boxer
以下では、英単語「boxer」(名詞) について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: boxer
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語・日本語)
(スポーツ選手としての) ボクサー
→ “A person who practices or participates in the sport of boxing.”
日本語では「ボクシングの競技者、ボクサー」です。ボクシングを実際に試合で行う人を指し、スポーツニュースや会話で「彼はプロボクサーだよ」などと言うときに使います。割と日常会話でも登場する単語です。(イヌの品種としての) ボクサー犬
→ “A breed of dog known for its muscular body and strong jaws.”
日本語では「ボクサー犬」です。強くて活発な性格で知られています。(服としての) ボクサーパンツ
→ “Boxer shorts or boxer briefs, a type of men’s underwear.”
日本語では「ボクサーパンツ」や「ボクサーブリーフ」です。「I bought new boxers.」といえば「新しいボクサーパンツを買った」という意味になります。
単語の活用形
- 単数形: boxer
- 複数形: boxers
※ 「boxer」は名詞のため、動詞のように時制による活用変化はありません。
他の品詞形
- box (動詞) : ボクシングをする/殴り合う (to box)
- boxing (名詞) : ボクシングという競技 (the sport of boxing)
CEFRレベルの目安
- B1: 中級
日常会話でスポーツやペット、衣服に関する話題が出てくる際に理解・使用できる程度。
「boxer」は、競技者や下着の一種を表すため、少し幅広く使われる言葉ですが、日常会話ですぐに登場する可能性もあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: box (「ボクシングをする」、「箱」などの意味がありますが、ここでは「拳で殴る」も含む)
- 接尾辞: -er (「〜をする人」、「〜なもの」という意味を作り出す接尾辞)
派生語や類縁語
- box (動詞): ボクシングをする、パンチする
- boxing (名詞): ボクシング
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- professional boxer → プロボクサー
- amateur boxer → アマチュアボクサー
- heavyweight boxer → ヘビー級ボクサー
- champion boxer → チャンピオンボクサー
- retired boxer → 引退したボクサー
- boxer dog → ボクサー犬
- boxer shorts → ボクサーパンツ (ゆったりしたタイプ)
- boxer briefs → ボクサーブリーフ (フィット感のあるタイプ)
- sparring with a boxer → ボクサーとのスパーリング
- boxer’s stance → ボクサーの構え
3. 語源とニュアンス
- 語源: 元々 “box” は古英語の「箱」とは無関係に、ゲルマン語系統の “box” (拳で殴る) が現在の「ボクシングをする」という意味につながりました。
- ニュアンス:
- 「ボクサー」として人を表すときは、「ボクシングという格闘技の専門家・競技者」という専門性や力強い印象があります。
- 「ボクサー犬」は独特の強いあごと頑丈な体格から名づけられたといわれます。
- 「ボクサーパンツ」は比較的カジュアルな言い方です。日常会話、買い物などのシーンでよく使われます。
- 「ボクサー」として人を表すときは、「ボクシングという格闘技の専門家・競技者」という専門性や力強い印象があります。
使用時の注意点
- スポーツの話題の場合、「boxer」は試合をする「ボクサー」のイメージが強いです。
- 日常の服装に関して「boxers」と複数形で言うときは主に「ボクサーパンツ」を指します。
- 犬種の場合も頭文字を大文字にすることが多いですが、日常文脈では小文字で書かれることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞):
例) one boxer, two boxers - 文中での使い方:
- 形容詞を伴って「形容詞 + boxer」の形にもなる (例: professional boxer)。
- アポストロフィ (所有格) を付けて「boxer’s 〜」と表現できる (例: a boxer’s gloves)。
- 形容詞を伴って「形容詞 + boxer」の形にもなる (例: professional boxer)。
イディオム・構文
- “He is quite a boxer.” → 「彼はかなりのボクサーだ。」(実力をほのめかす)
- “She used to be an amateur boxer.” → 「彼女はかつてアマチュアのボクサーだった。」
フォーマル・カジュアルの特徴:
- 「boxer」は特にフォーマル/カジュアルの区別なく使えます。スポーツニュースから日常会話まで幅広い場面で登場します。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “My friend is a boxer, so he always wakes up early to train.”
(友達はボクサーしていて、いつも早起きして練習してるんだ。) - “I need to buy new boxers since mine are getting old.”
