最終更新日:2025/02/25

この情報を消化するには時間が必要です。

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I need some time to digest this information.

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元となった辞書の項目

digest

IPA(発音記号)
動詞

〈食物〉‘を'『消化する』,こなす / …‘を'こなして自分のものとする / …‘を'系統的に整理する,要約する / 〈食物が〉『消化される』,こなれる

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解説

1. 基本情報と概要

単語: digest

品詞: 動詞 (verb)

意味(英語):


  1. To break down food in the body so it can be absorbed.

  2. To fully understand or absorb information or ideas.

意味(日本語):


  1. 食べ物を体内で分解・吸収する。

  2. 情報や考えをしっかりと理解する、消化する。

「digest」は、「食べ物を消化する」という物理的な意味と、「情報を噛み砕いて理解する」という比喩的な意味の両方で使われます。ややフォーマルにも使われ、さまざまな文脈でよく利用される単語です。

活用形:


  • 現在形: digest

  • 過去形: digested

  • 過去分詞形: digested

  • 現在分詞形: digesting

    (例: “I am digesting this information.”)

他の品詞(例):


  • 名詞: digest(概要・要約)

    例: “Reader’s Digest” は有名な雑誌タイトルで、「要約・概要」という意味で使われています。

  • 形容詞: digestive(消化の、消化を助ける)

    例: “digestive system”(消化器系)

CEFRレベルの目安:

B2(中上級)

→ 日常会話やちょっと専門的な場面でも頻繁に登場する、やや抽象的な表現も含む単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • di- はラテン語に由来し、分離・分散を含意する接頭辞 (ラテン語 “dis-”)

  • gest はラテン語 “gerere”(運ぶ、行う)に由来

「digest」は本来、分けて(di-)運ぶ(gerere) というイメージをもっていますが、そこから派生して「食べ物を分解・吸収する」「情報を分解整理して理解する」という意味が生まれました。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. digest food

    (食べ物を消化する)

  2. digest information

    (情報を消化する・理解する)

  3. hard to digest

    (消化しづらい/理解しづらい)

  4. digest a meal

    (食事を胃で消化する)

  5. digest nutrient(s)

    (栄養を消化・吸収する)

  6. take time to digest

    (消化するのに時間がかかる/理解に時間がかかる)

  7. digest fully

    (完全に消化する/しっかりと理解する)

  8. help someone digest

    (誰かが消化するのを助ける/理解を助ける)

  9. difficult to digest

    (難しくて消化しにくい/理解しにくい)

  10. quickly digest

    (急いで消化する/素早く理解する)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語 “digerere” (di- + gerere) に由来し、もともと“分けて運ぶ、整理する”という意味がありました。英語では「食べ物を体内で消化する」のほか、比喩的に「情報を整理して理解する」意の広がりを持つようになりました。

ニュアンス・注意点:


  • 物理的な消化(生物学的プロセス)と情報や感情などの理解を表せるため、多義的に使えます。

  • ややフォーマルな響きがあり、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンで使用可能です。

  • 相手が「理解しているかどうか」を尋ねるときなどに“Have you digested it?”のように使うと、インフォーマルにはやや硬い印象を与えることもあります。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文例:


  • digest + 目的語

    例: “I need some time to digest this information.”

  • digest + (食べ物など)

    例: “Your stomach digests the food.”

文法上のポイント:


  • 他動詞 (transitive verb) として用いられる: 必ず「何を消化するのか(何を理解するのか)」が後に続きます。

  • 名詞としての “digest” は「要約・概要」を意味するため、発音や文脈に注意する必要があります。(詳しくは発音の項目をご参照ください。)

フォーマル/カジュアル:


  • フォーマルな文章: “The report was difficult to digest.”

  • 日常会話: “I need time to digest my lunch.”


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)3例


  1. “I ate way too much at lunch; I need to rest and let my stomach digest.”

    (昼食を食べすぎたから、消化するためにちょっと休みたい。)

  2. “There was so much information in that lecture, I need a moment to digest it.”

