最終更新日:2025/11/05

The priest invoked the spirit of his ancestors.

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司祭は彼の祖先の霊を呼び出した。

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元となった辞書の項目

invoke

動詞

〈他〉(救いを求めて)(神)に呼びかける,に祈願する / …を懇願する / (悪魔など)を呼び出す / (法律など)に訴える / (プログラムなど)を起動させる, を呼び出す

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解説

1. 基本情報と概要

単語: invoke

品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)

意味 (英語):

• To call on (a higher power) for help, support, or inspiration.

• To put (a law or right) into effect.

• To refer to or use (an idea, principle, etc.) to support an argument or action.

意味 (日本語):

• (神や権威、法など)に助けを求める・呼び出す

• (法や権利など)を発動する・行使する

• (議論や行動の根拠として)~を引き合いに出す

「invoke」は、神や権威、法などに“力を借りる”イメージで使う単語です。比較的フォーマルなニュアンスを持ち、たとえば法律を発動する、権威をかざす、神の名を呼び求める、といった場面で用いられます。また、コンピュータの文脈では「(関数などを)呼び出す」という意味でも使われます。

活用形:


  • 原形: invoke

  • 過去形: invoked

  • 過去分詞: invoked

  • 現在分詞・動名詞: invoking

他の品詞になった場合の例:


  • invocation (名詞): 祈り、呼び出し、発動(例: “He began his speech with an invocation to the gods.”)

CEFRレベル目安: B2 (中上級)

→ ネイティブの日常会話ではややフォーマルな響きがあり、学術的・専門的な文章や議論でも使われます。


2. 語構成と詳細な意味

構成:


  • 接頭語: なし

  • 語幹: 「vok/voc」 (ラテン語由来で “呼ぶ” を意味する vocare に関連)

  • 接尾語: なし

関連語・派生語:


  • invocation (名詞): 呼び出し、祈願、法や権利の発動

  • vocative (形容詞): 呼格の(文法用語)

  • evoke (動詞): 心に呼び起こす

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. invoke a law – 法を発動する

  2. invoke a right – 権利を行使する

  3. invoke God’s name – 神の名を呼び求める

  4. invoke an authority – 権威を引き合いに出す

  5. invoke an argument – 議論を持ち出す

  6. invoke a function (in computing) – 関数を呼び出す

  7. invoke a sense of fear – 恐怖心を呼び起こす

  8. invoke one’s power – 力を行使する

  9. invoke an emergency measure – 緊急措置を発動する

  10. invoke a precedent – 判例を引き合いに出す


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語の “invocare” (in-「中へ」+ vocare「呼ぶ」) に由来します。古代ローマでは、神や霊に「呼びかける・助力を求める」という宗教的な意味合いで使われていました。そこから転じて、法律や権利を呼び起こす(発動する)意味も発展していきました。

ニュアンス・使用上の注意:


  • フォーマルな文脈で多用される単語で、論文や法律文書、政治的なスピーチなどで目にします。

  • 口語では「呼び寄せる」「呼び出す」を強調したいときに使われることもありますが、格式ばった印象があります。

  • 日常会話では「call on」「use」「bring up」などの言い方の方が理解されやすい場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞: 「invoke + [目的語]」の形が基本です。(例: “They invoked the new law.”)

  • 構文例:


    • “invoke + 名詞” (直接目的語)

    • “invoke + [名詞] + to do” (「~するために〇〇を引き合いに出す」) はあまり一般的ではなく、通常は “invoke [名詞]” で完結。


  • イディオムは特に多くはありませんが、法律や神など、対象が抽象的・権威的なものとなることが多いです。


5. 実例と例文

以下に日常会話・ビジネス・学術的な文脈に分けて例文を示します。

日常会話 (3例)


  1. “He tried to invoke his mother’s name to get out of trouble.”


    • 彼は面倒事から逃れるために母親の名前を持ち出そうとした。


  2. “Some people invoke traditions when they need an excuse.”


