aubergine
1. 基本情報と概要
単語: aubergine
品詞: 名詞 (countable noun)
意味 (英語):
A vegetable known in American English as an eggplant,
characterized by its typically glossy, purple skin and spongy flesh.
意味 (日本語):
アメリカ英語でいう「ナス」のことです。主にイギリス英語圏で使用される言い方で、紫色の皮をした野菜のことを指します。料理のレシピなどで出てきたときは「ナス」だと考えて大丈夫です。
「aubergine」は食材の名称として、特にイギリスやフランスなどヨーロッパでよく使われます。アメリカ英語では「eggplant」、インドなど一部地域では「brinjal」と呼ばれることもあります。
活用形:
- 単数形: an aubergine
- 複数形: aubergines
※ 形容詞として「aubergine-colored (aubergine-coloured)」=「ナスのような紫色の〜」のように使われることはありますが、別の品詞への変化は一般的ではありません。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 「ナス」と訳せばA1レベルの食材名に近いですが、イギリス英語特有の言い方であることから、ある程度語彙が増えた段階(B2)で覚えるとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
「aubergine」は接頭語や接尾語が特に組み合わさった構成ではありません。フランス語や他言語からの借用語です。語幹は「aubergine」としてそのまま存在します。
関連語や派生語
- aubergine-colored (aubergine-coloured): ナス色の
- eggplant: アメリカ英語圏での呼び方
- brinjal: インド英語などで使われる呼び方
よく使われるコロケーション10選
- roasted aubergine (焼いたナス)
- grilled aubergine (グリルしたナス)
- aubergine curry (ナスのカレー)
- stuffed aubergine (ナスの詰め物料理)
- aubergine dip (ナスのディップ)
- aubergine slices (ナスの薄切り)
- baked aubergine with cheese (ナスのチーズ焼き)
- pickled aubergine (ナスの漬物/ピクルス)
- aubergine stew (ナスのシチュー)
- aubergine salad (ナスのサラダ)
3. 語源とニュアンス
「aubergine」はフランス語 aubergine
からの借用で、さらに遡るとカタルーニャ語 albergínia
を経て、アラビア語やペルシア語に由来するといわれています。ヨーロッパ全体で広く使われる言葉ですが、イギリス英語圏では食材名として定着しています。
使用時の注意点
- ニュアンス: 単にイギリス英語的な「ナス」です。特にフォーマル/カジュアルの差というより、地域差による言い回しの違いです。
- 使用シーン: 主に料理本やレシピ、日常会話の献立・食材の話題で使われることが多いです。アメリカ英語で話す場合は「eggplant」が主流なので、アメリカ人との会話では「eggplant」と言い換えましょう。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞の可算/不可算: 「aubergine」は可算名詞です。1つずつ個別の「an aubergine」「two aubergines」のように数えられます。
- 一般的な構文:
- “I bought an aubergine at the market.” (市場でナスを買った)
- “We need some aubergines for the recipe.” (このレシピには何本かナスが必要です)
- “I bought an aubergine at the market.” (市場でナスを買った)
フォーマル/カジュアル: 食材名としてはカジュアルな場面でも頻出しますが、アメリカ英語だと「eggplant」の方が一般的です。
5. 実例と例文
日常会話 (Casual)
- “Could you pick up an aubergine from the grocery store?”
(スーパーでナスを買ってきてくれる?) - “I’m making a roasted aubergine dish tonight.”
(今夜はナスのオーブン焼きを作るつもりなんだ) - “How do you usually cook your aubergines?”
(普段ナスはどんなふうに料理してる?)
ビジネス (Formal/Professional)
- “Our catering service includes a vegetarian option featuring grilled aubergine.”
(当社のケータリングサービスには、グリルしたナスを使ったベジタリアン向けメニューがあります) - “We have sourced organic aubergines from local farmers to ensure freshness.”
(新鮮さを保つために、地元農家からオーガニックのナスを仕入れています) - “The cost analysis shows that aubergines are most affordable in the summer season.”
(費用分析によると、ナスは夏の時期が最も手頃な価格になります)
学術的 / 学術論文 (Academic)
- “Recent studies highlight the antioxidant properties of aubergines.”
(近年の研究はナスの抗酸化作用を強調しています) - “In the experiment, aubergine extracts were used as a natural dye.”
(実験では、ナスの抽出物が天然の染料として使われました) - “The developmental cycle of aubergine plants depends heavily on temperature regulation.”
(ナスの成長サイクルは気温の調整に大きく依存します)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- eggplant (米): アメリカ英語での一般的な「ナス」
- brinjal (印): インドなど一部地域で使われる「ナス」
どれも基本的には同じ野菜を指しますが、地域や英語圏による言い方の違いです。
反意語 (Antonyms)
- 食材名のため直接的な反意語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- イギリス英語 (IPA): /ˈəʊ.bə.ʒiːn/
- アクセントは最初の「əʊ」の部分に置かれます(「オウ」や「オー」に近い音)。
- アクセントは最初の「əʊ」の部分に置かれます(「オウ」や「オー」に近い音)。
- アメリカ英語 (IPA): /ˈoʊ.bɚ.ʒiːn/
- ただしアメリカではそもそも「aubergine」をあまり使いません。もし使う場合はこのように発音されることがあります。
- ただしアメリカではそもそも「aubergine」をあまり使いません。もし使う場合はこのように発音されることがあります。
よくある発音の間違い
- 「aubergine」の「-ge-」部分を英語の /dʒ/ と間違えて「オウバジーン」と言うケースが多いですが、正しくは /ʒ/ (有声後部歯茎摩擦音) に近い音です。フランス語の
j
に似た発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “aubergine” を “abergine” や “aubergene” などと間違うことがあります。
- 同音異義語: ほぼ存在しませんが、発音が近しいフランス語由来の単語と混同しないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などではあまり頻出しませんが、海外レシピを読むときや文化の違いを学ぶ際に役立ちます。特に「eggplant」との対比で覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ナス」は英語で “eggplant” と覚えがちですが、フランス語風の “aubergine” もイギリス英語では一般的である、というイメージで覚えるとよいでしょう。
- 「オウバージーン」と聞くと、ちょっとおしゃれなフランス語っぽい響き なので、フランス語が由来だと連想してみてください。
- ナスの紫色から、「aubergine color(ナス色)」という表現もファッションやデザインで見かけます。ファッション雑誌などを見ると覚えやすいでしょう。
以上が「aubergine」の詳細解説です。イギリスで料理をするなら必須の単語なので、ぜひ覚えてください。
《英》=eggplant