outgrow
1. 基本情報と概要
単語: outgrow
品詞: 動詞 (verb)
- 意味(英語): to grow too large for something or to leave something behind as one grows or develops.
意味(日本語): 「大きくなりすぎて(服などが)合わなくなる」「成長して(趣味や習慣などを)卒業する」「成長や発達によって追い越す、乗り越える」といった意味です。
例えば、子どものころ好きだった趣味を、年齢を重ねるにつれてやめるようになるときに「outgrow」します。また、子どもが急激に成長して服が合わなくなるときも「outgrow」と言います。「成長して卒業する」というニュアンスで捉えるとわかりやすいでしょう。活用形:
- 現在形: outgrow
- 過去形: outgrew
- 過去分詞形: outgrown
- 現在進行形: outgrowing
- 現在形: outgrow
他の品詞形:
- 派生する形容詞や名詞はあまり一般的ではありませんが、同じ「out- + grow」の構成をもつ関連表現として、句動詞「grow out of (~が合わなくなる/~を卒業する)」があります。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2(中上級): ある程度複雑な話題も扱えるレベルで、少し抽象的な表現や日常会話でよく使われる動詞を学ぶ段階です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- out-: 「越えて、超えて」というニュアンスを持つ接頭辞。
- grow: 「成長する」という動詞。
- これらが合わさって「成長によって~を追い越す・卒業する」という意味を作り出しています。
- out-: 「越えて、超えて」というニュアンスを持つ接頭辞。
派生語や類縁語:
- grow out of … ~から成長して抜け出す、卒業する
- outgrow someone … 成長や発達において他人を追い越す
- grow out of … ~から成長して抜け出す、卒業する
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- outgrow a habit (癖を克服する)
- outgrow a hobby (趣味を卒業する)
- outgrow a phase (ある時期/段階を卒業する)
- outgrow clothes (服が着られなくなるほど成長する)
- outgrow a relationship (成長して関係が合わなくなる)
- outgrow a fear (恐怖心を克服する)
- eventually outgrow (最終的に卒業する)
- outgrow childish behaviors (子どもじみた行動を卒業する)
- outgrow limitations (制限を超える、乗り越える)
- outgrow the need for something (~の必要性がなくなる)
- outgrow a habit (癖を克服する)
3. 語源とニュアンス
語源:
「out-(超えて)」+「grow(成長する)」という組み合わせで、15世紀~16世紀頃から「成長して追い越す、合わなくなる」という意味が使われてきたと言われています。ニュアンスや使用時の注意点:
- 「物理的に服が小さくなる」という非常に直接的な意味から、「精神的・段階的に今までの状態を超える」ような比喩的な含みまで幅広く使うことができます。
- 大人の会話やビジネス・書き言葉でも、比較的カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。
- 「物理的に服が小さくなる」という非常に直接的な意味から、「精神的・段階的に今までの状態を超える」ような比喩的な含みまで幅広く使うことができます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- “(Subject) outgrow (Object)”
例: “She outgrew her old clothes.”
→ 「彼女は成長して古い服が着られなくなった。」 - “(Subject) outgrow (something) by (time/age)”
例: “He outgrew his fear of the dark by the time he turned ten.”
→ 「彼は10歳になる頃には暗闇の恐怖を克服した。」
- “(Subject) outgrow (Object)”
フォーマル/カジュアル:
- ビジネスでもカジュアルでも使える表現ですが、あまりにもカジュアルな場面では「grow out of ...」のほうが口語的に聞こえる場合もあります。
- ビジネスでもカジュアルでも使える表現ですが、あまりにもカジュアルな場面では「grow out of ...」のほうが口語的に聞こえる場合もあります。
他動詞としての使い方:
- “outgrow” は他動詞です。対象(物や状態)を直後にとります。
- “outgrow” は他動詞です。対象(物や状態)を直後にとります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I used to love comic books, but I eventually outgrew them.”
(マンガが大好きだったけど、結局は卒業しちゃったんだ。)“My son outgrew his shoes in just three months!”