    • 口実が欲しいときに、伝統を持ち出す人もいるよね。


  3. “She jokingly invoked the ‘house rules’ to stop him from playing loud music.”


    • 彼の大音量の音楽をやめさせるために、彼女は冗談交じりに「家のルール」を持ち出した。


ビジネス (3例)


  1. “We need to invoke the contract’s penalty clause if they fail to deliver on time.”


    • もし彼らが期限までに納品しなければ、契約の罰則条項を発動する必要がある。


  2. “The team decided to invoke an old agreement to justify their request for more funds.”


    • チームは追加の資金を要求するために、古い協定を根拠として引き合いに出すことにした。


  3. “Our legal department invoked intellectual property rights to protect our product.”


    • 法務部は製品を保護するために知的財産権を発動した。


学術的 (3例)


  1. “The researcher invoked several authoritative studies to support her hypothesis.”


    • その研究者は自分の仮説を裏付けるためにいくつかの権威ある研究を引用した。


  2. “Philosophers often invoke historical perspectives to explain contemporary ethical dilemmas.”


    • 哲学者は現代の倫理的ジレンマを説明する際によく歴史的視点を持ち出す。


  3. “He invoked the concept of ‘natural justice’ in his journal article to argue for fairness.”


    • 彼は自らの論文で「自然正義」の概念を持ち出して、公平性を主張した。



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. call upon (〜を呼び求める)

  2. cite (〜を引用する)

  3. refer to (〜を参照する / 言及する)

  4. resort to (〜に頼る / 訴える)


  • “call upon” はフォーマルともカジュアルとも使える言い方で、助けや権限を求めるときに広く使用します。

  • “cite” は特に文書や学術的文脈で「引用する・言及する」意味が強いです。

  • “refer to” は単に言及・参照する場合にも使い、必ずしも権威や法を発動するニュアンスはありません。

  • “resort to” は「最終手段や苦肉の策として使う」ニュアンスが強調されます。

反意語:


  • “relinquish” (放棄する)

  • “abandon” (手放す、捨てる)

    → invoke は「行使する/求める」側なので、それを「手放す・やめる」意味合いが反意語に近くなります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • アメリカ英語: /ɪnˈvoʊk/

  • イギリス英語: /ɪnˈvəʊk/

強勢 (アクセント): “in-VOKE” の第2音節 「voke」にアクセントがあります。


  • アメリカ英語では [イン-ヴォウク] のように発音し、/oʊ/ の音がやや長めになります。

  • イギリス英語では [イン-ヴォウク] と /əʊ/(口をすぼめる)に近い発音になります。

よくある発音ミス:


  • vo の部分が /vɒ/ になってしまう場合があるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “evoke” (心に呼び起こす) と混同しがちな単語です。つづりが似ているため注意してください。

  • 使用頻度: 少しフォーマル・専門的であり、日常会話ではやや硬い表現になるので、場面を選んで使いましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、ビジネスや法律関係の長文読解などで目にすることがあります。意味を知らないと文脈が取りづらいので、覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in + vok(e)” = “中へ/呼ぶ” と覚えると、ラテン語の語幹「voc-」(呼ぶ) を思い出しやすいです。

  • ストーリーのイメージ: 「裁判所で弁護士が法律の条文を持ち出す(invoke)」場面を想像すると、法や権威に“助けを呼ぶ”イメージが頭に残りやすいです。

  • “evoke” (心に思い起こす) や “provoke” (挑発する) と同じ “-voke” 系列としてまとめて覚えると、記憶に定着しやすいでしょう。

以上が “invoke” の詳細解説です。フォーマル・専門的な文脈での使用が多い単語ですが、日常会話でも「力を借りる、名をかざす」ニュアンスで使われることがあります。適切なシーンを見極めてぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
invoke
意味(1)

…‘を'懇願する

意味(2)

〈悪魔など〉‘を'呼び出す

意味(3)

〈法律など〉‘に'訴える

意味(4)

(救いを求めて)〈神〉‘に'呼びかける,祈願する

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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