元となった辞書の項目
plug
動詞
〈穴・すきまなど〉‘を'ふさぐ,‘に'せんをする《+up+名,+名+up》 / …‘の'プラグを努し込む《+in+名,+名+in》;コンセントに)…‘の'プラグを努し込む《+名+into+名》 / 《話》(…に)こつこつ(せっせと)取り組む《+away(along)at+名》
解説
1. 基本情報と概要
単語: plug
品詞: 動詞 (他動詞・自動詞として使用可能)
意味 (英語・日本語)
- 英語: to fill or block a hole, gap, or opening; to connect an electrical device to an outlet; to promote or advertise something.
- 日本語: 「穴や隙間を塞ぐ」「電気器具をコンセントに差し込む」「番組や商品などを宣伝する」という意味があります。「plug」は、何かを“ふさぐ”イメージから派生して、電源に“差し込む”や“話に挟む形で宣伝する”というニュアンスの動詞としても使われます。
活用形
- 原形: plug
- 三人称単数現在形: plugs
- 過去形: plugged
- 過去分詞形: plugged
- 進行形: plugging
他の品詞
- 名詞: a plug
- 例: “Pull out the plug.”(プラグを抜いてください)
- 形容詞: 直接的な形容詞形は一般的ではありませんが、比喩的な表現として “plugged-in” (情報通の、ネットワークに詳しい)などがあります。
CEFRレベル
- B2(中上級): 状況に合わせて自在に使いこなすには、比較的高めの文法力と豊富なボキャブラリーを要します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的には特定の接頭語・接尾語をもたない短い単語ですが、名詞 “plug” がもともとの形で、そこから動詞としても派生しています。
詳細な意味と派生語
- 穴を塞ぐ
- 何かの穴や隙間をふさいでしまう、詰め物をする。
- 何かの穴や隙間をふさいでしまう、詰め物をする。
- プラグをコンセントに差し込む
- 電化製品を使うときに、プラグを差して電源を確保する。
- 電化製品を使うときに、プラグを差して電源を確保する。
- 宣伝する (口語・比喩的)
- テレビ番組やSNSなどで、自分の番組・商品・サービスを宣伝する意味合いで使われる。
- テレビ番組やSNSなどで、自分の番組・商品・サービスを宣伝する意味合いで使われる。
- サボタージュのように何かをストップさせる (口語・比喩的)
- “to pull the plug on something” で「〜を中止する」という意味に。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- plug a hole(穴をふさぐ)
- plug the gap(ギャップを埋める)
- plug in(電源プラグを差し込む)
- plug into an outlet(コンセントに差し込む)
- plug away at(コツコツと取り組む)
- plug a product(商品を宣伝する)
- plug a show(番組を宣伝する)
- pull the plug(手を引く、中止する)
- plug the leak(漏れを止める)
- plug one’s ears(耳をふさぐ)
3. 語源とニュアンス
語源
- “plug” は中英語やオランダ語の “plugge” に由来し、元々は船の甲板の穴をふさぐ「木栓」(コルク状の栓)を指していました。
ニュアンスと使用上の注意
- 穴を塞ぐ物理的イメージが基本で、そこから転じて「電源を差し込む」や「宣伝する」という抽象的な意味も持つようになりました。
- 口語でも文章でも幅広く使われますが、「宣伝する」意味合いで使うとややインフォーマル寄りです。ビジネスメールでは「promote」のほうがフォーマルな響きになる場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞としての使い方
- “to plug something” = 物理的に穴や隙間をふさぐ/宣伝する対象を取る。
- 例: “He plugged the hole with some cloth.”
- 自動詞としての使い方
- “to plug in” のように、文末に前置詞を伴う句動詞として使われることが多い。
- 例: “The device won’t work unless it’s plugged in.”
- イディオム
- “pull the plug” = 何かを終わらせる、中止する。
- “plug away (at something)” = こつこつ取り組み続ける。
- “pull the plug” = 何かを終わらせる、中止する。
- ビジネスやフォーマルな場面では「plug a product / plug a show」は少しカジュアルな印象があるため、シーンを選びます。
5. 実例と例文
日常会話
- “Could you plug in the charger for me?”
- 充電器をコンセントに差し込んでもらえますか?
