最終更新日:2024/06/11

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A budget deficit must be financed somehow.

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元となった辞書の項目

finance

動詞

〈人・計画など〉‘に'資金を出す,融資する

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解説

以下では、動詞「finance」をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: finance

品詞: 動詞 (他動詞)

意味(英語): to provide funds or money for a project, undertaking, or person

意味(日本語): 資金を提供する、費用をまかなう

「finance」は「~に資金を供給する」「お金を出す」といったニュアンスを持つ動詞です。プロジェクトや事業を進めるためにお金を用意したり、支援したりする場面で使われます。

動詞の活用形


  • 原形: finance

  • 三人称単数現在形: finances

  • 現在進行形: financing

  • 過去形: financed

  • 過去分詞形: financed

他の品詞としての例


  • 名詞: finance (財政、金融)

    例: “He works in finance.”(彼は金融業界で働いている)

  • 形容詞: financial (財政の、金融の)

    例: “She is responsible for the company’s financial decisions.”(彼女は会社の財務判断を担当している)

  • 名詞: financier (金融業者、資本家)

    例: “The financier invested in several tech startups.”(その金融業者は複数のテクノロジー系スタートアップに投資した)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「finance (動詞)」は、ビジネスや経済関連の文脈でよく出てくるため、中上級レベル(B2)以上の学習者が理解・活用できる単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源としてのコア要素: “finan-” はラテン語 “finis(終わり、完結)”から派生したフランス語 “finance” に由来しており、「支払いを終わらせる」「決済」が元々の意味合い。

詳細な意味


  1. 資金を提供する

    例: “They decided to finance the new startup.”(彼らは新しいスタートアップに資金を提供することを決めた)

  2. 費用をまかなう

    例: “The company financed her trip to the conference.”(会社が彼女の会議出張費を負担した)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. finance a project(プロジェクトに資金を出す)

  2. finance one’s education(教育費を出す)

  3. finance the purchase(購入費をまかなう)

  4. finance expansion(事業拡大の資金を供給する)

  5. finance the construction(建設費を賄う)

  6. secure financing(資金調達を確保する)

  7. public financing(公的資金提供)

  8. private financing(民間資金提供)

  9. short-term financing(短期資金調達)

  10. long-term financing(長期資金調達)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “finis(終わり)” がフランス語 “financer” を経て英語に取り入れられたと言われます。もともと「金銭的決済を終える」「支払いを締めくくる」といった概念から始まり、派生して「資金を提供する」という意味へと広がりました。

微妙なニュアンスや使用時の注意点


  • 「finance」はビジネスや公的な場面でよく使われる、ややフォーマル寄りの言葉です。個人的な日常会話でも使われますが、プロジェクトや大きな支出に関連するときに用いられることが多いです。

  • カジュアルにお金を出すことを指すときは “pay for” を使うこともありますが、「finance」はもう少し正式・制度的な文脈に用いられます。

口語/文章/カジュアル/フォーマル


  • 日常会話: ややフォーマルな響きだが、使われる場合もある。

  • ビジネス文書: 頻出。契約書や事業計画書などでは必須の単語。

  • 学術的文章: 経済学や経営学の文献でしばしば使用。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として目的語を取る


    • 例: “The government will finance the research project.”


  2. 形式主語構文


    • 例: “It is crucial to finance new environmental initiatives.”


  3. 受動態


    • 例: “The project was financed by private investors.”


使用シーン


  • フォーマル: ビジネスや政府支援、報告書など

  • カジュアル: 個人的にあまり使われないが、大きめの買い物(車や家など)について話すときに使う


5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. “I need to figure out how I’m going to finance my trip to Europe.”

    (ヨーロッパ旅行の費用をどうやってまかなうか考えないといけないな。)

  2. “They offered to help finance my wedding expenses.”

    (彼らは私の結婚式の費用を出すのを手伝ってくれると言ってくれた。)

  3. “I’m not sure if I can finance a new car right now.”

    (今、新しい車の支払いをまかなえるかどうか分からないよ。)

ビジネスシーン(3例)


  1. “We’re looking for investors to finance our startup's expansion.”

    (私たちはスタートアップの拡大を資金提供してくれる投資家を探しています。)

  2. “The bank agreed to finance the purchase of the new office building.”

    (銀行は新しいオフィスビル購入の資金を融資することに同意しました。)

  3. “Securing external funding is vital to finance our research initiatives.”

    (外部資金の獲得は、我々の研究プロジェクトを進めるために不可欠だ。)

学術的な文脈(3例)


  1. “Governments often finance large-scale scientific studies to promote innovation.”

    (政府はイノベーションを促進するために大規模な科学研究に資金を投じることが多い。)

  2. “The foundation decided to finance a series of clinical trials on new vaccines.”

    (財団は新しいワクチンの臨床試験シリーズに資金を提供することを決定した。)

  3. “Financial institutions can choose to finance projects that align with sustainability goals.”

    (金融機関は持続可能性の目標に合致するプロジェクトに資金を提供することを選択できる。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. fund(資金提供する)


    • “fund” は「ある目的のための資金を提供する」という点で非常に近い。規模が限らず使える。


  2. sponsor(スポンサーになる)


    • 主にイベントやキャンペーンに対して「スポンサーになる」という文脈で多用。


  3. underwrite(引き受ける、資金を支援する)


    • 保険や証券など専門的な文脈で「引き受ける」という意味。フォーマル度が高い。


  4. back(資金支援する)


    • 口語的で「後ろ盾をする」というニュアンスを含む。


反意語


  • withdraw funding(資金を引き上げる)


    • 正確には動詞+目的語の形だが、資金提供をやめる・引き上げるという真逆の意味を表す。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /faɪˈnæns/ または /fəˈnæns/

  • イギリス英語: /faɪˈnɑːns/ または /fəˈnɑːns/

アクセント


  • 通常 fi または fi-nan の部分に強勢がありますが、地域や話者によって “faɪ-NANS” と “fə-NANS” のように変化します。

  • アメリカ英語では “fi-NANS”、イギリス英語では “fi-NAA(NS)” のように母音が伸びる傾向があります。

よくある発音ミス


  • 初学者は「ファイナンス」とアクセントを間違えてしまいがちです。また /ɪ/ と /aɪ/ の発音を混同し、「ファイ(fine)ナンス」「フィナンス」とブレることがありますが、どちらかの発音に寄せて明確に発音すると良いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス : finance は “n” が一つだけ。しばしば “finannce” のように打ち間違える。

  2. 同音異義語との混同 : “finance” と似た音をもつ単語はあまりありませんが、 “finesse” (巧妙な処理) と混同しないように注意。

  3. TOEIC・英検での出題傾向 : ビジネス英語や金融関連の読解問題でしばしば登場する単語。文脈で名詞の “finance” との区別が求められる場合もあるので要チェック。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源の “finis” は「終わり」と関連。資金の提供によって「最終的に支払いを締めくくる」というイメージが持てます。

  • 勉強テクニックとして、finance は “finalize (終わりにする)” と同じ「fin-」に関わる単語とつなげて覚えると理解しやすいでしょう。

  • お金関連の単語なので、 “finance” = “お金を終わりまで責任持って負う” とイメージすると覚えやすいかもしれません。


以上が、動詞「finance」の解説です。資金提供や費用負担を表すために、ビジネスシーンや公的な場面でよく使われる、ややフォーマル寄りの単語です。日常会話でも大きな買い物や投資の話題で用いられますので、覚えておくと便利です。

意味のイメージ
finance
意味(1)

〈人・計画など〉‘に'資金を出す,融資する

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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