conceivable
1. 基本情報と概要
単語: conceivable
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): “Capable of being imagined or thought of.”
意味(日本語): 「考えうる」「想像できる」
「conceivable」は、「頭の中でイメージしたり、理論的に可能と考えられる」ことを表す単語です。
たとえば「考えられる限りの方法」「想像できるあらゆる状況」などの文脈で、
“どんな可能性がありそうか” を強調するときに使います。
活用形
- 形容詞 (adjective): conceivable
- 副詞 (adverb): conceivably
- 否定形容詞 (adjective): inconceivable (“考えられない、想像もできない”)
他の品詞形
- 動詞 (verb): conceive (“考える、思いつく、想像する、子どもを孕む”)
- 名詞 (noun): concept (“概念”、conceiveから派生)
CEFRレベルの目安
- B2: 中上級
「conceivable」は日常会話でも使われますが、どちらかというと少し抽象度が高い表現です。B2レベル(中上級)にあたります。
2. 語構成と詳細な意味
「conceivable」は、
- con-(強調、共に などを表す接頭語)
- ceive(“受け取る、つかむ”のニュアンスをもつ語幹、ラテン語の capere 由来)
- -able(できる、可能であるを表す接尾語)
で構成されています。
つまり、「何かを頭の中で“受け取り”かつ“可能”な状態」を表すイメージです。
派生語・類縁語
- conceive (動詞)
- concept (名詞)
- conception (名詞)
- inconceivable (反意的な形容詞)
コロケーション(共起表現)10選
- every conceivable method →「あらゆる考えうる方法」
- every conceivable angle →「あらゆる角度から(考えられるあらゆる方法で)」
- a conceivable plan →「考えられる計画」
- within conceivable limits →「考えられる範囲内で」
- no conceivable reason →「考えられる理由はない」
- quite conceivable →「十分にあり得る」
- scarcely conceivable →「ほとんど考えられない」
- theoretically conceivable →「理論的に考えられる」
- barely conceivable →「かろうじて考えられる」
- for any conceivable purpose →「あらゆる(どんな)目的にも考えられるように」
3. 語源とニュアンス
「conceivable」は、ラテン語で「捕まえる」「把握する」を意味する “capere” の派生形 “conceive” に -able(可能を表す)を付加した形が起源です。
歴史的には「頭の中で捉えられる、理解できる」という意味合いで使われてきました。
使用時の注意・ニュアンス
- 「可能性」や「想像し得る範囲」のニュアンスを強調したいときに用います。
- フォーマル、カジュアルの両方で使われますが、ビジネス文書や学術的な文章など、やや改まったトーンにも適しています。
- 口語でも「All conceivable options should be considered.」のように使うことがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- conceivable は形容詞なので、人や物事の性質として “〜は考えられる” と言いたいときに用います。
- 主に叙述的(補語的)にも限定的(名詞を修飾)にも使えます。
- (叙述的) “It is conceivable that this plan will fail.”
- (限定的) “Every conceivable plan has been proposed.”
- (叙述的) “It is conceivable that this plan will fail.”
イディオムや構文
- “It is conceivable that + 文…”
- “It is conceivable that prices will rise further.”
- “It is conceivable that prices will rise further.”
- “every conceivable …” で「考えうる限りのあらゆる…」という強意的表現。
5. 実例と例文
A. 日常会話 (カジュアルシーン)
“It’s conceivable that she forgot to call me back.”
- (彼女が電話をかけ直すのを忘れた可能性はあるよね。)
- (彼女が電話をかけ直すのを忘れた可能性はあるよね。)
“Every conceivable excuse has been used by my friend.”
- (友達は考えられる言い訳を全部使ったよ。)
- (友達は考えられる言い訳を全部使ったよ。)
“Is it really conceivable that he finished all that homework in one night?”
- (彼があの宿題を一夜で全部終えたなんて本当にあり得ると思う?)
B. ビジネスシーン
“We need to evaluate every conceivable risk before launching the product.”
- (製品を発売する前に考えられるあらゆるリスクを評価する必要があります。)
- (製品を発売する前に考えられるあらゆるリスクを評価する必要があります。)
“It is conceivable that the project timeline will be extended due to unforeseen issues.”
- (予期せぬ問題のために、プロジェクトのスケジュールが延長されることは十分にあり得ます。)
- (予期せぬ問題のために、プロジェクトのスケジュールが延長されることは十分にあり得ます。)
“All conceivable solutions should be discussed at the meeting.”
- (考えられるすべての解決策を会議で話し合うべきです。)
C. 学術的/フォーマルシーン
“It is conceivable that new evidence will change our understanding of the phenomenon.”
- (新たな証拠が、この現象の理解を変える可能性はあります。)
- (新たな証拠が、この現象の理解を変える可能性はあります。)
“From a theoretical standpoint, it remains conceivable that the universe is infinite.”
- (理論的観点からは、宇宙が無限であることは十分考えられます。)
- (理論的観点からは、宇宙が無限であることは十分考えられます。)
“The study explores every conceivable aspect of social behavior.”
- (この研究は社会的行動のあらゆる考えうる側面を探究している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- imaginable(想像できる)
- “It’s imaginable that…” は “It’s conceivable that…” とほぼ同じ意味。
- “It’s imaginable that…” は “It’s conceivable that…” とほぼ同じ意味。
- thinkable(考えられる)
- ほぼ同義だが、やや口語寄りで「考えられなくはない」のようなニュアンスが強い。
- ほぼ同義だが、やや口語寄りで「考えられなくはない」のようなニュアンスが強い。
- possible(可能な)
- より一般的。「論理的可能性」のニュアンスが強い。
- より一般的。「論理的可能性」のニュアンスが強い。
反意語 (Antonyms)
- inconceivable(想像もできない、信じられない)
- “It’s inconceivable that…” で「考えられないほどあり得ない」という意味合い。
- “It’s inconceivable that…” で「考えられないほどあり得ない」という意味合い。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kənˈsiː.və.bəl/ (アメリカ英語、イギリス英語ほぼ共通)
- アクセント(強勢)は “see” の音節(第2音節)に置かれます: con-CEIV-able
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、母音のニュアンスに若干の差が出る場合もあります。
- “conceivable” の /v/ の音と /əbəl/ の“アボル”の部分がやや発音でつっかえやすいので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “conceivible” が誤り。「conceive」のつづりに 引きずられやすいので注意。(“conceive” は “ie” だが “conceivable” は “ea” の形になっているわけではなく、「conceive」+ “able”でつづる。)
- 発音: 中間の「v」の音をしっかりと発音しないで「kənˈsiː.ə.bəl」のように言ってしまうことがある。
- 試験での使われ方: TOEICや英検などで「可能性の表現を多彩にする」語彙として出題されることがあります。
- “It is [conceivable / possible / likely] that…” のような穴埋め問題が出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “conceive” 自体が「思いつく」「想像する」という意味なので、そこに「-able(できる)」が付いたと覚えると簡単です。
- 「考えられる→conceivable」という頭文字 “C” の連想を作ると覚えやすいかもしれません。
- イメージとしては「頭の中でつかめる(把握できる)範囲」という感覚でとらえるとよいでしょう。
以上が「conceivable」の詳細解説です。想定できる、想像に値する範囲を伝えたいときによく使う形容詞なので、うまく使いこなして語彙を豊かにしてみてください。
考えられる,想像できる;考えられる限りの