最終更新日:2024/06/13
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The unexpected proposal hung in the air, a nervous blurt trapped in the speaker's throat.
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元となった辞書の項目
blurt
解説
1. 基本情報と概要
英単語: blurt
品詞: 名詞 (ただし、動詞として使用されることが非常に多い単語です)
意味(英語 / 日本語)
- 英語: A sudden or abrupt utterance or remark made without careful thought.
- 日本語: 思わず口走ってしまった言葉、衝動的に発せられた短い発言。
「blurt」は、誰かがふと考えなしに言ってしまう一言を指します。名詞としてはあまり一般的ではありませんが、「ぽろっと出てしまった発言」というニュアンスで使われることがあります。
活用形
名詞としては、基本的に形は変化しません (blurts という形で複数形を作ることも可能ですが、実際の使用頻度は極めて低いです)。
他の品詞
- 動詞 (最もよく使われる): to blurt (out)
例)He blurted out the answer. (彼は思わず答えを口にしてしまった)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 名詞としては珍しく、学習経路上ではあまり頻繁に出現しませんが、動詞としての用法は比較的身近な表現としてB1〜B2レベルで学習対象となることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 (prefix): なし
- 語幹 (root): blurt
- 接尾語 (suffix): なし
「blurt」ははっきりした接頭語・接尾語による派生表現はなく、言う(speak / utter)という動作を突然行うイメージが強い単語です。
関連語や派生語
- blurt out (動詞フレーズ): 思わず(急に)言う
- blur: ぼやけさせる(別の単語ですがスペルが似ているため混同に注意)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “an impulsive blurt”
- 日本語訳: 衝動的なうっかり発言
- 日本語訳: 衝動的なうっかり発言
- “a sudden blurt of truth”
- 日本語訳: 突然ぽろっと出てしまった本音
- 日本語訳: 突然ぽろっと出てしまった本音
- “his embarrassing blurt”
- 日本語訳: 彼の気まずい失言
- 日本語訳: 彼の気まずい失言
- “a blurt of anger”
- 日本語訳: 怒りのこもった思わず出た一言
- 日本語訳: 怒りのこもった思わず出た一言
- “an accidental blurt”
- 日本語訳: うっかり言ってしまった一言
- 日本語訳: うっかり言ってしまった一言
- “her honest blurt”
- 日本語訳: 彼女が正直にぽろっと言った一言
- 日本語訳: 彼女が正直にぽろっと言った一言
- “the blurt caused silence”
- 日本語訳: その失言により静まり返った
- 日本語訳: その失言により静まり返った
- “unexpected blurt”
- 日本語訳: 予期せぬ不意の発言
- 日本語訳: 予期せぬ不意の発言
- “quick blurt”
- 日本語訳: すばやく口走った言葉
- 日本語訳: すばやく口走った言葉
- “unwanted blurt”
- 日本語訳: 望まれない(しかし口から出てしまった)一言
- 日本語訳: 望まれない(しかし口から出てしまった)一言
3. 語源とニュアンス
語源
- 起源: 16世紀頃から使用が確認されていますが、正確な由来は不明とされています。擬音的な響き(口が滑る音・急に出てしまう音)をもとに生まれた可能性があります。
ニュアンス・使用時の注意
- 衝動的/カジュアル: 名詞として使う場合も、カジュアルな文脈で「突然飛び出した言葉」を強調するときに使います。
- フォーマル度: 文章よりも会話・文芸作品などで使われる傾向があり、フォーマルな文書ではほとんど見かけません。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞扱い: 「複数のblurt(blurts)」という表現は理論的には可能ですが、使用例は少ないです。
- 構文例: “He regretted his blurt.”(彼は自分の思わず口走った一言を後悔した。)
イディオム
- blurt out (主に動詞フレーズ): 「うっかり口にする」「思わず言ってしまう」
5. 実例と例文
ここでは、名詞としての「blurt」を意識した例文と、併せて学習しやすい動詞形の文も挙げます。
日常会話
- “His blurt at dinner made everyone laugh.”
