DNA is responsible for carrying genetic information in living organisms.
DNA
以下では、英単語「DNA」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
• 英単語
DNA
• 品詞
名詞 (noun)
• 意味(英語)
Deoxyribonucleic acid: The molecule that carries genetic information in living organisms.
• 意味(日本語)
デオキシリボ核酸:生物が持つ遺伝情報を担う分子のことです。
「生物の遺伝子情報を決定する重要な物質」というニュアンスで、科学や医学の文脈でよく使われる単語です。
• 活用形
DNA は略語であり、基本的に活用形はありません。可算・不可算の区別としては、通常は不可算名詞として扱われますが、時に「a DNA」や「DNAs」という表現が学術的に使われることもあります(遺伝子配列のタイプや量を指すときなど)。
• 他の品詞になったときの例
略称のため他の品詞形はありませんが、派生表現として「DNA testing(DNA鑑定)」などの名詞句があります。
• 難易度(CEFR レベル)
B2(中上級)程度
・B2:複雑な科学用語や専門的トピックに触れるレベル。日常会話よりも専門用語として学ぶ場面が多い。
2. 語構成と詳細な意味
• 語構成
DNA は “Deoxyribonucleic acid” の頭文字をとった略語です。
- deoxy-: 「酸素を取り除いた」
- ribo-: 「リボース(糖の一種)」
- nucleic: 「核の、中核の(nucleus=細胞核)」
- acid: 「酸」
• 他の単語との関連性(派生語・類縁語)
- RNA (Ribonucleic acid): DNA と同様に遺伝情報に関わる分子
- Genome: 生物の全遺伝情報
• よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- DNA sequence(DNA配列)
- DNA test(DNA検査 / 鑑定)
- DNA structure(DNAの構造)
- DNA molecule(DNA分子)
- DNA fingerprinting(DNA指紋法)
- genetic makeup(遺伝的構成 / 遺伝子の組成)
- double helix(二重らせん)※DNA 構造を指す
- extract DNA(DNA を抽出する)
- DNA sample(DNA サンプル)
- inherited traits(遺伝形質)
3. 語源とニュアンス
• 語源
“Deoxyribonucleic acid” という言葉が初めて使われたのは 20 世紀初頭。
- 1869 年 スイスの科学者フリードリヒ・ミーシャーが核の中の物質を発見し「ヌクレイン(nuclein)」と名付けた。
- 20 世紀に入り化学構造が明らかになり、「デオキシリボ核酸」と呼ばれるようになった。
• ニュアンス・使用時の注意点
- 主に科学や医学の分野で使われる専門用語。
- カジュアルな会話では「遺伝子」「遺伝的」「DNA テスト」などの意味合いで使われることもある。
- 文章(レポート・論文)で使われることが多いが、「DNA テスト」「あなたの DNA に刻まれている」など比喩的表現でカジュアルに使われる場合もある。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞で、通常は不可算として扱われます。
- 一般的な構文としては “DNA + (動詞)” や “(動詞) + DNA” の形で使われます。例:
- to analyze DNA(DNAを分析する)
- to discover DNA structure(DNA構造を解明する)
- to analyze DNA(DNAを分析する)
- フォーマルな場面(論文や研究)で使われることが多いですが、日常会話で「DNA テスト」などの形でも使われます。
- イディオムというよりは専門用語としての使い方が中心です。
5. 実例と例文
1) 日常会話 (3例)
- “I heard my cousin took a DNA test to discover her ancestry.”
(いとこが、先祖を調べるために DNA テストを受けたって聞いたよ。) - “It’s fascinating how much of our personality might be influenced by our DNA.”
(性格のどのくらいが DNA に影響されるかって、すごく興味深いよね。) - “Some people believe that artistic talent is in their DNA.”
(芸術的な才能は DNA に刻まれていると考える人もいるね。)
2) ビジネス (3例)
- “Our company’s core values are woven into our DNA.”
(我が社の核心的な価値観は、会社のDNAに組み込まれています。) - “This startup has innovation in its DNA.”
(このスタートアップは革新性を持って生まれた会社ですね。) - “We need to integrate a culture of customer satisfaction into our corporate DNA.”
(顧客満足の文化を、企業DNAに組み込む必要があります。)
3) 学術・専門的文脈 (3例)
- “The double-helix structure of DNA was first described by Watson and Crick.”
(DNAの二重らせん構造は、ワトソンとクリックによって初めて記述されました。) - “The lab is currently working on sequencing the DNA of rare bacteria.”
(その研究所は、珍しい細菌の DNA シーケンスを行っています。) - “Mutations in DNA can lead to various genetic disorders.”
(DNA における突然変異は、さまざまな遺伝疾患を引き起こす可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
• 類義語
- genetic material(遺伝物質)
- DNA と同義で使われる場合もありますが、RNA なども含むより広い概念。
- DNA と同義で使われる場合もありますが、RNA なども含むより広い概念。
- genome(ゲノム)
- 生物の全遺伝情報を意味する。DNA そのものを指すことも多いが、全配列の概念を指すことが多い。
- 生物の全遺伝情報を意味する。DNA そのものを指すことも多いが、全配列の概念を指すことが多い。
- RNA(リボ核酸)
- 遺伝情報の転写やタンパク質合成に関わる。DNA とは異なるが、同じく遺伝に関わる分子。
• 反意語
厳密な意味での「反意語」はありませんが、役割が対照的な例としては以下のようなものが考えられます。
- protein(タンパク質)
- DNA が持つ情報を基に合成される産物とは言えますが、反意語ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
• IPA
/ˌdiː.enˈeɪ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音。「ディー・エヌ・エイ」のように、綴りの文字を一つひとつ発音します。
- 強勢(アクセント)は最後のAの部分にやや強く置かれるイメージです。
- よくある間違い: “D and A” のように聞こえたり、イニシャルを素早く言いすぎて区切りが不明瞭になる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- D.N.A. とピリオドを入れたり、DAN と間違えるなど。
- D.N.A. とピリオドを入れたり、DAN と間違えるなど。
- 同音異義語との混同
- “D.N.A.” は略語として固有の意味を持ちます。他の単語と混同しにくいですが、発音が似ている語と混同しないよう注意。
- “D.N.A.” は略語として固有の意味を持ちます。他の単語と混同しにくいですが、発音が似ている語と混同しないよう注意。
- 資格試験での出題傾向
- TOEIC・英検などで「DNA test」や「genetic」などの文脈で出題される場合があります。
- 科学的トピックや医療関連のリーディングパッセージに頻出。
- TOEIC・英検などで「DNA test」や「genetic」などの文脈で出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ディー・エヌ・エイ」とイニシャルをひとつずつ発音する。
- “Double helix” のイメージとセットで覚えると、形や構造と結び付きやすいです。
- 略語だけど、もとは長い専門用語 (deoxyribonucleic acid) の頭文字という点を印象付けると忘れにくいでしょう。
- 自分自身の体の中や、ストーリー(、「親子の DNA 鑑定」など)と関連付けて覚えると印象に残りやすいです。
以上が名詞「DNA」の詳細解説です。日常会話では少し専門的に聞こえますが、「DNA テスト」などで活用されるほか、学術的・ビジネス的にもイメージ的にも幅広く使われる言葉です。しっかり発音を確認し、意味や文脈を押さえておくと理解が深まるでしょう。
deoxyribonucleic acidディオキシリボ核酸