arrogant
1. 基本情報と概要
単語: arrogant
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): having or revealing an exaggerated sense of one's own importance or abilities.
意味(日本語): 自分の能力や重要性を過大評価して、他者を見下した態度をとるさま。
「arrogant」は、「傲慢な」「尊大な」「自分をえらく思い、他を軽んじる」といったイメージの単語です。相手を見下すような、感じの悪い態度を示すときに使います。一般的には否定的なニュアンスを持ちます。
活用形(形容詞なので直接の活用はありませんが、関連形)
- 形容詞: arrogant
- 副詞: arrogantly (傲慢な態度で)
- 名詞: arrogance (傲慢さ)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
英語をある程度使いこなせる人向けのやや高度な語彙で、ネガティブな性格を表す表現としてしばしば耳にします。
2. 語構成と詳細な意味
arrogant の語を細かく分解すると、英単語としてはっきりとした接頭語・接尾語で区切りはありません。ただし、関連語として「arrogance (名詞)」「arrogantly (副詞)」などが派生しています。
関連語(派生語・類縁語など)
- arrogance (名詞): 傲慢さ
- arrogantly (副詞): 傲慢に、尊大に
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- arrogant attitude → 傲慢な態度
- come across as arrogant → 傲慢に見える(印象を与える)
- sound arrogant → 偉そうに聞こえる
- be accused of being arrogant → 傲慢だと非難される
- extremely arrogant → ものすごく傲慢な
- arrogant behavior → 傲慢な行動
- appear arrogant → 傲慢に振る舞うように見える
- slightly arrogant → やや尊大な
- an air of arrogance → 傲慢さを感じさせる雰囲気
- arrogant tone of voice → 尊大な口調
3. 語源とニュアンス
語源:
「arrogant」はラテン語の「arrogare(自分のものと主張する)」から派生した「arrogantia」に由来し、中世フランス語を経て英語に入りました。もともと「自分の権利だと主張すること」を意味していましたが、そこから「他人よりも優れていると考える」ニュアンスへと変化していきました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「arrogant」はかなり否定的な響きを持ち、相手を批判したり、ネガティブな態度を指摘するときに使われます。
- カジュアルな会話でもビジネスシーンや文章でも使われますが、相手に強烈なマイナス評価を与えるため、使用の際は要注意です。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 「arrogant」は形容詞なので、名詞を修飾するか、補語として使われます。
- 可算/不可算の区別はありません(形容詞のため)。
一般的な構文例
- S be arrogant:
- He is arrogant. (彼は傲慢だ)
- He is arrogant. (彼は傲慢だ)
- S seem/become arrogant:
- She seems arrogant. (彼女は傲慢そうに見える)
- She seems arrogant. (彼女は傲慢そうに見える)
イディオム的表現は特別にありませんが、しばしば「come across as arrogant」(傲慢に見える)などのフレーズで使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での使用例(3つ)
- “I can’t stand how arrogant he gets when he talks about his successes.”
- (彼が自分の成功について話すときのあの傲慢な感じには我慢できないわ。)
- (彼が自分の成功について話すときのあの傲慢な感じには我慢できないわ。)
- “She sounded a bit arrogant on the phone; maybe she was just busy.”
- (彼女、電話ではちょっと偉そうに聞こえたよ。もしかしたら忙しかっただけかも。)
- (彼女、電話ではちょっと偉そうに聞こえたよ。もしかしたら忙しかっただけかも。)
- “Don’t be so arrogant about your cooking skills; everyone makes mistakes.”
- (そんなに自分の料理の腕を自慢しないで。誰だって失敗するんだから。)
ビジネスシーンでの使用例(3つ)
- “His arrogant attitude is creating tension in the team.”
- (彼の傲慢な態度はチーム内の緊張を生んでいます。)
- (彼の傲慢な態度はチーム内の緊張を生んでいます。)
- “We should avoid sounding arrogant when presenting our proposal.”
- (提案を発表する際は、傲慢に聞こえないように注意すべきです。)
- (提案を発表する際は、傲慢に聞こえないように注意すべきです。)
- “I felt the manager was a bit arrogant during the meeting.”
- (ミーティング中、そのマネージャーは少し偉そうに感じました。)
学術的な文脈での使用例(3つ)
- “Scholars have argued that an arrogant leadership style can hinder innovation.”
- (研究者たちは、傲慢なリーダーシップスタイルがイノベーションを阻害しうると主張しています。)
- (研究者たちは、傲慢なリーダーシップスタイルがイノベーションを阻害しうると主張しています。)
- “The historian’s writing was criticized for being arrogant and dismissive of alternative perspectives.”
- (その歴史家の文章は、他の視点を軽視し傲慢であるとして批判されました。)
- (その歴史家の文章は、他の視点を軽視し傲慢であるとして批判されました。)
- “Some theorists propose that arrogance often stems from deep insecurities.”
- (ある理論家たちは、傲慢さはしばしば深い不安感から生まれると提案しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- conceited (うぬぼれた)
- 自分に酔っているような印象で「自信過剰」のニュアンスが強い。
- 自分に酔っているような印象で「自信過剰」のニュアンスが強い。
- haughty (横柄な、気取った)
- 相手を見下したような態度を取る、よりフォーマルな印象。
- 相手を見下したような態度を取る、よりフォーマルな印象。
- pompous (尊大な、おおげさな)
- 自分を大きく見せようとするイメージがある。
- 自分を大きく見せようとするイメージがある。
反意語 (Antonyms)
- humble (謙虚な)
- modest (控えめな)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA: /ˈær.ə.ɡənt/
- アメリカ英語: [アー(r)ɚ-gənt] のように「r」をしっかり発音する傾向。
- イギリス英語: [ア(r)-rə-gənt] のようにアメリカ英語ほど「r」を強調しない。
- 第1音節「ar」のところにアクセントがあります。
注意すべき発音ミスとしては、語尾の /ənt/(“アント”)部分をはっきり発音しないで、/ant/ としてしまう傾向などが挙げられます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “arrogent” と書いてしまう間違いが多いです。正しいつづりは “arrogant”。
- 同音異義語との混同: 現代英語では “arrogant” と同音の単語は基本的にありませんが、形容詞のスペルを省略読みしてしまうミスに注意。
- TOEICや英検での出題傾向: 特に読解問題やボキャブラリー問題などで、他者を批判する文脈などで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「arrogant」は「えらそう」というイメージ。最初の “ar” と “えら” が似ているので、「えらそう」から「arrogant」を連想すると覚えやすいかもしれません。
- また、「arrogate(権利を不当に要求する)」という関連語から、「自分がえらいと思い込む、勝手に主張する」というイメージを持つと定着に役立ちます。
- 人の態度を表す否定的な形容詞なので、使用の際は強い意味を持つことを忘れずに、正しく使いましょう。
これで「arrogant」の解説は以上です。学習に役立ててください。
〈人・態度などが〉傲慢な,おうへいな