- 充電器をコンセントに差し込んでもらえますか?
- “Don’t forget to plug the sink when you wash the dishes.”
- 皿を洗うときはシンクに栓をするのを忘れないでね。
- 皿を洗うときはシンクに栓をするのを忘れないでね。
- “I’m going to plug my new podcast on social media.”
- 自分の新しいポッドキャストをSNSで宣伝するつもりだよ。
ビジネスシーン
- “We need to plug our latest product at the upcoming expo.”
- 今度の展示会で新製品を宣伝する必要があります。
- 今度の展示会で新製品を宣伝する必要があります。
- “Make sure all the computers are plugged in before the presentation.”
- プレゼンの前に、すべてのコンピュータがコンセントに差さっているか確認してください。
- プレゼンの前に、すべてのコンピュータがコンセントに差さっているか確認してください。
- “We decided to pull the plug on the project due to budget constraints.”
- 予算の都合で、そのプロジェクトを中止することに決めました。
学術的・専門的な文脈
- “The scientists attempted to plug the data gap by conducting a new survey.”
- 科学者たちは新たな調査を行うことでデータのギャップを埋めようとしました。
- 科学者たちは新たな調査を行うことでデータのギャップを埋めようとしました。
- “To prevent leaks, engineers often plug micro-fissures with sealants.”
- 漏れを防ぐために、エンジニアはしばしばシーラントを使って微細な亀裂をふさぎます。
- 漏れを防ぐために、エンジニアはしばしばシーラントを使って微細な亀裂をふさぎます。
- “Authors sometimes use social media to plug forthcoming research papers.”
- 著者は時々SNSを使って今後出版される研究論文を宣伝することがあります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fill(〜を満たす、埋める)
- “fill” は全体を満たすイメージ。
- “fill” は全体を満たすイメージ。
- block(妨害する、塞ぐ)
- “block” は通路や視界を「ふさぐ」ときに使われる。
- “block” は通路や視界を「ふさぐ」ときに使われる。
- advertise(広告する、宣伝する)
- “advertise” は主にビジネスや正式な宣伝。 “plug” のほうが口語的・カジュアルなニュアンス。
- “advertise” は主にビジネスや正式な宣伝。 “plug” のほうが口語的・カジュアルなニュアンス。
- promote(売り出す、宣伝する)
- “promote” はよりフォーマル。ビジネス文脈で好まれる。
- “promote” はよりフォーマル。ビジネス文脈で好まれる。
反意語
- unplug(プラグを抜く、コンセントを外す)
- 物理的にプラグを抜くときに使う。
- 物理的にプラグを抜くときに使う。
- open (up)(穴を開ける)
- “plug” が穴を埋めるニュアンスの反対。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /plʌɡ/
- アクセント位置: 一音節語なので、全体をしっかり発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では “u” が若干浅めの /ʌ/、アメリカ英語でやや広めに発音される傾向があります。
- よくある誤り: “plug” を “plag” や “plog” と誤って発音しないように、/ʌ/ に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pulg” や “pluge” などとタイプミスすることがあります。
- 用法の混同: “plug” と “unplug” は反対の意味。使い分けをはっきり覚えましょう。
- TOEIC・英検などでの出題傾向: ビジネスシーンで “plug a product” や “pull the plug” が出題されることがあります。句動詞の用法にも注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “プラグ”という日本語でもおなじみの単語からの連想で覚えやすいです。
- 「穴を塞いで差し込む」=「電源に差し込む」「話しに宣伝を差し込む」とイメージしておくと、意味の広がりをつかみやすくなります。
- “pull the plug” は「電源コードを引き抜く→やめる、中止する」イメージで覚えましょう。
以上が、動詞「plug」の詳細な解説です。何かを「ふさぐ」「差し込む」というイメージをしっかり持ちながら、いろいろな文脈で応用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈穴・すきまなど〉‘を'ふさぐ,‘に'せんをする《+up+名,+名+up》
意味(2)
…‘の'プラグを努し込む《+in+名,+名+in》;コンセントに)…‘の'プラグを努し込む《+名+into+名》
意味(3)
《話》(…に)こつこつ(せっせと)取り組む《+away(along)at+名》