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carbon dioxide
解説
以下の解説では、英単語「carbon dioxide」をできるだけわかりやすく、かつ詳しく説明していきます。
1. 基本情報と概要
● 英語・日本語での意味
- 英語: carbon dioxide
- 日本語: 二酸化炭素
「carbon dioxide」は、炭素(carbon)と酸素(oxygen)からできる無色・無臭のガスです。日常では呼吸や燃焼など、自然界・生活環境に密接にかかわっている物質を指します。「大気中の濃度が上昇すると温暖化の要因になる」などの場面で使われる、科学的かつ身近な単語です。
● 品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (不可算名詞)
- 複数形: 不可算名詞のため通常なし
「carbon dioxide」は特に動詞形や形容詞形での活用はありませんが、関連する形容詞としては「carbonic」(炭酸の)などがあります。
● 他の品詞になった場合の例
- 名詞「carbonation」(炭酸化、炭酸を含ませること):例「carbonation level(炭酸の強さ)」
- 形容詞「carbonic」(炭酸の):例「carbonic acid(炭酸)」
● 難易度(CEFRレベルの目安)
- B2(中上級)
科学分野でよく使われる単語ですが、教養としても広く知られています。中級〜中上級の学習者が頻繁に目にします。
2. 語構成と詳細な意味
● 語構成
- carbon(炭素) + di-(二つの、二重の) + oxide(酸化物)
「di-」は「二つの」、「oxide」は「酸化物」を指し、合成すると「二酸化炭素」となります。
● 関連する単語・派生語
- carbon(炭素)
- dioxide(酸化物が2つ)
- carbonic acid(炭酸)
● よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- carbon dioxide emissions(CO₂排出量)
- carbon dioxide levels(CO₂濃度)
- carbon dioxide footprint(CO₂フットプリント)
- carbon dioxide reduction(CO₂の削減)
- carbon dioxide concentration(CO₂濃度)
- carbon dioxide capture(CO₂の回収)
- release carbon dioxide(CO₂を放出する)
- absorb carbon dioxide(CO₂を吸収する)
- carbon dioxide in the atmosphere(大気中のCO₂)
- carbon dioxide production(CO₂の生成)
3. 語源とニュアンス
● 語源
- 「carbon」はラテン語の「carbo(木炭)」に由来します。
- 「dioxide」は「di-(二つ)+ oxide(酸化物)」から来ています。
歴史的には「fixed air(固定された空気)」と呼ばれた時代もありますが、現在では「carbon dioxide」という名称が主流です。
● ニュアンスや使用時の注意点
- 科学資料やニュース、日常会話の中でもエコや環境の話題でよく登場します。
- 専門的な文脈では「CO₂」と略記することが多いです。
- 口語でも「CO2(シーオーツー)」と読まれることがありますが、論文やフォーマルな場面では「carbon dioxide」の方が正式です。
4. 文法的な特徴と構文
● 文法上のポイント
- 不可算名詞ですので「a carbon dioxide」のように冠詞をつけることは一般的にはありません。ただし「a molecule of carbon dioxide(1個の二酸化炭素分子)」のように「molecule of」を使うと可算的に扱います。
- 論文やレポートなどフォーマルな文書で登場しやすい語です。
● 一般的な構文やイディオム
- “Carbon dioxide is released when …” 「〜すると二酸化炭素が放出される」
- “The levels of carbon dioxide have increased …” 「二酸化炭素の濃度は増加している」
5. 実例と例文
● 日常会話での例文(3つ)
- “Plants use carbon dioxide during photosynthesis.”
「植物は光合成のときに二酸化炭素を使うんだよ。」 - “If you leave that soda open, the carbon dioxide will escape.”
「ソーダを開けっぱなしにすると、二酸化炭素が抜けちゃうよ。」 - “I learned about carbon dioxide in my science class today.”
「今日の理科の授業で二酸化炭素について習ったよ。」
● ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Our company has a plan to reduce carbon dioxide emissions by 30%.”
「当社は二酸化炭素の排出量を30%削減する計画をもっています。」 - “We’re considering investing in carbon dioxide capture technology.”
「二酸化炭素回収技術への投資を検討しています。」 - “Calculating our carbon dioxide footprint is part of the annual sustainability report.”
「二酸化炭素フットプリントの算出は毎年のサステナビリティ報告書の一部です。」
● 学術的・専門的な例文(3つ)
- “Excess carbon dioxide in the atmosphere is a major driver of global warming.”
「大気中の過剰な二酸化炭素は地球温暖化の主要な要因である。」 - “Photosynthesis involves the reduction of carbon dioxide to form glucose.”
「光合成では、二酸化炭素が還元されグルコースが形成される。」 - “The study examined the effects of increased carbon dioxide on ocean acidification.”
「その研究では、二酸化炭素の増加が海洋の酸性化に与える影響を調査した。」
6. 類義語・反意語と比較
● 類義語
- CO₂(単なる略称、ほぼ同義):カジュアルな文脈で使用
- carbonic acid gas(やや古い言い方):学術文献など一部で使用
これらはほぼ同じ対象を指しますが、日常や一般文書では「carbon dioxide」が最も一般的です。
● 反意語
- 特定の反意語はありませんが、混同しそうな単語として「carbon monoxide(CO)」があります。
- carbon monoxide(二酸化炭素より酸素原子の数が少ない一酸化炭素):「毒性が高い別の気体」
7. 発音とアクセントの特徴
● 発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈkɑːr.bən daɪˈɑːk.saɪd/
- イギリス英語: /ˈkɑː.bən daɪˈɒk.saɪd/
● 強勢の位置
- “CAR-bon di-OX-ide”
最初の「CAR-bon」の「CAR」にアクセント、続く「di-OX-ide」の「OX」にアクセントがきます。(「carBON diOXIDE」よりも、強調される部分は「CAR-bon di-OX-ide」に近いです)
● よくある発音の間違い
- 「-oxide(-オクサイド)」を「-ox-ide(オックス・アイド)」のように平坦に読まないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスに注意
- 「carbon」や「dioxide」のスペルを間違えやすい。
- 「carbon」や「dioxide」のスペルを間違えやすい。
- 「carbon monoxide(CO)」との混同
- 「二酸化炭素(CO₂)」と「一酸化炭素(CO)」は全く別物。
- 「二酸化炭素(CO₂)」と「一酸化炭素(CO)」は全く別物。
- 試験対策
- TOEICや英検などの読解問題で環境テーマが出るときに出題されやすい。
- 発音問題でも「dioxide」の強勢やスペリングが問われる可能性あり。
- TOEICや英検などの読解問題で環境テーマが出るときに出題されやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「di-」=「2つ」というイメージを持ち、炭素(carbon)と酸素(O₂)が合わさったものと覚える。
- CO₂は化学式のイメージから「炭素一つ、酸素二つ」で二酸化(di-)と紐づけると理解しやすい。
- 「カーボン(炭素)」から連想して、木炭やグラファイトなどの黒いものを思い浮かべ、そこに酸素が2つついてガスになっていると覚えると印象に残りやすい。
以上が名詞「carbon dioxide」の詳細な解説です。二酸化炭素は科学的にも環境問題的にも重要な概念なので、しっかりと押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
二酸化炭素,炭酸ガス