元となった辞書の項目
clam
解説
以下では、名詞「clam」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- English: “clam” – a type of shellfish (a bivalve mollusk), often eaten as seafood.
- 日本語: 「ハマグリ」などの二枚貝の総称を指します。食用にされることが多い貝です。
「clam」は、海岸や干潟などで採れる貝(特にアサリやハマグリと似たイメージ)を指して使われる単語です。ミルクベースのスープに使う“clam chowder”が有名で、ご存じの方も多いかもしれません。日常的には「貝」をざっくり指すニュアンスですが、特に食卓に上がるような貝をイメージすることが多いです。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形: clam
- 複数形: clams
他の品詞形
- 「clam up」(動詞フレーズ):突然黙り込む、口をつぐむ(「口をホタテの殻のようにパタンと閉じる」イメージ)
- 口語スラングで「clam」は「1ドル」の意味で使われることがあります(例: “He spent 20 clams on that.”)。
CEFRレベル
- B1(中級)
一般的に料理や食材、日常会話にも出てくる単語ですが、専門的な文脈(漁業や料理専門用語など)でも使われるため、あえてB1(中級)程度としています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語・接尾語・語幹などに分解しにくい単語で、語幹として “clam” がそのまま存在しています。
関連語や派生語
- clammy (形容詞): 湿っぽい、じっとりした(「clam」の音を連想しやすいですが直接の関連性は語意的に薄い)
- clam up (動詞句): 口をつぐむ、黙り込む
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- clam chowder(クラムチャウダー)
- 意味: 貝(特にアサリやハマグリ)を使ったクリームベースまたはトマトベースのスープ
- 意味: 貝(特にアサリやハマグリ)を使ったクリームベースまたはトマトベースのスープ
- clam shell(貝殻)
- 意味: 二枚貝の殻
- 意味: 二枚貝の殻
- clam juice(貝の出汁)
- 意味: クラムを煮詰めて抽出したスープや出汁
- 意味: クラムを煮詰めて抽出したスープや出汁
- steamed clams(蒸し貝)
- 意味: 貝の蒸し料理
- 意味: 貝の蒸し料理
- raw clam(生の貝)
- 意味: 生食できる貝(例: 生ガキなら“raw oyster”ですが、同様の表現で“raw clam”と言う場合あり)
- 意味: 生食できる貝(例: 生ガキなら“raw oyster”ですが、同様の表現で“raw clam”と言う場合あり)
- clam dip(貝のディップ)
- 意味: パーティーなどで野菜やクラッカーをつけて食べるディップ
- 意味: パーティーなどで野菜やクラッカーをつけて食べるディップ
- clam bake(クラムベイク)
- 意味: アウトドアや海辺で貝などの海鮮を蒸し焼きにする料理・イベント
- 意味: アウトドアや海辺で貝などの海鮮を蒸し焼きにする料理・イベント
- clam bed(貝場)
- 意味: 貝が生息する干潟や海底領域
- 意味: 貝が生息する干潟や海底領域
- clam digger(貝掘り人、または貝掘り用具)
- 意味: 干潟でクラムを掘る人/道具
- 意味: 干潟でクラムを掘る人/道具
- close as a clam(口が堅い)
- 意味: 口を堅く閉ざしている様子を比喩的に表す英語表現
3. 語源とニュアンス
語源
- 「clam」は古英語の “clam” (しっかり閉じる、絞る)と関係があるとされ、二枚貝の殻がぴたりと閉じている様子と関連していると言われています。
ニュアンスや歴史的使用
- 食用貝を指す言葉として、古くからアメリカでは一般的に使われてきました。イギリスや他の地域でも“clam”といえば、同様に食用に供されるいくつかの二枚貝を指します。
- 「clam up」が「口をしっかり閉じる」→「黙り込む」という意味の表現につながったように、「しっかり閉じる」イメージがあります。
使用時の注意点
- 正式な文章からスラングまで幅広く使われます。食材として使われる場合はカジュアルな会話からメニュー表記、料理のレシピなどでもよく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞なので、単数は “clam”、複数は “clams” となります。
- 料理名では不可算のように扱われるケースもありますが(“Clam is rich in protein.”のように)、一般的には複数形で “clams” とすることが多いです。
一般的な構文例
- I love clam chowder.
