最終更新日:2025/08/29

He was cruelly treated by his captors.

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彼は捕獲者達から残酷な扱いを受けた。

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元となった辞書の項目

cruelly

副詞

『残酷に』,むごたらしく

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彼は捕獲者達から残酷な扱いを受けた。

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解説

副詞 cruelly の徹底解説


1. 基本情報と概要

英語の意味: “in a cruel manner” (残酷な方法で、残酷に)

日本語の意味: 「残酷に」「冷酷に」

「cruelly」は、「残酷なやり方・気持ちで何かをする」という意味を強調する副詞です。例えば、弱いものをいたぶったり、相手の感情を全く考慮せずに厳しく対応するといった状況をイメージできます。

「こんなにひどい扱いをするなんて…」というニュアンスを出したいときに使われます。ぜひ感情が強く動くような場面で使われる単語、と認識するとわかりやすいでしょう。


  • 品詞: 副詞 (adverb)

  • 活用形: 副詞なので、形そのものは「cruelly」のままです。

  • 関連する品詞:


    • 形容詞: cruel (残酷な)

    • 名詞: cruelty (残酷さ)

    • 副詞: cruelly (残酷に)


CEFR レベルの目安: B2(中上級)


  • B2:中上級レベルの単語で、日常会話にも登場し得ますが、比較的文学的または強い感情表現を含む文章などで頻出する単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 語幹: 「cruel」

    • 接尾語: 「-ly」 (形容詞を副詞化するおなじみの接尾語)


  • 派生語や類縁語


    1. cruel (形容詞) : 残酷な

    2. cruelty (名詞) : 残酷さ

    3. cruelness (名詞) : 残酷であること(やや古風・文語的)


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


    1. treat someone cruelly(誰かを残酷に扱う)

    2. cruelly punish(残酷な方法で罰する)

    3. speak cruelly(冷酷に話す)

    4. act cruelly(残酷に振る舞う)

    5. be cruelly ignored(冷酷に無視される)

    6. cruelly mock(ひどくあざける)

    7. cruelly honest(あまりにも率直過ぎて残酷なほど正直)

    8. cruelly reject(無慈悲に拒絶する)

    9. laugh cruelly(冷淡に笑う)

    10. cruelly expose someone’s weakness(相手の弱点を容赦なく暴く)



3. 語源とニュアンス


  • 語源

    「cruel」の語源は、ラテン語の “crudelis”(冷酷な、残酷な)にさかのぼり、古フランス語 “cruel” を経由して英語に取り入れられました。

    そこに副詞化の接尾語 “-ly” がついて「cruelly」になりました。


  • 歴史的使用

    中世から近世の英語の文学作品では、「cruelly」は支配階級による暴力行為や、不公正な裁きなどを表すのによく使われてきました。現代でもフィクションやニュース記事において、残酷な行為の描写で使われます。


  • 使用時の注意点・ニュアンス


    • 感情的な響き: 「cruelly」は大変強い言葉ですので、使い方によっては非常に否定的・攻撃的なニュアンスを伴います。

    • シーン: カジュアルな会話よりは文章・ニュース・報道、または強い感情を表す会話などでよく使われます。

    • 口語でもドラマチックな効果をねらって使うことはありますが、やや硬い響きがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文


    1. 主語 + 動詞 + (目的語) + “cruelly”

      例: “He cruelly abandoned his pets.”(彼はペットを残酷に見捨てた)

    2. Be動詞 + “cruelly” + 過去分詞 (受動態)

      例: “They were cruelly treated.”(彼らは残酷に扱われた)


  • フォーマル/カジュアル


    • 「cruelly」は、フォーマルでもカジュアルでも文脈によっては使われますが、意味合いが強いためやや硬い印象を与えます。日常会話では「so mean to」と言い換えたりすることが多いかもしれません。


  • 文法上のポイント


    • 可算・不可算: 副詞なので、この区別はありません。

    • 他動詞・自動詞の使い分け: 動詞を修飾する副詞なので、特に制限はありませんが、”treat someone cruelly” のように他動詞を修飾するパターンがよく見られます。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “He spoke cruelly about her behind her back.”

