を飛ばす武器、と考えるとイメージしやすいです。
  


• 「武器(arms)」に「火(fire)」というエネルギーを加えて弾を飛ばす → 銃器という連想で覚えてみましょう。
  


• スペルは「fire + arms」をそのままつなげるだけ、と覚えると簡単です。

以上が、名詞 “firearms” の詳細解説です。

ニュース記事や法的文書など、ややフォーマルな場面で頻出する単語ですので、関連する表現や用法も併せて覚えておくと便利です。