最終更新日:2024/06/11

太った猫がマットに座っていた。

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The fat cat sat on the mat.

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元となった辞書の項目

fat

形容詞

太った,肥満した / 脂肪の多い / たっぷりとはいった,分厚い / もうかる / (土地が)肥えた / …‘を'太らせる / ふとる,肥える

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解説

以下では、英単語 fat(形容詞)を、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: fat = having too much flesh; overweight; containing a large amount of fat (in food)

  • 日本語: 「太った」「脂肪が多い」「(食品が)脂肪分の多い」という意味です。人や動物の体が標準よりも太っている状態や、食べ物に含まれる脂肪成分が多い状態を表すときに使われます。日常会話では「太っている」「脂っこい」といったニュアンスがありますが、人に直接「You’re fat.」と言うのは失礼になる場合が多いので注意が必要です。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 原級: fat

  • 比較級: fatter

  • 最上級: fattest

他の品詞形


  • 名詞: fat(脂肪)


    • 例: “The fat in this meat is high.”(この肉の脂肪分は高い)


  • 動詞: 厳密には “fat” を動詞単体で使うことはあまりありませんが、古い用法として「太らせる」という意味を持っていたことがあります。現在は “fatten” の形で「太らせる」が一般的です。

CEFRレベルの目安


  • A2(初級)


    • 比較的日常会話でも初歩的な単語です。身体的特徴や食べ物の説明をするときによく使われます。



2. 語構成と詳細な意味

“fat” は非常に短い語につき、はっきりとした語根・接頭語・接尾語には分解しにくい単語です。しかし、派生形としては以下のようなものがあります。


  • fatter / fattest:比較級・最上級

  • fatty:脂っこい、脂肪過多の(形容詞)

  • fatten:太らせる(動詞)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “fat person” (太っている人)

  2. “fat content” (脂肪分・脂肪含有量)

  3. “fat chance” (〈皮肉的に〉ほとんど望みがない)

  4. “fat cat” (大物実業家・金持ちの権力者)

  5. “fat paycheck” (大きい給料)

  6. “get fat” (太る)

  7. “fat-free” (無脂肪の)

  8. “fat tissue” (脂肪組織)

  9. “cut the fat” (脂肪を取り除く/無駄を省く)

  10. “low-fat diet” (低脂肪ダイエット)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語「fǣtt」(featt)から来ており、もともと「太った」「よく栄えた」「油で覆われた」といった意味を持っていました。さらに遡るとゲルマン祖語 *faitaz(豊富な、太った)に由来するとされています。

ニュアンスや感情的な響き


  • 「fat」という単語は、外見的なことを直接指摘するため、人に対して使うと失礼または侮辱的に受け取られることがあります。極めてカジュアルまたはネガティブな響きを持つことが多いので、使う場面には注意が必要です。

  • 食品に対して使う「fat」は中立的に「脂肪が多い」「脂っこい」という意味で使われます。

使用シーン


  • 口語: 人に対してはあまり推奨されませんが、食品に関しては一般的に使われます。

  • 文章: 「脂肪分」に関してよりフォーマルに書く場合は “high in fat” などを使うことがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として人や物を修飾するときに使います。


    • 例: “He is fat.”(彼は太っている)

    • 例: “That’s a fat piece of steak.”(あれは脂肪分の多いステーキだ)


  • 可算/不可算(名詞として使う場合)


    • “fat” が名詞として使われる場合は不可算名詞として扱われます。

    • 例: “The doctor advised me to reduce my fat intake.”(医者は私に脂肪摂取量を減らすように助言した)


  • イディオム at times


    • “fat chance” 〈口語で皮肉的表現〉(実際は「ほとんどチャンスがない」という意味)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I think this pizza is too fat for me. I prefer something lighter.”

    (このピザは脂っこすぎると思う。もっと軽いものがいいな。)


  2. “He used to be quite fat, but he lost a lot of weight last year.”

    (彼は以前はかなり太っていたけど、去年たくさん体重を落とした。)


  3. “Your cat is getting fat! Maybe cut down on the treats?”

