exultant
以下では、形容詞「exultant」をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: exultant
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): showing or feeling great pleasure or triumph
意味(日本語): 「大喜びしている」「歓喜に満ちている」「歓声をあげたくなるほど嬉しい」
「exultant」は、勝利や成功を得たときなどに、興奮して歓喜している様子を表す単語です。大成功や目標を達成した瞬間など、ものすごく嬉しくて飛び跳ねたいような気持ちを表現するときに使われます。
活用形
- 原形: exultant (形容詞)
- 派生形: exultantly (副詞) - 「歓喜に満ちた様子で」
他の品詞の例
- exult (動詞): 大喜びする
- exultation (名詞): 歓喜、高揚感
難易度の目安 (CEFR)
- C1 (上級)
母語話者でも普段の日常会話よりは少し文学的・文章的なニュアンスが含まれるため、上級レベルで学ぶ語彙になります。ただし、文体によっては口語的に使われることもあります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- ex-: 「外へ」といった意味合いを含むことが多い接頭語ですが、ここでは語源的に「声をあげて」というニュアンスに近いイメージで使われています。
- -ult-: 「跳ね上がる」「飛びあがる」のようなイメージ。(ラテン語 “saltare”「跳ねる」から)
- -ant: 形容詞を作る接尾語。「~している様子」という感じを表します。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- exultant cheer → 歓喜の声
- exultant mood → 歓喜に満ちた気分
- exultant shout → 歓声をあげること
- exultant praise → 歓喜に満ちた称賛
- exultant celebration → 大喜びの祝宴
- exultant spirit → 大いに高揚した精神状態
- exultant crowd → 大喜びしている群衆
- exultant greeting → 歓びにあふれたあいさつ
- feel exultant → 歓喜に満ちる
- be exultant over one’s victory → 勝利に歓喜する
3. 語源とニュアンス
「exultant」はラテン語の “exsultare” (ex(外へ)+ saltare(跳ねる)) が起源で、「飛び上がるほど喜んでいる」ニュアンスがあります。
歴史的には、嬉しさを抑えられず飛び跳ねるような古風な表現として使われてきました。文学やフォーマルな文章、または感情を強調したい場面で使用されることが多いです。
- 口語: 日常会話ではあまり頻繁には登場しませんが、興奮を強調したい場合に使うことがあります。
- フォーマル/文章: 文語的な表現やスピーチ、メディア報道などで「大きな勝利や成果を祝う」際によく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する際や、補語として使われます。
- 例: “He was exultant at the news.”(その知らせに彼は歓喜した。)
- 例: “He was exultant at the news.”(その知らせに彼は歓喜した。)
- フォーマルな文脈や文学的なニュアンスでよく見かけます。
一般的な構文やイディオム
- be exultant about/at/over + [名詞/出来事]
- 例: “They were exultant over their team’s victory.”
形容詞なので可算・不可算などはありませんが、名詞形「exultation」は不可算名詞として扱われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(カジュアル)
“I felt exultant after finally solving that puzzle!”
(あのパズルをやっと解けて、もう大喜びだったよ!)“She was exultant when she heard she got the part in the school play.”
(学校の劇で役をもらえたと聞いたとき、彼女は大はしゃぎだった。)“We were all exultant about our successful camping trip.”
(キャンプがうまくいって、みんな大はしゃぎしていたよ。)
ビジネスシーンでの例文(少しフォーマル)
“The team was exultant upon receiving the prestigious industry award.”
(チームは名誉ある業界賞を受賞し、大いに歓喜した。)“He sounded exultant on the phone after securing the contract.”
(契約を取れたあと、電話越しに彼は歓喜に満ちた声だった。)“We were exultant at the positive quarterly results.”
(四半期の好調な業績を見て、私たちはとても高揚した気持ちになった。)
学術的・文語的な文脈での例文
“The scientists were exultant, for their research finally bore fruit.”
(研究者たちは歓喜に包まれていた。彼らの研究がようやく成果を上げたのだ。)“Her exultant expression mirrored the triumph of her groundbreaking discovery.”
(彼女の歓喜に満ちた表情は、その画期的な発見の成功を映し出していた。)“Historical records describe the exultant crowds greeting the victorious king.”
(歴史的記録によると、勝利した王を迎える民衆は歓喜に満ちあふれていたという。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- jubilant (大喜びしている)
- triumphant (勝利を得た喜びに浸っている)
- euphoric (多幸感に満ちた)
- elated (非常にうれしい・高揚した)
- 「jubilant」は勝利や祝祭感でいっぱいの様子を強調します。
- 「triumphant」は「勝利を得た」というニュアンスがやや強めです。
- 「euphoric」は「夢見心地のような高揚感」に近く精神的な開放感が強調されます。
- 「elated」は「予想外にうれしいニュースや幸運に対して舞い上がっている」ような、晴れやかな喜びです。
反意語 (Antonyms)
- despondent (落ち込んだ)
- dejected (しょんぼりした)
- disheartened (気落ちした)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ɪɡˈzʌltənt/ または /ɛɡˈzʌltənt/
- イギリス英語: /ɪɡˈzʌltənt/ または /ɛɡˈzʌltənt/
アクセント(強勢)
- 第2音節「-zul-」(zʌl) の部分に比較的強いアクセントが置かれます。
- “ex-UL-tant” のようなイメージです。
よくある発音の間違い
- 頭の “ex” を「エックス」とはっきり言いすぎる場合があるので注意。実際は「イグ/エグ」程度の音に近いです。
- “u”(ʌ)は日本語の「ア」に近い中間母音で、口を大きく開けて発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “exultant” の “u” の後に “l” が来るのを忘れないようにしましょう (ex*ult*ant)。しばしば “exaultant” とつづりミスをすることがあります。
- 同音異義語との混同: “exaltant” と書き間違えるケース (exalt との混同) がありますが、意味合いが違うので注意しましょう。
- 試験対策: 上級語彙ですが、文学的・フォーマルなパッセージで登場する可能性があります。特に英検準1級~1級、TOEICハイレベル問題、IELTS/Cambridge試験などで語彙力を測られるときに出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「exultant」は「外へ(ex)+飛び跳ねる(sult)」というラテン語起源が背景にあります。
- 「ジャンプしながら喜んでいる様子」をイメージすると「exultant」の意味を思い出しやすいです。
- スペリングでは「u」の後に「l」「t」という続きがあることを手書きで何度も意識すると間違いにくくなります。
- 喜びを思い切り表に出す「エキサイティング」な雰囲気を頭の中で作りながら覚えると印象に残りやすいでしょう。
以上が形容詞「exultant」の詳しい解説です。成功や勝利の際の歓喜のニュアンスが強い単語ですので、文章を彩る上で活用してみてください。
(…に)大喜びの;勝ち誇った