    (講義の情報量が多かったから、少し整理して理解したい。)

  3. “Can you give me a minute? I’m still trying to digest what you just said.”

    (少し時間をくれる? あなたが今言ったことをまだ咀嚼しているところなんだ。)

ビジネス(ややフォーマル)3例


  1. “We need time to digest all the data from the market research.”

    (市場調査のデータをすべて消化するのに時間が必要です。)

  2. “Please digest the manual before starting the project.”

    (プロジェクト開始前にマニュアルをよく理解してください。)

  3. “Once you have digested these findings, we can plan our next steps.”

    (これらの調査結果を理解し終わったら、次のステップを検討しましょう。)

学術的(フォーマルなど)3例


  1. “Enzymes help the body digest complex carbohydrates.”

    (酵素は体が複雑な炭水化物を消化するのを助ける。)

  2. “Students must digest a vast amount of literature to complete their theses.”

    (学生は論文を仕上げるために膨大な文献を消化しなければならない。)

  3. “The brain requires time to digest and consolidate newly acquired knowledge.”

    (脳は新しく得た知識を消化・統合するのに時間を必要とする。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms):


  1. absorb (吸収する)


    • digest よりカジュアルで「吸収する」ニュアンスが強め。ただし、情報を頭に入れるイメージは近い。


  2. assimilate (同化する、理解する)


    • よりフォーマルで「同化する、徐々に理解する」を強調。


  3. understand (理解する)


    • 一般的に「理解する」を表す最も広い単語。比喩的に「消化する」ニュアンスはない。


  4. comprehend (理解する)


    • 「全体像を理解する、包括的に把握する」というニュアンス。


  5. process (処理する)


    • 情報を処理する、コンピュータでも使うように、抽象的な処理も含む。


反意語 (Antonyms):


  • ignore (無視する)

    情報を受け取り消化しない、もしくは気に留めない。

  • misunderstand (誤解する)

    消化しそこねる(正しく理解できていない)。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • 動詞 (to digest): /daɪˈdʒɛst/ (米), /dɪˈdʒɛst/ (英)


    • アクセントは第二音節 “-gest” に置かれます。


  • 名詞 (a digest): /ˈdaɪdʒɛst/


    • アクセントが第一音節 “di-” に置かれます。


アメリカ英語とイギリス英語の違い(動詞):


  • アメリカ英語: /daɪˈdʒɛst/

  • イギリス英語: /dɪˈdʒɛst/ または /daɪˈdʒɛst/ とも発音されることがあります。

よくある発音の間違い:


  • 動詞と名詞のアクセント位置の区別がつかないこと。

  • 動詞でも “di-” を強く読みすぎてしまい、/ˈdaɪ-/ と発音してしまうなど。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • つづり (spelling): “diggest” のように “g” を重ねてしまうミスが発生しがち。

  • 発音の混同: 同じつづりの “digest” でも、動詞と名詞でアクセントが変わる点。

  • TOEICや英検などの出題傾向: 「文章の要点を理解する」「要旨をまとめる」といった文脈で“digest”が出題される場合があります。特に長めの文章を読んだあとに、「情報をどう整理するか」を問われる際に出てくる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「di- は“分ける”」「gest は“運ぶ”」という語源イメージから、「飲み込んだものを細かくして自分の中に取り込む」イメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • 食事のあとの“消化”という身体感覚と、情報を“頭で消化”するイメージを結びつけておくと、すぐに使い方が連想できます。

  • 名詞 “digest” (概要) は “Reader’s Digest” という雑誌名で覚えると、「要約・ダイジェスト」の意味が定着しやすいです。


以上が 「digest」 の詳細解説です。ぜひ、物理的な消化と情報を理解する「心の消化」の両方の意味を意識しながら、場面に合わせて使ってみてください。

意味のイメージ
digest
意味(1)

〈食物〉‘を'消化する,こなす

意味(2)

…‘を'系統的に整理する,要約する

意味(3)

〈食物が〉消化される,こなれる

意味(4)

…‘を'こなして自分のものとする

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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