元となった辞書の項目
unmistakably
解説
1. 基本情報と概要
英単語: unmistakably
品詞: 副詞 (adverb)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
英語の意味: in a way that cannot be mistaken; clearly or obviously.
日本語の意味: 間違えようのないほどはっきりと、明白に。
「“unmistakably” は、誰が見ても間違えようがないほど明らかに、というニュアンスがあります。たとえば、“彼の声だとすぐわかった” のようなときに使います。」
活用形
- 副詞形: unmistakably
- 形容詞形: unmistakable
- 名詞形や動詞形は通常ありませんが、もとの “mistake” は “ミス” や “誤り” の意味を持つ名詞・動詞として使われます。
他の品詞形
- “unmistakable” (形容詞): 明白な、間違えようのない
例: “That is an unmistakable sign.”(それは明らかな兆候だ。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “un-” → 「〜でない」、「反対の」という意味を表す否定の接頭語
- 語幹: “mistake” → 「誤る」、「間違い」
- 接尾語①: “-able” → 「〜できる」を表す形容詞の接尾語
- 接尾語②: “-ly” → 形容詞を副詞に変える接尾語
“un-”+“mistake”+“-able” = “unmistakable”(形容詞: 間違えようのない)の副詞形が “unmistakably” となります。
関連語
- “mistake” (名詞/動詞) → 間違い、ミス/間違える
- “mistaken” (形容詞) → 間違っている
- “mistakenly” (副詞) → 誤って
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- unmistakably clear → 間違いようがないくらいはっきりしている
- unmistakably yours → 間違いなくあなたのもの
- speak unmistakably → 明らかに(誰の声か)わかる話し方をする
- an unmistakably strong odor → 間違いようのないほど強いにおい
- unmistakably different → 明らかに異なる
- unmistakably confident → はっきりと自信にあふれた様子
- unmistakably wrong → 誰が見ても明らかに間違っている
- unmistakably beautiful → 間違いなく美しい
- unmistakably genuine → 紛れもなく本物の
- respond unmistakably → 間違いようがないほど明確に返答する
3. 語源とニュアンス
語源
- “mistake” は中英語由来で、“mis-”(悪い、誤った)+ “take”(取る)という組み合わせから生じました。“unmistakable” は「誤りようがない」という意味ですが、もとの “mistake” に否定の “un-” をつけて「間違いようがない」のニュアンスになっています。
ニュアンス・使用時の注意点
- “unmistakably” は非常に強い断定を表す副詞で、誇張して「絶対に間違いない」と言いたいときによく使われます。
- 文脈によっては、カジュアルにもフォーマルにも使えますが、ややフォーマルまたは確信度を強調したいシーンで使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞として、動詞や形容詞、あるいは他の副詞を修飾して「間違いなく…である」と強調を入れたいときに使われます。
- フォーマル/カジュアルどちらの文章でも使われますが、意味としてはやや堅い印象を伴うことが多いです。
一般的な構文例
- “S + V + unmistakably.”
例: “He spoke unmistakably.”(彼は誰が声を聞いてもわかるように話した。) - “S + V + (be) unmistakably + 形容詞.”
例: “She was unmistakably upset.”(彼女は間違いなく動揺していた。)
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “That laugh is unmistakably my sister’s.”
(あの笑い声は間違いなく私の姉[妹]のものだよ。) - “You unmistakably left your wallet on the table.”
(間違いなくテーブルの上に財布を置いたよ。) - “The sound is unmistakably coming from upstairs.”
(その音は確実に上の階から聞こえている。)
ビジネス (3例)
- “The brand image is unmistakably strong in the market.”
(そのブランドイメージは市場で明らかに強い存在感を持っています。) - “Their proposal is unmistakably aligned with our company’s goals.”
(彼らの提案は間違いなく当社の目標と一致しています。) - “The data shows an unmistakably positive trend this quarter.”
(今期のデータは明らかにポジティブな傾向を示しています。)
学術的な文脈 (3例)
- “The results unmistakably indicate a correlation between the two variables.”
(その結果は二つの変数の間に相関があることを明確に示している。) - “His theory is unmistakably influential in modern philosophy.”
(彼の理論は現代哲学において間違いなく大きな影響を持つ。) - “The study unmistakably confirms the hypothesis proposed by the researchers.”
(その研究は研究者たちが提案した仮説を間違いなく裏付けている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “clearly” → はっきりと
- より口語的で幅広い場面で使います。
- より口語的で幅広い場面で使います。
- “obviously” → 明らかに
- “unmistakably” よりはカジュアルなニュアンスが強いです。
- “unmistakably” よりはカジュアルなニュアンスが強いです。
- “definitely” → 確実に
- 意思表示や決定を強調するときにもよく使う。
- 意思表示や決定を強調するときにもよく使う。
- “certainly” → 確かに
- 丁寧に相手の意見を肯定するときなどにも用いられる。
反意語 (Antonyms)
- “ambiguously” → あいまいに
- “unclearly” → はっきりしない
- “doubtfully” → 疑わしく
“unmistakably” は “何の疑いもなく” というニュアンスを強く持つので、反意語では「あいまいさ」を表す副詞が挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˌʌn.mɪˈsteɪ.kə.bli/
- アクセント: “-stake-” の “steɪ” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、「ア」の音(/ʌ/)や “-able” の部分の響きが若干変化する場合があります。
- よくある間違いとして、“unmistakeably” とスペルを誤って書いてしまう例があります(正しくは “unmistakably”)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングに注意: “un-mis-tak-a-bly” と区切って覚えるとミスを減らせます。
- 同音異義語というよりは、つづりを “unmistakeably” のように入れがちなので、不要な “e” を入れないように注意してください。
- 試験対策(TOEIC・英検など)では、形容詞の “unmistakable” とセットで出題される可能性があります。副詞か形容詞か、文法上の用途を見分ける問題に注意してください。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「絶対に間違えられない (un + mis + take + able → まちがいようがない)」がベースと覚えるとよいでしょう。
- “un-ReMiSTAKe-ably” と区切って、真ん中に “mistake” が入っていることを意識するとスペルミスが減ります。
- イメージとしては “明らかに◯◯” と強く断言するフレーズだとイメージしましょう。
以上が「unmistakably」の詳しい解説です。誰が見ても間違いない、と強く言いたいときに使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
まぎれもなく,明らかに