crawl
1. 基本情報と概要
単語: crawl
品詞: 動詞 (主に自動詞として使われる)
意味(英語)
- To move slowly along the ground on the hands and knees or by dragging the body close to the ground.
- To move or progress very slowly.
意味(日本語)
- 手と膝を使って、あるいは体を引きずるように地面近くをゆっくりと動く。
- 物事が非常にゆっくり進むことを表す。
「赤ちゃんがはいはいする」という場面や、「渋滞して車の流れがゆっくり進む」イメージで使う単語です。動作がじりじり進むニュアンスを持っています。
活用形
- 原形: crawl
- 三人称単数現在形: crawls
- 過去形: crawled
- 過去分詞形: crawled
- 現在分詞形: crawling
他の品詞例
- 名詞: “a crawl” として「非常にゆっくりした動き」や「泳ぎのクロール泳法」を指すことがある(ただし、日常では動詞としての使用が一般的)。
- 派生語: “crawler” (名詞) 「這うもの、クローラープログラム(ウェブクローラー)」など。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
B1レベルとは、日常的な場面をある程度スムーズにやり取りできるが、専門的・複雑な話題にはまだ挑戦が必要という段階です。赤ちゃんや動物などが“crawl”するイメージは日常会話でよく使われます。
2. 語構成と詳細な意味
英単語 “crawl” は接頭語や接尾語を含む複雑な構成ではありません。語幹そのものを “crawl” としてとらえます。
- 語幹: “crawl” – 「這う」「ゆっくり動く」を意味する
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- crawl on all fours(四つんばいで這う)
- crawl across the floor(床を這って渡る)
- crawl into bed(ベッドに這うようにして入る)
- crawl out of the rubble(がれきから這い出る)
- traffic crawls(交通がのろのろ進む)
- time crawls(時間がゆっくり過ぎる)
- skin-crawling feeling(身の毛がよだつような感覚)
- make one’s skin crawl(鳥肌が立つように気味が悪い)
- crawl with insects(虫がうじゃうじゃいる)
- crawl back to someone((比喩で)謝罪や助けを求めて相手のもとへ戻る)
3. 語源とニュアンス
“crawl” は中英語(Middle English)起源の単語とされ、古英語にも類似の形があります。「(身体を低くして)ゆっくり動く」「這う」という動作を示すのが中心です。
ニュアンス・使用時の注意
- 文字通りの動作: 「手足を使って這う」動作に使う。主に赤ちゃんや動物など。
- 比喩的表現: 「進みが遅い」「のろのろと進む」というときに使われる。特に「Traffic is crawling.(車の流れがのろい)」など。
- 口語・文章両方で使えるが、どちらかというとカジュアルな表現として日常的に使われる。フォーマルな文章でも比喩表現として見かけることがある。
4. 文法的な特徴と構文
- 自動詞としての使い方が主流: “She crawled across the floor.”(彼女は床を這って進んだ)のように「主体が這う・ゆっくり進む」ことを表します。
- 他動詞としての稀な使い方: あまり一般的ではありませんが、まれに “crawl a distance” のように距離を目的語として用いる表現が見られる場合も。
- 名詞形: “The crawl” と言った場合、動作や非常にゆっくりとした進行状態を名詞として表すことができますが、使用頻度は高くありません。
構文例:
・Subject + crawl + adverbial (e.g. place or manner)
例: “I crawled slowly under the table.”
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
“My baby just learned how to crawl and keeps exploring the living room.”
(うちの赤ちゃんは這い方を覚えたばかりで、リビングを探検し続けているの。)“I saw a spider crawl across the ceiling.”
(天井をクモが這っているのを見ちゃったよ。)“I was so tired I just wanted to crawl into bed.”
(疲れすぎて、ただベッドに這うようにして入りたかったの。)
ビジネスでの例 (3つ)
“Traffic was crawling this morning, so I arrived late to the meeting.”
(今朝は交通がのろのろだったので、ミーティングに遅刻しました。)“Our sales are starting to crawl back up after a tough quarter.”