(自分のボクサーパンツが古くなってきたから、新しいのを買わなくちゃ。) - “That boxer dog is really friendly, despite its tough appearance.”
(あのボクサー犬、見た目は強そうなのにすごく人懐っこいよ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Our next marketing campaign features a famous boxer to endorse our sports drinks.”
(次のマーケティングキャンペーンでは、有名なボクサーを起用してスポーツドリンクを宣伝します。) - “The retired boxer gave a motivational speech at the company seminar.”
(引退したボクサーが、会社のセミナーでやる気を高めるスピーチをしてくれました。) - “Please check the size chart for our boxer shorts before ordering.”
(ご注文前に、ボクサーパンツのサイズ表を確認してください。)
学術的・専門的な文脈での例文 (3つ)
- “Physiologists have conducted numerous studies on the cardiovascular endurance of elite boxers.”
(生理学者たちは、エリートボクサーの心肺持久力について多くの研究を実施してきました。) - “Genetic analysis shows a relatively narrow gene pool in pedigree Boxer dogs.”
(遺伝子解析によると、血統のあるボクサー犬の遺伝子プールは比較的狭いことがわかっています。) - “The ergonomic design of modern boxer briefs aims to improve athletic performance.”
(現代のボクサーブリーフの人間工学的デザインは、運動能力を高めることを目的としています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fighter (ファイター)
- 一般に「戦う人」を示す言葉。ボクサーに限らず総合格闘家などにも使われます。
- 一般に「戦う人」を示す言葉。ボクサーに限らず総合格闘家などにも使われます。
- pugilist (パギリスト)
- 古風または文語的に「拳闘家」を意味し、正式な文章や歴史的文脈で使われることが多い。
- 古風または文語的に「拳闘家」を意味し、正式な文章や歴史的文脈で使われることが多い。
- combatant (コンバタント)
- 「戦闘員、闘士」を広く指す言葉で、スポーツだけでなく戦争分野にも用いられる。
- 「戦闘員、闘士」を広く指す言葉で、スポーツだけでなく戦争分野にも用いられる。
- brawler (ブローラー)
- 「乱暴に殴り合いをするような人」、「ケンカ屋」というニュアンスが強い。やや否定的。
反意語
- ※ ボクシングの「対立概念」を直接表す単語はありませんが、「全く闘わない人」を示す言葉としては pacifist (平和主義者) などが反意の文脈で使われることもあります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA(国際音声記号):
- アメリカ英語: /ˈbɑːksər/ (バークサー)
- イギリス英語: /ˈbɒksə/ (ボクサ)
- アメリカ英語: /ˈbɑːksər/ (バークサー)
アクセント(強勢): 最初の音節 “box” に強勢があります (“BOX-er”)。
アメリカ英語とイギリス英語の違い: /ɑː/ (ア米) と /ɒ/ (英) の母音の違いが大きいです。
- アメリカ英語 → 「バークサー」に近い音。
- イギリス英語 → 「ボクサ」に近い音。
- アメリカ英語 → 「バークサー」に近い音。
よくある発音の間違い:
- 第2音節を強く発音してしまうことや、「boks-」ではなく「boax-」のように母音を誤って延ばしすぎること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “boxer”を“boxar”や“boxer”のつづりを “boxser” と入れてしまうなどの誤りに注意。
- 同音異義語との混同: 同音異義語としては特になく、“box”と“bucks”(お金)など音が似ている別単語との混同に注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでも、スポーツを話題にしたリスニングやリーディングで「boxer」という単語が自然に出てくることがあります。
- また、衣服に関する話題で “boxers” が出る場合もあるので文脈を見分けるのが大切です。
- TOEICや英検などでも、スポーツを話題にしたリスニングやリーディングで「boxer」という単語が自然に出てくることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ法: 「殴り合うときのボクシンググローブをイメージし、そこに “-er” を付けると『ボクシングをする人』になる」と覚えるのがおすすめ。
- 犬の顔を連想: ボクサー犬の特徴的な顔の形が、拳を突き出すボクサーのようだとイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 音による覚え方: “box + er” ということで、慣れてきたら「ボックスする人→ボクサー」と聞いてすぐ理解できるようにしましょう。
以上が「boxer」の詳細解説です。ボクシングの競技者、ボクサーパンツ、犬の品種、いずれの意味もそれぞれの文脈での使い方を意識しながら覚えてみてください。
ボクサー,けん闘家
ボクサー(ドイツ種の中型犬)