reward
(…のことで…で)〈人〉‘に'『報いる』,お礼をする《+『名』〈人〉+『by』(『with』)+『名』(do『ing』)+『for』+『名』(do『ing』)》/〈仕事・功績など〉‘に'報いる,‘の'報酬となる
以下では、動詞「reward」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 【英語】to give someone something (often money or another benefit) in recognition of their efforts or achievements
- 【日本語】(人の努力や功績に応じて)何かを与える(多くは金銭やその他の利益)
「reward」は、「何か良い働きや成果を出した人に対して、その努力や功績をたたえて報酬を与える」というニュアンスの単語です。感謝や評価の気持ちを形にして与えるときに使われます。
品詞
- 動詞(transitive: 他動詞として用いられるのが一般的)
活用形
| 形 | 例 |
|---|---|
| 原形 | reward |
| 三人称単数現在形 | rewards |
| 現在分詞・動名詞 | rewarding |
| 過去形 | rewarded |
| 過去分詞 | rewarded |
他の品詞形
- 「reward」は名詞としても使われます。例えば「He deserves a reward.(彼は報酬を受ける価値がある)」など。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級):ある程度複雑な文脈でも使いやすい語彙。報酬や結果、心理的見返りなど幅広い文脈で使用される。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「re-」という接頭語は、もともと「再び」という意味が中心ですが、左記の意味合いは薄れています。
- 「ward」には「方向」を示すニュアンスがあります(例:“toward”などの一部として)。
- 「reward」は、ラテン語由来の「reguarder」という言葉(~を顧みる、報いる)に由来するフランス語“rewarder”から転じてきたとされます。
現代英語では、「努力や功績に対して見返りを与える」というのが中心の意味です。
関連語や派生語
- reward (名詞): 報酬、ほうび
- rewarding (形容詞): やりがいのある、報われるような
- rewardingly (副詞): 報われる形で
- to be rewarded (受け身形): 報酬を得る
よく使われるコロケーション(10個)
- reward someone for their efforts
(人の努力に報いる) - reward someone with a bonus
(人にボーナスを与える) - reward loyalty
(忠誠心に報いる) - reward hard work
(努力に報酬を与える) - be handsomely rewarded
(十分に報われる) - financially reward someone
(金銭面で報酬を与える) - publicly reward
(公的に表彰し報いる) - reward employees for performance
(従業員に業績に応じて報酬を与える) - reward good behavior
(良い行いに報酬を与える) - reward achievement
(成果に報酬を与える)
3. 語源とニュアンス
語源
「reward」は中英語に遡り、古フランス語の「reguardier(再び見る、注意を払う、中世では対価を与える)」に由来すると言われています。人の行動を顧みて、その価値を見てから見返りを与えるというニュアンスがあります。
ニュアンス・使用時の注意
- 「reward」は基本的にポジティブな文脈で用いられます。
- 「ご褒美」というカジュアルな感じから、ビジネスシーンでのボーナスのようなオフィシャルなニュアンスまで、幅広い場面で使われます。
- 「award」との違い:awardは公的な式典や審査によって「授与する」イメージが強いのに対して、rewardはより個人的もしくは直接的な対価を与えるニュアンスが強いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本的には他動詞として、「reward + (人/組織) + for + (理由)」の形で使われることが多いです。
例) “The company rewarded her for her outstanding performance.” - カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使われますが、公的な表彰より個人的な「見返り」のニュアンスがやや強いです。
イディオムや構文例
- reward (someone) for (something): 「(人)に(何か)の見返りとして報酬を与える」
例) “We should reward children for good behavior.”
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“I decided to reward myself with some ice cream after finishing my homework.”
(宿題を終わらせたあと、自分へのご褒美にアイスクリームを食べることにしたんだ。)“If you keep your room clean all week, I’ll reward you with a trip to the zoo.”
(一週間ずっと部屋をきれいにしてたら、ごほうびに動物園に連れて行ってあげるよ。)“Let’s reward ourselves with a movie night after we finish this project.”
(このプロジェクトが終わったら、映画鑑賞の夜で自分たちにごほうびをあげよう。)
ビジネスシーン
“We reward employees who exceed their sales targets with a performance bonus.”
(販売目標を超えた従業員には、業績ボーナスを支給しています。)“The company plans to reward the top-achieving team with an all-expenses-paid trip.”
(会社は最も成果を上げたチームに、全額負担の旅行を与える予定です。)“We believe in rewarding loyalty, so employees who stay over five years receive extra benefits.”
(私たちは忠誠心に報いることを重視しており、5年以上在籍する従業員には追加の福利厚生を提供しています。)
学術的な文脈
“The study shows that positive feedback can reward desired behaviors in experimental subjects.”
(その研究によると、肯定的なフィードバックは被験者の望ましい行動に対して報酬として作用することがわかった。)“Researchers aim to reward volunteers with a small stipend for their participation.”
(研究者たちは、ボランティア参加者に小額の謝礼を支払うことで報いることを目指している。)“In behavioral psychology, rewarding the correct response is a key to effective learning.”
(行動心理学では、正しい反応に対して報酬を与えることが効果的な学習の鍵となる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “award” (表彰する、授与する)
- 公的な式典や選考に基づき与えるニュアンスが強い。
- 公的な式典や選考に基づき与えるニュアンスが強い。
- “honor” (名誉を与える)
- 功績などを称えて敬意を示すフォーマルな表現。
- 功績などを称えて敬意を示すフォーマルな表現。
- “compensate” (補償する)
- 損失や費用を埋め合わせるという面が強い。
反意語
- “penalize” (罰する)
- 報酬を与えるどころか、むしろ罰を与えるという意味で「reward」の反対。
7. 発音とアクセントの特徴
- 【IPA】 /rɪˈwɔːrd/ (米), /rɪˈwɔːd/ (英)
- アクセントは「-ward」の部分(第2音節)に来るのが一般的です。
- アメリカ英語: [rɪˈwɔːrd](“ウォード”の部分がややはっきりした発音)
- イギリス英語: [rɪˈwɔːd](“ウォード”が少し短めに聞こえる場合もあり)
- よくある間違い
- “ri-ward” と切って発音してしまうケース。実際には二音節目に強勢があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:reword(言い換える)と混同しないように注意してください。
- 同音異義語とまではいきませんが、“award”との使い分けをしっかり覚えるとよいでしょう。
- TOEICや英検などでは、「ビジネス上の成果に対して会社が報酬を与える」ような文脈でよく出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re(再び) + ward(方向) → 行動に対して向き合い、見返りを与える」というイメージを持つと覚えやすいです。
- 「報酬」を示す“reward”は、“re”で何かに向き合う(返す、戻す)感じをイメージすると、意味とつながりやすくなります。
- 「スモールステップの達成で自分にご褒美」というイメージで覚えると、日常でも意識的に使えるようになります。
以上が、動詞「reward」の詳細な解説です。自分へのごほうびにも、他人への表彰や感謝にも使える便利な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください。
〈仕事・功績など〉‘に'報いる,‘の'報酬となる