The circuitry of the device is responsible for controlling the flow of electricity.
circuitry
1. 基本情報と概要
単語: circuitry
品詞: 名詞 (不可算名詞)
意味 (英語): The complete system of electric circuits or the plan/layout/design of these circuits.
意味 (日本語): 電気回路全体の構成、またはそれらのレイアウトや設計。電子装置に含まれる回路の総体を指すことが多いです。
「電気回路がどのようにつながり、動作しているかという仕組みや構造」を表す専門的な単語です。
活用形:
- 不可算名詞のため、複数形はありません (例: ×circuitries)。
- 他の品詞としては、「回路」を意味する名詞 “circuit” があり、動詞形 “to circuit” などもありますが、「circuitry」自体は名詞のみです。
CEFRレベルの目安:
- C1(上級): 主に専門的な文脈や工学分野で使われるため、上級レベルの単語と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 (root): circuit (周回する、またはループになる路筋、もしくは電気回路を表します)
- 接尾語 (suffix): -ry (しばしば「関連するもの・要素の総体」を表す)
関連語・派生語
- circuit (名詞): 回路、巡回路
- circuitous (形容詞): 遠回りの
- circuit board (名詞): 回路基板
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- integrated circuitry → 集積回路
- digital circuitry → デジタル回路
- analog circuitry → アナログ回路
- electrical circuitry → 電気回路
- complex circuitry → 複雑な回路構成
- design of circuitry → 回路設計
- state-of-the-art circuitry → 最新鋭の回路構成
- on-board circuitry → (機器)内蔵の回路
- faulty circuitry → 不良回路
- miniaturized circuitry → 小型化された回路
3. 語源とニュアンス
- 語源: “circuit” はラテン語の circu(m)ire(周回する)から発祥し、英語でも実際に「円周、巡回路」を指します。–ry は「関連するもの・総体」を意味する接尾語です。
- 歴史的には主に電気工学や電子工学の発展とともに一般化され、工業的・技術的なテキストで使われる単語です。
- ニュアンス: テクニカルでフォーマルな文脈で使用されがちです。技術仕様書や学術論文、エンジニア同士の会話などでよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算): 「回路構造」「回路体系」「回路全般」といった集合体を指す場合が多いため、基本的に “the circuitry is …” のように単数扱いで使います。
- フォーマルかカジュアルか: 一般的にやや専門的でフォーマルです。日常会話で頻繁に登場する単語ではありませんが、エンジニアや技術系の会話ではよく見られます。
使い方の例
“The circuitry inside the device is complex.”
(その装置の内部回路は複雑である。)“Our engineers are redesigning the circuitry to improve efficiency.”
(エンジニアたちは効率改善のために回路を再設計している。)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文(やや技術的な話題になった場合)
“I accidentally spilled water on my phone, and now the circuitry might be damaged.”
(スマホにうっかり水をこぼしてしまって、回路が壊れたかもしれない。)“Do you know if the circuitry in this toy is safe for kids?”
(このおもちゃの回路は子どもにとって安全なのかな?)“The repair shop said the circuitry has to be replaced entirely.”
(修理店によると、回路をまるごと交換しないといけないって言われたよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We’re encountering issues with the circuitry on the production line.”
(生産ラインで回路のトラブルが発生しています。)“Our new printer model has more advanced circuitry that reduces power consumption.”
(新しいプリンターモデルは消費電力を削減する、より高度な回路を採用しています。)“The board meeting covered updates on the development of proprietary circuitry.”
(取締役会では独自の回路設計開発の進捗が報告されました。)
(3) 学術的・技術的な文脈での例文
“Recent advancements in micro-scale circuitry have enabled faster data processing.”
(マイクロスケールの回路技術の進歩により、より高速なデータ処理が可能になった。)“The research paper discusses novel circuitry aimed at neuromorphic computing.”
(その研究論文はニューロモーフィックコンピューティングを目的とした新しい回路構成について論じています。)“The new algorithm optimizes the layout of on-chip circuitry to reduce heat generation.”
(その新しいアルゴリズムはチップ上の回路配置を最適化し、発熱を抑えることができます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- circuit (回路)
- 「回路」の意味を持つ基本的な単語。可算名詞なので “a circuit” と単体を指す場合に使います。“circuitry” は総体的な「回路構造・配線全体」を指すニュアンスが強い。
- 「回路」の意味を持つ基本的な単語。可算名詞なので “a circuit” と単体を指す場合に使います。“circuitry” は総体的な「回路構造・配線全体」を指すニュアンスが強い。
- wiring (配線)
- 「配線そのもの」を指す場合に使われます。“circuitry” は配線に加えて各種電子部品との接続構造なども含んだやや広い意味。
- 「配線そのもの」を指す場合に使われます。“circuitry” は配線に加えて各種電子部品との接続構造なども含んだやや広い意味。
- electronics (電子回路/電子機器)
- 広義の「電子装置・電子工学」を指し、回路だけではなく関連分野全般も含む。
- 広義の「電子装置・電子工学」を指し、回路だけではなく関連分野全般も含む。
反意語
- 明確な直訳の反意語はありませんが、構造や仕組みがない状態を表す “lack of wiring/design” は意識的には対立関係にあるといえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈsɜːr.kɪ.tri/(米: サーキトリ / 英: サーキトゥリ)
- アクセント位置: 第1音節 “cir” に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いはあまり大きくありませんが、アメリカ英語では /r/ が強めに発音され、イギリス英語は若干弱めに発音される傾向があります。
- よくある発音の間違いとして、語尾を “-try” とせず “-tree” のように発音する人もいますが、実際は「トゥリ/トリ」に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “circuitry” は “cicuitry” や “circuity” と誤って綴られることがあるので注意。
- 同音異義語とまではいかないが、“circuit” と書き分けに気を付ける。
- 専門的な文脈で使用されるため、TOEIC・英検などの日常的な問題では登場頻度は低め。ただし、工業系や理数系の英語試験・論文などでは出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “circle”(円)から派生した “circuit” は「ぐるっと周りを回るもの」。そこから「電気がぐるぐる回る仕組み・構造」が “circuitry” という連想をすると覚えやすいでしょう。
- 「-ry」という文字列で「集合体」を表していると理解すると、他の “machinery”「機械類」とか“weaponry”「武器類」などと同じパターンで覚えられます。
以上が “circuitry” の詳しい解説です。技術系の文脈で登場したら、電気回路全体の仕組みや設計を意味していると把握できるようにしておきましょう。
電気回路
電気回路構成物(真空管など)