(息子はわずか3か月で靴が小さくなっちゃったよ!)“Don’t worry, she’ll outgrow this phase soon.”
(心配しないで、彼女はすぐにこの時期を卒業するよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Our company has outgrown our current office space, so we’re moving to a larger building.”
(我が社は今のオフィススペースを使いきるほど成長したので、より大きいビルへ移転します。)“We need to update our software; we’ve clearly outgrown the old system.”
(このソフトウェアをアップデートする必要があります。前のシステムでは明らかに対応しきれません。)“Many startups outgrow their initial business model and pivot to new opportunities.”
(多くのスタートアップは初期のビジネスモデルを卒業して、新しい機会へ方向転換します。)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“The species outgrew its original habitat, leading to migration to broader ecosystems.”
(その種は元々の生息地に対して過剰に繁殖し、より広い生態系へ移動することになった。)“As children develop cognitively, they outgrow certain learning aids and require more advanced materials.”
(子どもは認知的に成長すると、一部の学習補助教材を卒業して、より高度な教材を必要とするようになる。)“Historically, many scientific theories were outgrown by more comprehensive models over time.”
(歴史的に、多くの科学理論はより包括的なモデルによって時代とともに乗り越えられてきた。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語(synonyms)
- surpass (~を凌ぐ)
- outstrip (~を追い越す)
- grow out of (outgrowのより口語的表現で、~を卒業する/着られなくなる)
- leave behind (~を置いて去る/卒業する)
- surpass (~を凌ぐ)
これらは「追い越す」「卒業する」というニュアンスが共通していますが、
- “outgrow” は「成長によって合わなくなる」という含みが特に強いです。
- “surpass” や “outstrip” は競争や比較のイメージが強いです。
- “grow out of” は「(服などが)小さくなる」「(習慣などを)卒業する」という意味で、より口語的です。
“leave behind” は「先へ進む」というイメージで、成長というよりは「先行して置いてきぼりにする」感触があります。
- 反意語(antonyms)
- 反意語(antonyms)
remain within (そのままでいる)
stick to (~に留まる)
stay immature (未熟なままでいる)
※はっきりとした1単語での反意語は少ないですが、ニュアンスとしては「成長せずにそこにとどまる」ことが反対のイメージになります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˌaʊtˈɡroʊ/
- イギリス英語: /ˌaʊtˈɡrəʊ/
- アメリカ英語: /ˌaʊtˈɡroʊ/
アクセントの位置:
- “out-GROW” のように、第二音節 “grow” にアクセントがあります。
- “out-GROW” のように、第二音節 “grow” にアクセントがあります。
よくある発音の間違い:
- “out” の部分を短く /ʌt/ のように発音しないように注意。
- アメリカ英語では “grow” の /oʊ/ 、イギリス英語では /əʊ/ の発音を意識するとよいです。
- “out” の部分を短く /ʌt/ のように発音しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “outgrow” を “outgorw” などとタイプミスすることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: “grow out” と “outgrow” は似ていますが、基本的に語順が違います。 “grow out of ...” で句動詞として使う場合と、本動詞 “outgrow” は意味が重なる部分もありますが、文型が異なることがあります。
- 試験対策: TOEICや英検などで、句動詞や複合動詞問題として出題されることがあります。文脈から適切な単語を選ぶ問題が多いので、「卒業する」「大きくなりすぎる」という意味をしっかり覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「out-」は「超える」を、「grow」は「成長する」をイメージして、“成長して外へはみ出す”感覚を思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 「服が小さくなる」「興味がなくなるほど成長する」という場面をイメージすると記憶に定着しやすいです。
- 「out(外へ)」と「grow(成長する)」をくっつけたビジュアルとして、木が鉢植えからはみ出して伸び続けるイラストなどを頭に思い浮かべると、単語が覚えやすくなります。
以上が “outgrow” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使える便利な動詞なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
…‘が'合わないほど大きくなる
…‘より'背が高くなる
(年とともに)…‘から'脱する