最終更新日:2024/06/17

都市には多くの現存する建物があります。

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There are many existing buildings in the city.

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元となった辞書の項目

existing

形容詞

現存する,現在の

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解説

以下では、形容詞「existing」について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

● 英語: existing

● 日本語: 既存の、現存の、今ある

「existing」は、今すでに存在しているものや状態を指すときに使われる形容詞です。たとえば、「existing system(既存のシステム)」など、「もうすでにそこにあるもの」を強調します。日常会話からビジネス文書まで、比較的幅広いシーンで用いられる便利な単語です。


  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 活用形:


    • 原形: (形容詞としては“existing”のみ)

    • 動詞existの活用

    • 原形: exist (存在する・ある)

    • 過去形: existed

    • 過去分詞: existed

    • 現在分詞: existing


  • 他品詞形(例):


    • 名詞: existence(存在)

    • 形容詞: existent(存在する、実在する)

    • 形容詞: existential(存在に関する、実存的な)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • 日常会話ではスムーズに使えるが、正確な場面や文脈を理解するには中上級レベル以上の英語力が必要です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ex-(ラテン語由来の接頭辞 “ex-” は「外へ」「外に」といった意味合い)

  • -ist-(ラテン語の動詞語幹 “sistere” に由来するとされ、「立つ」「存在する」など)

  • -ing(現在分詞形の接尾辞だが、形容詞としても機能)

詳細な意味


  • 「既存の」「いま存在している」「現行の」といった意味をもち、すでにある状態や本来的に備わっているものについて使います。

    例)existing law(現行法)/ existing building(既存の建物)

コロケーション(関連フレーズ)10選


  1. existing system → 既存のシステム

  2. existing infrastructure → 既存のインフラ

  3. existing customer base → 既存の顧客層

  4. existing technology → 既存の技術

  5. existing data → 既存のデータ

  6. existing structure → 既存の構造

  7. existing rules and regulations → 既存の規則・規制

  8. existing market → 既存の市場

  9. existing problems → 既存の問題

  10. existing facilities → 既存の施設


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「exist」はラテン語の “existere”(ex(外へ)+ sistere(立つ))に由来し、「外に現れ出る」「存在する」という意味をもちます。「existing」はその形容詞形と捉えてよいです。

  • ニュアンス:


    • 「今そのままあるもの」を強調するので、新たに作られたものとの対比で用いられることが多いです(例:「existing rules vs. new rules」)。

    • 堅苦しすぎるわけではありませんが、ややフォーマルな文書やビジネスシーンでよく見られる単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞としての位置: 修飾したい名詞の前に置きます。例)”existing policies”

  2. 名詞補語: 「~が既存のものである」ことを表す際にも使われますが、頻度としては「名詞の前に修飾語として」使うほうが多いです。

  3. 可算・不可算: 「existing」自体は形容詞なので、名詞に可算・不可算の区別があっても、形容詞の「existing」がその機能を左右するわけではありません。

  4. 使用シーン:


    • フォーマル: 報告書やビジネスレター、論文などでしばしば使用

    • カジュアル: 会話でも使えるが、「current(現在の)」と置き換えられる場合も多いです。



5. 実例と例文

ここでは日常会話、ビジネス、学術的な文脈それぞれについて3つずつ例文を示します。

A. 日常会話での例


  1. “Could you check if the existing furniture fits in our new apartment?”

    →「今ある家具が新しいアパートに合うか確認してもらえる?」

  2. “I’m going to use my existing laptop instead of buying a new one.”

    →「新しいのを買うんじゃなくて、今持っているノートパソコンを使うつもりだよ。」

  3. “Let’s not replace the existing decorations yet; they still look fine.”

    →「まだある飾りは交換しなくていいよ。まだ十分にきれいに見えるし。」

B. ビジネスでの例


  1. “We need to integrate the new software with our existing system.”

    →「我々の既存システムと新しいソフトウェアを統合する必要があります。」

  2. “Our goal is to retain existing customers before focusing on acquisition.”

    →「顧客の新規獲得に注力する前に、まずは既存顧客を維持することを目指します。」

  3. “Please review the existing policies and suggest any necessary revisions.”

    →「現行の方針を見直して、必要な修正があれば提案してください。」

C. 学術的な文脈での例


  1. “The study evaluates the existing literature on climate change resilience.”

    →「この研究は気候変動のレジリエンスに関する既存の文献を評価しています。」

  2. “Researchers must consider all existing theories before proposing new hypotheses.”

    →「新しい仮説を提案する前に、研究者は既存の理論をすべて考慮する必要があります。」

  3. “We will adapt the existing methodology for our experimental framework.”

    →「私たちは既存の方法論を自分たちの実験フレームワークに合わせて調整します。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. current(現在の)


    • 「今このとき」というタイミング要素が強め。


  2. present(現在の)


    • 「現在・今起こっている」ことに焦点を当てる。


  3. established(確立した、定着した)


    • 「すでに長く通用している」「定評がある」といったニュアンス。


  4. in place(既に導入されている)


    • フレーズとして使われ、「準備されている」「運用中」という意味合いもある。


反意語 (Antonyms)


  1. new(新しい)


    • 「今作ったばかり」のものを指し、真逆のニュアンス。


  2. nonexistent(存在しない)


    • 「まったく存在していない、無い」と真逆の意味合い。



7. 発音とアクセントの特徴

● IPA表記:


  • アメリカ英語: /ɪɡˈzɪstɪŋ/ (イグ・ズィス・ティング)

  • イギリス英語: /ɪɡˈzɪstɪŋ/ (同様に発音されることが多い)

● アクセント:


  • 「ex-ist-ing」の「-ist-」の部分に強勢がきます。

  • 先頭の “e” は「あ」や「え」よりもやや曖昧な「イ」の音 (ɪ) になります。

よくある間違いとして、 “exiting”(退場・退出すること)と混同されがちです。スペリングも発音も微妙に違うので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “exi*s*ting” の “s” を一つ書き落とすことや、“exit”の後に “-ing” と混同しやすいです。

  2. 同音異義語との混同: 「exiting(退去する・出ていく)」とは意味もスペルも異なるので要注意。

  3. 試験対策: TOEIC・英検などでも、ビジネス文脈やレポート文脈で「existing regulations」「existing data」などの形で出題可能性あり。機械的に訳せるようにしておくとよいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「exist(存在する) + -ing」 → 「存在している最中」→「既存の」というイメージで覚えると理解しやすいです。

  • “exiting” とスペルを比べて、“s” があるかないかを確認するのがポイント。

  • 例文を実際に声に出して読むことで、発音の混同を防ぎやすくなります。


以上が、形容詞「existing」の詳細解説になります。ぜひ実際の英語の文章で使いながら覚えてみてください。

意味のイメージ
existing
意味(1)

現存する,現在の

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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