最終更新日:2025/02/25

彼女の音楽の好みは型にはまらない。

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Her taste in music is atypical.

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元となった辞書の項目

atypical

形容詞

型にはまらない,異常な

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解説

1. 基本情報と概要

単語: atypical

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not typical; not conforming to the usual type or pattern

意味(日本語): 型にはまらない、通常とは異なる、普通ではない

「atypical」は「typical(通常の、典型的な)」に否定を表す接頭語「a-」がついた語で、「典型的ではない」「あまり見られない」状態を表します。たとえば、一般的なパターンから外れた行動や現象を示したいときに使われます。「型破り」「珍しい」というニュアンスがあり、日常会話でも、「それは普通じゃない(いつもと違う)よね」という感触をややフォーマルに伝えるイメージです。


  • 活用形: 形容詞なので、動詞のように時制による変化はしませんが、副詞形として “atypically” (非典型的に) があります。

  • 他の品詞例: 名詞形 “atypicality” (非典型性) などがありますが、日常的にはあまり使われません。

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)

少し専門的、かつややフォーマルな表現なので、上級学習者向けに出てくる単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 “a-”: 「~でない、不~」という否定を表すギリシャ語由来の要素

  • 語幹 “typical”: 「典型的な、通常の」


    • “type” という語から派生しており、「種類」や「型」を意味します。


派生語・類縁語


  • atypically (adv.): 非典型的に

  • typical (adj.): 典型的な

  • type (n.): 型、種類

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. atypical behavior(非典型的な行動)

  2. an atypical case(珍しい事例)

  3. atypical pattern(通常とは異なるパターン)

  4. atypical symptoms(異例の症状)

  5. an atypical reaction(予想外の反応)

  6. atypical approach(普通とは異なるやり方)

  7. completely atypical(まったくもって通常でない)

  8. atypical context(珍しい文脈)

  9. atypical feature(普通と違う特徴)

  10. atypical result(意外な結果)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「a-」(否定)+「typical」(典型的)

    ギリシャ語由来の「a-」が「~でない」の意味を持ち、英語の “typical” と結びつきました。

  • 歴史的背景: 19世紀以降の医学分野や科学分野などで、標準のパターンから外れた例を指す際によく使われるようになりました。

  • ニュアンス:


    • 硬さ・フォーマル度: やや硬め。学術文献や報告書などでよく使われます。

    • 口語的か文章的か: カジュアルすぎる表現ではありませんが、日常会話でさらっと使うことも可能です。特に「普通じゃないよね」という意味を、少し客観的・学術的に示したいときに便利な単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞: 形容詞(Adjective)

  • 位置: 通常、修飾したい名詞の前で使われます。補語として “be + atypical” の形でも使われます。


    • 例: “His actions were atypical.”(彼の行動は普通ではなかった)


  • 他動詞・自動詞などの使い分け: 動詞ではないため、この区別はありません。

  • フォーマル度: 標準的~ややフォーマル。話し言葉でも使われますが、レポートやアカデミックな場面に特によく合います。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “This weather is really atypical for May.”

    (この天気、5月にしては本当に珍しいね。)


  2. “It’s atypical of him to skip breakfast.”

    (彼が朝食を抜くなんて、いつもと違うよね。)


  3. “I found an atypical ingredient in this recipe, which surprised me.”

    (このレシピに珍しい材料が入っていて驚いたよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our sales figures show an atypical spike in demand this quarter.”

    (今期の売上は、珍しいほどの需要の急上昇を示しています。)


  2. “We are dealing with an atypical case, so we need a customized solution.”

    (これは普通ではない事例なので、特別な対策が必要です。)


  3. “The CEO’s decision to reduce costs mid-year is atypical, but might be necessary.”

    (社長が年の途中でコスト削減に踏み切るのは珍しいことですが、必要かもしれません。)


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “Atypical symptoms can complicate the diagnosis process.”

    (通常と異なる症状があると診断が難しくなります。)


  2. “The study focused on atypical behaviors in certain animal populations.”

    (その研究は、一部の動物群における非典型的な行動に注目しました。)


  3. “This atypical reaction indicates a need for further investigation.”

    (この珍しい反応は、さらなる調査の必要性を示します。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. unusual(珍しい)


    • もっと口語的で幅広いシーンで使われる。


  2. abnormal(異常な)


    • 「異常」という意味が強く、否定的なニュアンスが濃い。


  3. uncommon(あまり一般的でない)


    • 「あまり起こらない」という頻度の少なさに焦点。


  4. irregular(不規則な)


    • 時間やルールなどの形が乱れているニュアンス。


  5. out of the ordinary(普通ではない)


    • 口語表現で「常識の枠を超えた」程度。


反意語


  • typical(典型的な)

  • normal(通常の)

  • common(一般的な)

“atypical” は否定的なニュアンスが必ずしも強いわけではありませんが、病気や問題点を示すときに用いられる場合はややネガティブになることもあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌeɪˈtɪpɪk(ə)l/


    • アメリカ英語: [エイ-ティピカル] のように、第二音節 “ti” に強勢があります。

    • イギリス英語: 大きくは変わりませんが、末尾の /ə/ がやや弱めに発音される傾向があります。


  • よくある間違い: “typical” の強勢と同じリズムで発音しがちですが、“a-” に強勢を置かずに “ty” の部分にアクセントをおきましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “atypical” の “y” と “i” の位置を入れ替えて “atyipcal” などと書いてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: 発音上、特にそれほど混同しやすい同音異義語はありませんが、 “untypical” という似たような形容詞もあります。ただし一般的には “atypical” のほうがよく使われます。

  • 試験対策: TOEIC や英検などの語彙問題で「通常とは違う」「標準的でない」という意味を問われる際に出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 接頭語 “a-” = 「~でない」

    “asymmetry” (非対称) や “amoral” (道徳的でない) などと同じルールで覚えるとわかりやすいです。

  • “typical” に “a-” がついて「typicalでない」 というシンプルな構造なので混乱しにくいです。

  • イメージ連想: いつもの「タイプ」(type) から外れる → “a-typical”

  • 覚え方としては、「普通(typical)の反対だから “a-typical”」というふうに、prefixを活用して他の否定系単語とまとめて覚えると効果的です。


以上が “atypical” の詳細な解説です。

「普通と違うけど、必ずしも悪い意味だけではない」というニュアンスを押さえつつ、学術的な場面から日常会話まで、さまざまなシーンで使い分けてみてください。

意味のイメージ
atypical
意味(1)

型にはまらない,異常な

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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