crater

1. 基本情報と概要

英単語: crater

品詞: 名詞 (可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2（中上級）

英語での意味:

• A large hole in the ground or a surface, typically formed by a volcanic eruption or by an impact (e.g., a meteor).
  


• The hollow top of a volcano.

日本語での意味:

• 噴火口や隕石の衝突などによってできた大きな穴「クレーター」。たとえば、火山の頂上にある大きなくぼみを指したり、月面にある丸い穴状の地形を指したりします。
  


• こういう場面で使う: 火山や月面のように、地表に穴があいているイメージの地形について話すときに使います。少し科学的なニュアンスがあり、自然科学や天文学などの文脈でよく登場します。

活用例

• 【単数形】crater (クレーター)
  


• 【複数形】craters (クレーターズ)

他の品詞形

• 動詞形 “to crater” も存在しますが、口語では「(経済などが)突然崩壊する」「穴ができる・穴を作る」という意味で使われることがあります。例: “His plans suddenly cratered.”

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語・接尾語: とくになし
  


• 語幹: “crater”
  


• 語源（詳細は後述）から、「ボウル状のくぼみ」を表す意味合いが核にあります。

関連語・派生語

• “crater lake” (クレーター湖): 噴火口に水がたまった湖
  


• 動詞形の “cratered” は「クレーター状のくぼみを形成した」「急に失敗した」といった文脈で使われることがあります。

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. volcanic crater → 火山の噴火口
   


2. impact crater → 隕石衝突でできたクレーター
   


3. lunar crater → 月面クレーター
   


4. meteor crater → 隕石クレーター
   


5. crater rim → クレーターの縁
   


6. crater floor → クレーターの底
   


7. crater wall → クレーターの壁面
   


8. crater lake → クレーター湖
   


9. giant crater → 巨大クレーター
   


10. crater formation → クレーターの形成（プロセス）

3. 語源とニュアンス

語源

• 古代ギリシャ語の “krater” (κρατήρ) に由来し、ワインを混ぜる大きな鉢を指しました。そこから「大きなくぼみ、穴」を意味するようになり、ラテン語を経由して英語に入ってきました。

ニュアンス/使用時の注意点

• 主に科学的・学術的文脈で登場しますが、日常会話でも火山や月面の様子を説明する場合に使われます。
  


• 口語的に「大きなへこみ」「大ダメージ」を受けた状態を比喩的に表す場合にも使われることがあります。
  


• フォーマル/カジュアルどちらでも問題なく使える単語ですが、文脈が天文学や地質学など少し専門的になる場合が多いです。

4. 文法的な特徴と構文

名詞の可算・不可算

• “crater” は可算名詞 (a crater / two craters...)。
  

構文の例

• “There is a crater at the summit of the volcano.”
  


• “Scientists are studying the craters on the Moon.”

イディオム的表現

• 動詞として “(to) crater” を使う場合、「急に崩れ落ちる」「価格や市場が急落する」というビジネススラングに近い表現があります。 (例: “Oil prices cratered last week.”)

使用シーン

• 堅苦しさ: 一般的に中立。学術的、科学的、日常会話など幅広く使用可。
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “We hiked up the volcano and looked down into the crater at the top.”
   
   （私たちは火山を登って、頂上にあるクレーターを見下ろしたの。）




2. “Have you seen the crater on the news from that meteorite impact?”
   
   （あの隕石の衝突でできたクレーター、ニュースで見た？）




3. “They say the crater lake is a perfect spot for photos.”
   
   （あのクレーター湖は写真にうってつけだって。）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “Our project will crater if we don’t secure more funding soon.”
   
   （もしすぐに追加資金を確保できないなら、このプロジェクトは失敗しそうだよ。）




2. “Investors are worried that the market might crater again.”
   
   （投資家たちは、市場が再び急落するのではと心配しています。）




3. “The sudden shift in consumer preference cratered our quarterly profits.”
   
   （消費者の嗜好の急激な変化で、私たちの四半期の利益が大きく落ち込みました。）

(3) 学術的・専門的な文脈での例文

1. “Geologists are analyzing the rock layers inside the crater to understand past volcanic activities.”
   
   （地質学者たちは、過去の火山活動を理解するため、クレーター内部の岩層を分析しています。）




2. “Astronomers discovered a new impact crater on Mars using high-resolution satellite images.”
   
   （天文学者たちは、高解像度の衛星画像を用いて、火星の新しい衝突クレーターを発見しました。）




3. “The crater’s dimensions suggest that the impact event was massive.”
   
   （そのクレーターの大きさから、その衝突事象は非常に大規模だったと推測されます。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

• hole (ホール): 一般的に「穴」。小さくても大きくてもよいが、必ずしも噴火口や隕石ではない。
  


• pit (ピット): やや深い穴、または落とし穴のようなイメージ。必ずしも自然形成とは限らない。
  


• depression (ディプレッション): 「くぼみ」全般を指すが、地形に限らず心の落ち込みを表すこともある。
  


• basin (ベイスン): 「盆地」や「水をためるボウル状の地形」。クレーターより広域をイメージすることが多い。
  

反意語

• peak (ピーク): 「頂点」「山頂」。クレーターはへこんでいるのに対して、ピークは突出して高い部分を指す。
  


• hill (ヒル): 「丘」。クレーターと反対で高く盛り上がった土地。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /ˈkreɪ.tər/ (アメリカ英語), /ˈkreɪ.tə/ (イギリス英語)
  


• アクセントは最初の音節 “cra-” に強勢があります。「クレイター」のように発音します。
  


• アメリカ英語では /tər/ のように「ター」よりも “r” をはっきり発音し、 イギリス英語では /tə/ のように「ター」の “r”が弱いかほぼ無音になる場合があります。
  


• よくある間違い: /æ/音で「クラッター」と誤って発音してしまうなど。正しくは /eɪ/（エイ）となります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “creater” や “cater” と書き間違えることがあります。常に “r” が２回登場することを意識しましょう（c-r-a-t-e-r で合計6文字）。
     
   
   


2. 同音異義語の混同
   
   
   
   • “creator” (クリエイター) と混同しないよう注意（スペルも音も微妙に違う）。
     
   
   


3. 試験対策
   
   
   
   • TOEIC/英検などの試験問題で、天文（the Moon, Mars など）や地質（volcano など）に関連する語彙として出題されることがあります。意味を知っているかどうか問われる場合が多いので、文脈に合ったイメージで覚えておくのが大切です。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 音で覚える: 「クレイター」と「プレート(plate)」は語感が似ているので、“モノがへこむ → crater” という連想を作ると記憶に残りやすいかもしれません。
  


• スペルをイメージでつなげる: 「c + r + a + t + e + r = 大きなくぼみ」、真ん中の “a” と “e” で穴（クレーター）を想像してみる。
  


• 語源ストーリー: もともと「液体を混ぜる大きな鉢」(Greek: krater) というイメージがあった → へこんだボウル状という発想で覚えると地形にもイメージが湧きやすいです。

以上が名詞 “crater” の詳細な解説です。火山や隕石、月面など、自然科学や天体観測などのトピックで非常に重要な単語なので、ぜひイメージとともに覚えてください。