dawn
〈U〉〈C〉『夜明け』,暁(daybreak) / 《the ~》《物事の》『始まり』,端緒, 黎明《of ...》 / 『夜が明ける』,明るくなる / 〈物事が〉はっきりして来る,現れ始める
1. 基本情報と概要
単語: dawn
品詞: 名詞(しばしば動詞としても使われる)
意味(英語):
1) The time of day when light first appears in the sky before sunrise.
2) The beginning or first appearance of something.
意味(日本語):
1) 夜明けや明け方のこと。太陽が昇る前、空がうっすらと明るくなってくる頃合いを指します。
2) 物事の始まりを比喩的に表すときにも使われます。
「夜が明ける瞬間」や「何かが始まるタイミング」を表す単語で、文学的にもよく登場します。
活用形(動詞として使う場合):
- dawn - dawned - dawned - dawning
(例:It dawned on me.「私にわかり始めた」)
他の品詞形:
- 動詞:to dawn 「(夜が)明ける、はっきりとわかり始める」
(例:It suddenly dawned on him that he was wrong.)
CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1:日常的な話題や身近な出来事を理解し、ある程度表現できるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「dawn」は明確な接頭語・接尾語がつかない単一の語形です。そのため、語幹そのものが「夜明け」や「何かの始まり」を表す意味を持っています。
関連語・派生語
- daybreak(ほぼ同義語:夜明け)
- sunrise(厳密には太陽が地平線に出るその瞬間を指す)
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- at dawn - 夜明けに
- before dawn - 夜明け前に
- the crack of dawn - 夜明けの瞬間
- dawn breaks - 夜明けが始まる / 夜が明ける
- a new dawn - 新たな始まり
- from dawn to dusk - 夜明けから日没まで
- dawn on someone - (人に)気づきが生まれる
- herald the dawn - 夜明けを告げる
- the dawn of civilization - 文明の始まり
- the dawn chorus - 夜明けに鳴く鳥のさえずり
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語(Old English)の“dagian”(day + an)に由来し、「日が明ける」という意味を持っていました。そこから段階的に“daun”や“dawen”などの形を経て現在の“dawn”になったと考えられています。
ニュアンス・使用上の注意:
- 文学的、比喩的に「(ある事柄の)はじまり」を表す際によく使われます。
- 口語でも「It dawned on me.」という表現で「ふとわかった」「突然気づいた」を表します。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使われますが、詩的・文学的な響きを持つ点が特徴です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞として: ふつう不可算名詞扱い(the dawn という形で言及されることが多いが、dawn alone でも可)。
- 動詞として: 自動詞
- “It dawned on me that...”のように「~だとわかり始めた」の構文をとります。
一般的な構文・イディオム
“at the crack of dawn”
- 「非常に早い時間帯に」として口語的に使われます。
- 「非常に早い時間帯に」として口語的に使われます。
“dawn on someone”
- 「(誰かに)気づきが生じる」「理解され始める」
- 例:It suddenly dawned on her that she left the stove on.
- 「(誰かに)気づきが生じる」「理解され始める」
“a new dawn for + (名詞)”
- 「~にとっての新しい始まり」
- 「~にとっての新しい始まり」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I woke up at dawn to go for a run.”
- 夜明けに起きてランニングに行ったんだ。
- 夜明けに起きてランニングに行ったんだ。
- “Let’s meet at the crack of dawn and head to the beach.”
- 夜明けに会ってビーチに行こうよ。
- 夜明けに会ってビーチに行こうよ。
- “It dawned on me that I forgot my keys at home.”
- 家に鍵を忘れたってことに気づき始めたよ。
ビジネスシーンでの例文
- “We started the project at the dawn of the new fiscal year.”
- 新会計年度の始まりに、そのプロジェクトを始めました。
- 新会計年度の始まりに、そのプロジェクトを始めました。
- “It dawned on the team that the strategy wasn’t working.”
- その戦略がうまくいっていないことにチームが気づき始めた。
- その戦略がうまくいっていないことにチームが気づき始めた。
- “A new dawn in technology is reshaping our market.”
- 技術の新たな幕開けが私たちの市場を変革しつつある。
学術的な文脈での例文
- “The dawn of the Renaissance period brought significant change to European art.”
- ルネサンス期の始まりは、ヨーロッパ美術に大きな変化をもたらした。
- ルネサンス期の始まりは、ヨーロッパ美術に大きな変化をもたらした。
- “Scholars often refer to the dawn of civilization when discussing early human societies.”
- 初期の人類社会について論ずる際、学者たちはしばしば文明の始まりに言及します。
- 初期の人類社会について論ずる際、学者たちはしばしば文明の始まりに言及します。
- “It is crucial to study the dawn of modern science to understand contemporary research.”
- 現代の研究を理解するために、近代科学の夜明けを学ぶことは非常に重要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- daybreak(夜明け)
- 「夜が明ける瞬間」を強調。
- “I left the house at daybreak.”
- 「夜が明ける瞬間」を強調。
- sunrise(日の出)
- 太陽が地平線から昇る瞬間を特に指す。
- 比喩的用法はあまり見られない。
- 太陽が地平線から昇る瞬間を特に指す。
- beginning(始まり)
- 抽象的な「始まり」。実際の夜明けの意味はない。
- 抽象的な「始まり」。実際の夜明けの意味はない。
反意語
- sunset(日没)
- dusk(夕暮れ)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /dɔn/ または /dɑːn/
- イギリス英語: /dɔːn/
強勢(アクセント)の位置は語頭「dawn」の「dawn」。
アメリカ英語では /dɔːn/ か /dɑːn/、イギリス英語では /dɔːn/ が優勢です。
※ /dɑːn/(アメリカ英語)を「ダーン」と発音することに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “down” と混同しやすいですが、down(下へ)と dawn(夜明け)は全く別の意味です。
- 同音異義語との混同: アクセント・発音を間違えると “done” (/dʌn/) と混同される場合があります。
- 試験対策(TOEICや英検など): 「比喩的に物事の始まりを表す」用法や、動詞としての用法“It dawned on me”などが出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「dawn」は「太陽が昇ってくるイメージ」を思い浮かべやすい単語です。
- “It dawned on me” というフレーズを「太陽が昇るように、アイデアや気づきが頭に昇ってくる」イメージと結びつけると覚えやすいでしょう。
- 「ダウン (down)」ではなく、「ドーン (dawn)」と発音するイメージを忘れないようにするとスペルも混乱しにくいです。
以上が名詞「dawn」の詳しい解説です。夜明けの空をイメージしながら、この単語の持つ“新たな始まり”の雰囲気を感じてみてください。
〈U〉〈C〉夜明け,暁(daybreak)
《the ~》(物事の)始まり,端緒《+of+名》
夜が明ける,明るくなる
〈物事が〉はっきりして来る,現れ始める