    (あなたのネコ、太ってきてるよ!おやつを減らしてみたら?)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We aim to cut the fat in our budget by reducing unnecessary expenses.”

    (不要な出費を減らして、予算の無駄を削減することを目指しています。)


  2. “The new product line isn’t just fat in terms of design; it also carries a lot of extra features.”

    (新しい製品ラインはデザイン的にボリュームがあるだけでなく、多くの付加機能も備えています。)


    • ここでは“fat”を比喩的に“ボリュームがある”というニュアンスで用いています。


  3. “This quarter, we need to eliminate the fat from our marketing strategy.”

    (今期、私たちはマーケティング戦略から無駄を徹底的になくす必要があります。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Excess visceral fat has been linked to an increased risk of metabolic syndrome.”

    (内臓脂肪の過剰は代謝症候群のリスク増加と関連があるとされています。)


  2. “A diet high in saturated fat can contribute to cardiovascular disease.”

    (飽和脂肪酸の多い食事は心血管疾患の一因となり得る。)


  3. “Fat molecules play a crucial role in cell membrane structure.”

    (脂肪分子は細胞膜の構造において重要な役割を果たす。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “chubby” (ぽっちゃりした)


    • 「かわいらしく少し太った」ニュアンスがあり、ややポジティブ・軽い印象。


  2. “plump” (ふっくらした)


    • “chubby” に近く、柔らかい感じの表現。


  3. “overweight” (太りすぎの)


    • 体重が標準よりも上回っているという客観的な表現。


  4. “obese” (肥満の)


    • 医学的・正式に「肥満」の状態を示す。


  5. “portly” (恰幅の良い)


    • 主に中年男性などに対して使われ、紳士的な響きがある。


反意語


  1. “thin” (細い、痩せた)

  2. “slim” (ほっそりした)

  3. “skinny” (痩せこけた)

これらの反意語は人の体型を表す言葉としてよく対比して使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /fæt/


    • アメリカ英語(GA): [fæʔ] と聴こえる場合もあり、やや喉を閉め気味に発音。

    • イギリス英語(RP): [fæt] とほぼ同じだが、アメリカ英語よりもややはっきり “t” の音を出す傾向。


  • アクセント: 1音節のみの単語なので特にアクセントの移動はありません。


  • よくある間違い: /fʌt/(“fut” っぽくなる)や /feɪt/(“fate” っぽくなる)などの発音ミスに注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “fat” は短い単語なのでスペルミスはあまり起きませんが、比較級や最上級 “fatter,” “fattest” では “t” が二重になる点に注意。

  • 同音異義語: “fate” /feɪt/(運命)と発音を混同しないようにしましょう。

  • 失礼になりやすい: 人に対して “fat” と直接言うと非常に失礼に響くことがあるため、自己紹介や相手の特徴を語る場では使い方に注意。

  • 試験対策: 英検などの初級〜中級レベルでは、一度は出てもおかしくない基本単語です。TOEICなどではグラフやデータの説明、食品の記述などで出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「FAT」=「Flesh Abundance or Too much?」と擬似頭字語で連想してみると覚えやすいかもしれません(実際に成り立ちは違いますが、頭文字でインパクトをつける方法)。

  • スペリングのポイント: “fat” の比較級・最上級で子音の t が重なることをしっかり意識する。

  • 勉強テクニック: 太った動物の写真や脂っこい食品の画像とともに単語カードを作ることで、視覚的イメージとセットで覚えられます。


以上が、形容詞 “fat” についての詳細な解説です。日常のカジュアルな会話ではとても頻出する単語ですが、人に使う場合はネガティブな印象を与えかねないため、使用には十分注意してください。食品について話すときや、医学的・ビジネス的文脈で「脂肪分が多い」という意味で使われることも多い単語です。

意味のイメージ
fat
意味(1)

太った,肥満した

意味(2)

たっぷりとはいった,分厚い

意味(3)

もうかる

意味(4)

(土地が)肥えた

意味(5)

脂肪の多い

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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