元となった辞書の項目
feat
IPA(発音記号)
解説
名詞 “feat” を徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語&日本語)
- 英語: “feat” — an achievement that requires great courage, skill, or strength
- 日本語: 「feat」は「偉業、離れ業、大きな業績」という意味の単語です。
「とても難しいことをやり遂げた」というときによく使われる単語で、目覚ましい成果や勇気・技能・力などが必要な行為を表すときに用いられます。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 名詞のため、基本形は変化しません。複数形は “feats” となります。
他の品詞になった時の例
- “feat” は、主に名詞としてしか使われません。形容詞や動詞形などはありません。
CEFRレベル
- B2(中上級): 新聞や学術的な文章でも見かける概念ですが、日常会話でも時々出てきます。文脈が少しフォーマルかつ抽象的な場合が多いため、中上級レベルの単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “feat” は、接頭語・接尾語・語幹がはっきりと分かれた単語ではありません。ラテン語由来の単語で、後述の語源を参照するとイメージしやすいでしょう。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- amazing feat (素晴らしい偉業)
- impressive feat (印象的な偉業)
- one’s greatest feat (人の最大の偉業)
- no small feat (大した偉業だ / 簡単なことではない)
- incredible feat (信じられないような偉業)
- feat of engineering (工学上の偉業)
- athletic feat (スポーツ面での偉業)
- remarkable feat (注目すべき偉業)
- perform a feat (偉業を成し遂げる)
- achieve a feat (偉業を達成する)
3. 語源とニュアンス
語源
- “feat” は、ラテン語の「factum(行い、業績)」に遡ります。中世フランス語を経由して英語に取り入れられ、現在の「偉業、功績」の意味へと定着しました。
微妙なニュアンス
- 大変な努力や技能が必要だった、あるいは感嘆に値する行為や技術を評価するときの語感があります。ポジティブかつ賞賛のニュアンスが強い単語です。
使用時の注意点
- 「偉業」としての文脈が強いため、日常的な些細な成功を “feat” と呼ぶのは大げさに聞こえる場合もあります。
- ビジネス文書やスピーチなど、ややフォーマルな場面でも違和感なく使えます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞の可算・不可算
- “feat” は 可算名詞 です。複数形は “feats” となります。
一般的な構文やイディオム
- “It was no small feat (to do something).”
(~するのは並大抵のことではなかった。) - “He pulled off an amazing feat.”
(彼は素晴らしい偉業をやってのけた。)
フォーマル/カジュアル
- ややフォーマルな響きが強いですが、カジュアルな会話で使用しても問題ありません。ただし、口語では「偉業」として大げさに聞こえる場合もあるため、文脈を意識して使います。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Finishing that marathon at your age is quite a feat!”
(あなたの年齢であのマラソンを完走するなんて、本当に凄いよ!) - “Cooking a full course meal all by yourself is no small feat.”
(フルコース料理を全部自分で作るのは簡単なことじゃないね。) - “Wow, that magic trick was a real feat of skill.”
(わあ、あのマジックは本当に熟練が必要なすごい技だよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Expanding our market overseas was a major feat for the company.”
(海外市場への進出は、我が社にとって大きな偉業でした。) - “Achieving a 20% increase in sales this quarter is no small feat.”
(今期に売上を20%伸ばしたのは、かなりの偉業です。) - “Our new product launch was a remarkable feat of coordination among all departments.”
(新製品の発売は、全部署の連携が生んだ注目すべき偉業でした。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The invention of the steam engine was a groundbreaking feat in engineering history.”
(蒸気機関の発明は、工学史において画期的な偉業でした。) - “Mapping the human genome was an extraordinary feat of modern science.”
(ヒトゲノムの解読は、現代科学の中でも特筆すべき偉業です。) - “Completing such a comprehensive study on climate change is no small feat.”
(気候変動に関するこれほど包括的な研究をやり遂げるのは、容易なことではありません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- achievement(達成、功績)
- 広い意味で「達成したこと」を表す。大きさに限らずあらゆる功績に使える。
- 広い意味で「達成したこと」を表す。大きさに限らずあらゆる功績に使える。
- accomplishment(業績、成果)
- “achievement” と近い意味合い。個人の努力に焦点がある。
- “achievement” と近い意味合い。個人の努力に焦点がある。
- triumph(大勝利、勝利の喜び)
- 成功に酔いしれる感じが強く、「勝利」というニュアンスも含む。
- 成功に酔いしれる感じが強く、「勝利」というニュアンスも含む。
反意語
- “failure”(失敗)
- 「失敗」という真逆の意味を持つ言葉。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /fiːt/
- イギリス英語: /fiːt/
強勢(アクセント)の位置
- 音節が1つしかないため、単語全体を「フィート」と発音します。母音は長い「イー」の音。
よくある発音ミス
- “feet”(足の複数形)と混同して、曖昧に発音する場合がありますが、同音異義語に近いものの、スペリングと意味が違うので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “feat” を “feet” と間違える。
- 同音異義: “feet” は「足(foot)の複数形」で全く意味が異なる。
- 大げさな文脈: 日常レベルの小さな成功に使うと誇張しすぎと受け取られることも。
- 試験出題: TOEIC や英検での長文読解に登場し、「重要な功績」を表す言葉として選択肢に出る可能性あり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fiːt (フィート)” = 偉業 という具合に、同音異義語の “feet (足)” を逆手に取り、「足(feet)で達成する偉業」をイメージすると覚えやすいかもしれません。
- スペルは “ea”、英語で「イー」の音になる代表例の一つなので、発音とつなげて覚えておくと良いでしょう。
- 素晴らしい成果を見たとき、「すごい!」という気持ちを “feat” に重ねて覚えると使いやすくなります。
以上が名詞 “feat” の詳細解説です。大きな業績や功績を評価したいときに重宝する単語ですので、文脈を意識してぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
手柄,功績
意味(2)
芸当,離れ業