fabulous

以下では、形容詞 “fabulous” をできるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

単語: fabulous

品詞: 形容詞 (adjective)

CEFRレベル: B2（中上級）

• 日常会話ではよく使われ、特に「すばらしい」「信じがたいほど見事」というニュアンスを強調したいときに便利な単語です。
  


• 「とてもすてき！」「最高にすばらしい！」という感動的な場面などでよく使われます。

意味

• 英語: extremely good, wonderful, amazing, or extraordinary.
  


• 日本語: 「非常にすばらしい」「素晴らしくて驚くほど」「おとぎ話のように魅力的な」

「こういう場面で使われる・こういうニュアンスの単語です」

• カジュアルな会話で「すごい！」と称賛したいときや、雑誌・メディアが「ファビュラスな～」と表現するときにもよく見られます。
  


• とてもポジティブな感情をこめて、相手や物事をほめるときにも便利です。
  

活用形

• 比較級: more fabulous
  


• 最上級: most fabulous
  

他の品詞形

• 副詞形: fabulously (例: She looks fabulously happy.)
  


• 名詞形や動詞形としての派生は一般的ではありませんが、語源になっている “fable”(おとぎ話) や “fab” (略語的表現) などがあります。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 語幹: fabl- (「fable」＝おとぎ話 から)
  


• 接尾辞: –ous (形容詞を作る「～な」）

“fabulous” はもともと「おとぎ話のような、信じられないほどの」という意味合いがあり、そこから転じて「素晴らしい」というポジティブな含意で使われるようになりました。

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ10選

1. fabulous dress（素晴らしいドレス）
   


2. fabulous idea（素晴らしいアイデア）
   


3. fabulous time（最高の時間）
   


4. fabulous view（見事な景色）
   


5. fabulous opportunity（絶好のチャンス）
   


6. look fabulous（見た目がすごく良い）
   


7. feel fabulous（とても気分が良い）
   


8. absolutely fabulous（完全に最高）
   


9. fabulous performance（素晴らしいパフォーマンス）
   


10. fabulous story（おとぎ話のような物語）

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語の “fabulosus” → 中期フランス語の “fabuleux” を経て英語の “fabulous” として定着。
  


• “fable” (おとぎ話) と同じ起源で、元々は「おとぎ話のように信じ難い・すばらしい」という意味。

ニュアンスや使用時の注意点

• カジュアル/フォーマル: どちらかと言えばカジュアル寄り。気軽に「すごい！」「すばらしい！」と言いたい時に便利ですが、雑誌や広告などフォーマルとはやや距離のある文脈でも見られます。
  


• 感情的な響き: ポジティブで活気ある印象を与えます。やや誇張した表現として使われることもあります。
  


• 注意点: 大袈裟に聞こえる場合があるので、ビジネス文書など非常にフォーマルな場面では使いすぎに注意が必要です。

4. 文法的な特徴と構文

1. 一般的な構文

   
   
   • be + fabulous (例: The food was fabulous.)
     
   
   
   • look + fabulous (例: You look fabulous in that outfit.)
     
   
   
   • sound + fabulous (例: That sounds fabulous.)
     
   
   



2. 文法上のポイント

   
   
   • 形容詞としての用法しか基本的にありません。他動詞/自動詞の区別などは考えなくてよい単語です。可算・不可算の問題もありません。
     
   
   
   • 副詞形 (fabulously) は会話中でも使われます (例: She’s fabulously wealthy.)。
   
   



3. イディオム的表現

   
   
   • “Absolutely fabulous!”（「もう本当に最高！」）という決まり文句的な感嘆表現。
   
   

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “You look absolutely fabulous in that new dress!”

   
   
   • （その新しいドレス、めちゃくちゃすてきだね！）
   
   



2. “We had a fabulous time at the concert last night.”

   
   
   • （昨夜のコンサートは最高に楽しかったよ。）
   
   



3. “This restaurant serves fabulous desserts.”

   
   
   • （このレストランはデザートがすごくおいしいんだ。）
   
   

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “The results of the marketing campaign were absolutely fabulous.”

   
   
   • （マーケティングキャンペーンの結果は驚くほど素晴らしかった。）
   
   



2. “Her presentation was fabulous and left a strong impression on the clients.”

   
   
   • （彼女のプレゼンは素晴らしく、クライアントに強い印象を与えました。）
   
   



3. “We received a fabulous opportunity to expand into the overseas market.”

   
   
   • （海外市場への進出に関して、またとない絶好のチャンスを得ました。）
   
   

(3) 学術的な文脈での例文

1. “The research team made a fabulous breakthrough in developing new materials.”

   
   
   • （研究チームは新素材開発において素晴らしいブレイクスルーを成し遂げた。）
   
   



2. “Her paper provides a fabulous insight into the historical evolution of the language.”

   
   
   • （彼女の論文は言語の歴史的進化について素晴らしい洞察をもたらす。）
   
   



3. “This dataset is fabulous for conducting further experiments.”

   
   
   • （このデータセットは、さらなる実験を行うのにとても有用です。）
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. wonderful（素晴らしい）
   
   
   
   • 用例: やや上品、日常会話でも無難に使える。
     
   
   


2. marvelous（驚くほど素晴らしい）
   
   
   
   • 用例: やや文語的・上品。イギリス英語で特に好まれる。
     
   
   


3. fantastic（とても良い、空想的な）
   
   
   
   • 用例: 「素晴らしい」のほか若干「非現実的」「空想」という含みもある。
     
   
   


4. incredible（信じがたいほど素晴らしい）
   
   
   
   • 用例: 「信じられないくらいの」というニュアンスを強調。
     
   
   


5. awesome（すごい、最高）
   
   
   
   • 用例: どちらかといえばカジュアルなアメリカ英語表現。
   
   

反意語 (Antonyms)

1. terrible（ひどい）
   


2. awful（とてもひどい）
   


3. miserable（みじめな、ひどく悪い）

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˈfæbjələs/
  


• アクセント: 最初の音節 “fab” に強勢があります。
  


• アメリカ英語/イギリス英語の違い: アメリカ英語では /ˈfæbjələs/、イギリス英語では /ˈfæbjʊləs/ と母音の発音がやや異なる場合がありますが、ほぼ同じように聞こえます。
  


• よくある間違い: “fa-bu-lous” の3音節で “fabs” や “fab-lous” にならないように注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “fabulous” のスペリングを “fablous” や “faboulous” と間違えることが多いので要注意。
     
   
   


2. 同音異義語との混同
   
   
   
   • 似た発音の単語は特にありませんが、“famously” などと聞き違えることがあります。
     
   
   


3. 試験対策
   
   
   
   • TOEIC や英検などで同意表現を問われる問題で “fabulous” は “wonderful” “fantastic” などとセットで出やすいです。
     
   
   
   • リーディングで文意をつかむ際に「非常に良い」という意味だと把握できればOKです。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• イメージ: “fable” （おとぎ話）を連想すると「おとぎ話のようにすごい → とても素晴らしい」と覚えやすい。
  


• スペリングのポイント: “fab” + “u” + “lous” と3つのかたまりで区切るとミスをしにくい。
  


• 勉強テクニック: “fabulous” を「ファブリーズ」（洗濯物などに使う製品）など日本語で耳慣れた音と関連づけると印象に残りやすいかもしれません（実際はスペルや目的が異なるので注意）。
  

以上が “fabulous” の詳細な解説です。感情をこめて「すばらしい！」と伝えたい場面で、ぜひ使ってみてください。