- 夕食中に彼が思わず言った一言は、みんなを笑わせた。
- 夕食中に彼が思わず言った一言は、みんなを笑わせた。
- “She tried to apologize for her blurt, but the damage was done.”
- 彼女は自分の不用意な発言を謝ろうとしたが、すでに取り返しがつかなかった。
- 彼女は自分の不用意な発言を謝ろうとしたが、すでに取り返しがつかなかった。
- “That little blurt of his was actually quite insightful.”
- 彼がぽろっと言った一言は、意外にも洞察力があった。
ビジネス
- “The meeting was going smoothly until his sudden blurt diverted the discussion.”
- 彼の突然の失言で、それまで順調だったミーティングが脱線した。
- 彼の突然の失言で、それまで順調だったミーティングが脱線した。
- “Her blurt during the negotiation revealed confidential information.”
- 交渉中に彼女が思わず口走ったことで、機密情報が漏れてしまった。
- 交渉中に彼女が思わず口走ったことで、機密情報が漏れてしまった。
- “After the CEO’s blurt, the PR team had to do damage control.”
- CEOの不用意な一言の後、広報チームは対応に追われた。
学術的な文脈
- “The sociolinguistic study examined how a blurt could affect group dynamics.”
- 社会言語学の研究では、思わず口にした一言が集団の関係にどんな影響を与えるかを調べた。
- 社会言語学の研究では、思わず口にした一言が集団の関係にどんな影響を与えるかを調べた。
- “A single blurt in a formal setting can alter the perception of credibility.”
- フォーマルな場でのたった一度の失言が、信頼性の印象を変えることがある。
- フォーマルな場でのたった一度の失言が、信頼性の印象を変えることがある。
- “Researchers noted the correlation between emotional stress and the frequency of a blurt.”
- 研究者たちは、感情的ストレスと不用意な発言の頻度の相関を指摘した。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- outburst(突発的な叫び、感情の爆発):怒りや感情的な意味合いが強い
- slip(うっかり口を滑らせること):比較的軽い内容だが、口を滑らせるという点に近い
- gaffe(失言、へま):特に公的な場面で恥ずかしい失態のニュアンスが強い
反意語
- silence(沈黙)
- restraint(自制)
「blurt」は感情または思わず口を開いてしまうニュアンスがあり、silence や restraint は全く逆の「言わない/我慢する」イメージに当たります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /blɜːrt/ (イギリス英語), /blɝt/ (アメリカ英語)
- 強勢(アクセント): 「blurt」の1音節目(冒頭)に強勢があります。
- イギリス英語とアメリカ英語の違い: イギリス英語では /ɜː/(長めの母音)で、アメリカ英語では /ɝ/(rを含む母音)という発音が一般的です。
- よくある間違い: /blɐrt/ や /blʌrt/ のように曖昧に発音してしまうと伝わりにくくなります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “blurt” を “blur” や “blurted” を “blured” と間違えるケース。
- 同音異義語との混同は特になし: ただし “blur”(ぼやけ)と似ているため混同に注意。
- 試験対策: TOEICや英検などの一般的な英語試験では、名詞としての “blurt” は極めて稀にしか出題されません。むしろ “blurt out”(動詞フレーズ)として出題される可能性のほうが高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「blurt」は「blur(ぼやけ)」に “t” が付いたような見た目ですが、実際の意味は「くっきり言ってしまう」イメージです。
- 「口から飛び出る音のイメージ」で「ブルッ(と)」と覚えると印象に残りやすいでしょう。
- “blurt out” の形で耳にする機会が多いので、セットで覚えておくと便利です。
以上が、名詞としての 「blurt」 の詳細解説です。とはいえ、圧倒的に 動詞としての “to blurt (out)” の方が一般的なので、そちらもぜひ合わせて覚えてください。
意味のイメージ