    (彼は彼女について、陰でひどい言い方をしていたよ。)


  2. “I was shocked when he cruelly mocked my friend in front of everyone.”

    (みんなの前で友だちを残酷にからかうのを見て、ショックを受けた。)


  3. “She cruelly rejected his offer without a second thought.”

    (彼の申し出を何のためらいもなく冷酷に断った。)


(2) ビジネスの場面での例文


  1. “The manager was accused of treating his subordinates cruelly in staff meetings.”

    (その上司は、スタッフ会議で部下を残酷に扱ったと非難された。)


  2. “The investors cruelly pulled their funding, leaving the project in ruins.”

    (投資家たちは非情にも出資を打ち切り、プロジェクトは崩壊した。)


  3. “He cruelly dismissed the proposal, ignoring all the hard work behind it.”

    (彼は背景にある努力をすべて無視して、その提案を冷酷にはねつけた。)


(3) 学術的・報道文脈での例文


  1. “Historical records indicate that prisoners were often cruelly tortured.”

    (歴史資料によれば、囚人たちはしばしば残酷に拷問されたことが示されている。)


  2. “The study revealed how certain species are cruelly exploited for their fur.”

    (その研究は、ある特定の動物が毛皮目的でいかに過酷な搾取をされているかを明らかにした。)


  3. “Authorities condemned the act as a cruelly orchestrated scheme.”

    (当局はその行為を、冷酷に仕組まれた計画だとして非難した。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (synonyms)


    1. brutally(残虐に)

    2. harshly(厳しく、手厳しく)

    3. mercilessly(容赦なく)


これらはすべて「残酷に」という意味で近いですが、微妙にニュアンスが異なります。


  • “brutally” は身体的・暴力的な残虐さによく使われます。

  • “harshly” は手厳しい態度や言葉の厳しさとして使われることが多いです。

  • “mercilessly” は「情けをかけずに」容赦のない様子を強調します。


    • 反意語 (antonyms)


  • kindly(優しく)


  • compassionately(思いやりを持って)


  • gently(穏やかに)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈkruː.ə.li/ または /ˈkruː.li/

    • イギリス英語: /ˈkruː.ə.li/


  • 強勢(アクセント)の位置:


    • 「cru-el-ly」の第1音節 “cru-” に強勢が置かれることが多いです。


  • よくある発音の間違い:


    • “cruelly” の母音部分を曖昧にしてしまい、/ˈkrʊl.li/ のように言ってしまうこと。

    • しっかり「クルー(クルーア)リィ」のように意識して発音するのがコツです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “curely” や “cruly” と書いてしまうケース。


    • 「cruel + ly」で覚えておきましょう。


  • 同音異義語や誤解しやすい単語:


    • 「cruel(形容詞)」と「cruise(動詞・名詞)」など、スペルが似ていませんが “cru-” で始まるところで混同しないように注意しましょう。


  • 試験対策や資格試験での出題傾向:


    • TOEICや英検などでは、形容詞 “cruel” に対しての派生語として、空所補充問題でよく出る可能性があります。

    • また、英文読解で感情を表す文脈で出題されることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ:


    • “cruel + ly” と品詞変化をしっかり意識してください。

    • 「クル(苦しみ)」 → 「クルー(苦労)」 → そこに “ly” がついて「残酷に」というイメージを紐づけると自然と頭に残るかもしれません。


  • イメージ:


    • ホラー映画やダークなファンタジーでの残酷なシーンを思い浮かべると、「cruelly」の意味や強いインパクトをつかみやすいでしょう。



以上が、副詞 “cruelly” の詳細な解説です。残酷さ、冷酷さといった強い感情を込めた場面で使われる言葉なので、使い時には注意しましょう。

意味のイメージ
cruelly
意味(1)

残酷に,むごたらしく

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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