- (私はクラムチャウダーが大好きです。)
- He ordered a plate of steamed clams.
- (彼は蒸し貝の皿を注文しました。)
イディオム
- clam up(突然黙り込む)
- “Whenever we mention his ex-girlfriend, he clams up.”
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文
- “Let’s have clam chowder for dinner tonight.”
(今夜はクラムチャウダーを食べようよ。) - “I love how fresh these clams taste!”
(この貝、新鮮な味わいがすごく好きだよ!) - “I’m going clamming this weekend with my family.”
(家族と一緒に週末、貝掘りに行くんだ。)
ビジネスシーンで使われる例文
- “We’ve decided to feature a new clam chowder recipe on our restaurant’s menu.”
(私たちのレストランのメニューに、新しいクラムチャウダーのレシピを追加することにしました。) - “Our seafood supplier will deliver fresh clams every morning.”
(シーフードの仕入れ業者が、毎朝新鮮な貝を届けてくれます。) - “Clam exports have risen significantly this quarter.”
(今四半期、貝の輸出量が著しく増加しました。)
学術的文脈で使われる例文
- “The study focused on the reproductive cycle of local clams in the estuary.”
(その研究は、河口域に生息する地元の貝の繁殖サイクルに焦点を当てたものである。) - “Researchers discovered that clam shells can record historical climate data.”
(研究者たちは、貝殻が過去の気候データを記録していることを発見しました。) - “The population density of clams in this region has declined due to environmental changes.”
(この地域の貝の個体数密度は、環境の変化により減少している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- oyster(カキ)
- “clam” と同じく貝類ですが、主に殻が一枚になっているイメージ(正確には二枚貝だが形状が異なる)。味や食べ方も異なります。
- “clam” と同じく貝類ですが、主に殻が一枚になっているイメージ(正確には二枚貝だが形状が異なる)。味や食べ方も異なります。
- mussel(ムール貝)
- 「mussel」は細長い黒っぽい殻が特徴の貝。味や用法は似通う部分もありますが、一般的に料理法が若干異なることが多いです。
- 「mussel」は細長い黒っぽい殻が特徴の貝。味や用法は似通う部分もありますが、一般的に料理法が若干異なることが多いです。
- scallop(ホタテ貝)
- ホタテなど、より平たい形のイメージが強い貝。
反意語
貝の反意語としては直接的に存在しませんが、海産物以外を指すときに “fish” などと対比する場合があります。とはいえ明確な反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /klæm/
- アメリカ英語: 「ク(ク/l/æ)ラム」のように短い “æ” の音(cat と同じ母音)
- イギリス英語: 同じく /klæm/ ですが、地域によってはわずかに長さが異なることがあります。
- アクセント: 最初の “cl” に続く “æ” に強勢がありますが、一音節の単語のため大きく強弱は目立ちません。
よくある発音の間違い
- “clam” の “l” を発音しなかったり、/kleɪm/ のように伸ばしてしまうケースがあるので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “klam” や “calm” と混同することがあるので注意(“calm”は「落ち着いた」という別の単語)。
- 同音異義語: “clam” にほぼ同音異義語はありませんが、 “clamp” や “clump” など類似発音の単語と混同しないよう意識しましょう。
- 試験対策: TOEICなどでも、料理やメニューに関する語彙として出る可能性がありますが、頻度はそこまで高くありません。英検ではリスニングの中に食材として登場する場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「 クラムチャウダー 」で覚える: “clam chowder” は定番のできあいフレーズですから、そこから “clam” を覚えるのは効果的です。
- 「しっかり閉じる貝のイメージ」: 貝殻をぴったり閉じる様子をイメージし、「clam up」=「口を固く閉じる」とセットで覚えると単語全体のイメージがつかみやすいです。
- スペルのポイント: “c-l-a-m” のシンプルな4文字ですが、“calm”(カーム)との混同に注意。落ち着く(calm)には “a” の後ろに “l” があるのに、clam とは母音の響きもつづりも微妙に違います。
以上が名詞「clam」の詳細解説です。料理好きな方はもちろん、日常会話でも「貝」に関する話題で登場する単語なので、ぜひ覚えて新鮮な海産物の話題を楽しんでみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ハマグリ