(厳しい四半期の後、売り上げが少しずつ回復しはじめています。)“The website’s loading speed has been crawling all day, so we need to resolve the server issues immediately.”
(サイトの読み込み速度が一日中遅いので、サーバーの問題をすぐに解決しなければならない。)
学術・学術的な文脈での例 (3つ)
“Certain microorganisms crawl across the Petri dish at a slow but measurable rate.”
(ある種の微生物は、培養皿の上を遅いが測定可能な速度で這って移動する。)“The tectonic plates are crawling towards each other, which may result in seismic activity over centuries.”
(プレートはたがいに非常にゆっくりと移動しており、数世紀にわたって地震活動を引き起こす可能性があります。)“In robotics research, engineers develop artificial limbs that allow a robot to crawl like an insect.”
(ロボット工学の研究では、エンジニアたちは昆虫のように這うことを可能にする人工の手足を開発しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
creep(こそこそ動く・這う)
- より「忍び寄る」ニュアンスが強い。
- 例: “He crept up behind her.”(彼は彼女の後ろにこっそり近づいた。)
- より「忍び寄る」ニュアンスが強い。
slither((蛇などが)滑るように動く)
- へびや爬虫類などが地面を滑るように這うイメージ。
- 例: “The snake slithered away into the grass.”(ヘビは草むらに滑るように入っていった。)
- へびや爬虫類などが地面を滑るように這うイメージ。
shuffle(足を引きずるように歩く)
- 足を引きずりながら遅く歩く動作。完全に這うわけではない。
- 例: “He shuffled to the door in his slippers.”(スリッパを履いたままドアまでとぼとぼ歩いた。)
- 足を引きずりながら遅く歩く動作。完全に這うわけではない。
反意語
- run(走る)
- dash(突進する)
- zoom(迅速に駆け抜ける)
「ゆっくり」対「速い」の対比として使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語(BrE): /krɔːl/ (「クロール」のような長めの “o” サウンド)
- アメリカ英語(AmE): /krɑːl/ または /krɔl/(地域によって「クラール」「クロール」のように微妙な違いがある)
- イギリス英語(BrE): /krɔːl/ (「クロール」のような長めの “o” サウンド)
強勢(アクセント):
- 「crawl」は1音節で、単語全体が強く発音されます。
よくある発音の間違い:
- “crowl” と “r” と “o” を混同してしまう人がいる。
- /l/ の音を弱く発音して “craw” だけのように聞こえてしまう場合がある。
- “crowl” と “r” と “o” を混同してしまう人がいる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “crowl” と書いてしまう人がいるので注意。
- 同音・類似表記: “crawl” と “craw” は綴りが似ているが意味が異なる。
- 比喩的用法: ゆっくり進む状況を表すとき、特に交通や時間の流れについて使う場合が多い。試験では文脈で意味を正確に捉える必要がある。
- TOEICや英検など: 動作を表す基本動詞として、あるいは渋滞や成長の遅さなどを表す表現で問われることがあるので「はいはいする」「ゆっくり進む双方の意味」を押さえるとよい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 赤ちゃんのイメージ: 赤ちゃんが四つんばいで“crawl”する様子を思い浮かべると、単語の動き方がはっきりイメージできるでしょう。
- “Crawl”=“クロール泳法”: 水泳の「クロール」も同じつづりです。水面を低く這うように泳ぐイメージと関連付けると覚えやすいかもしれません。
- つづり: “c-r-a-w-l” で、真ん中に “a” があることに注意。RとWを入れ替えたりしないように気をつけてください。
以上が “crawl” の詳細な解説です。赤ちゃんや動物の動作、また交通渋滞など、ゆっくりとした動き全般を表す際に便利な動詞なので、ぜひ使いこなしてみてください。
(虫がはっているかのように)むずむずする
(腹ばいで)はう,はって進む
〈人・乗物・時間・仕事などが〉のろのろと進む
《話》(人に)取り入る《+into+名》
(はい回む虫などで)うじゃうじゃしている,うようよしている《+with+名》