bewilder
1. 基本情報と概要
単語: bewilder
品詞: 動詞 (他動詞)
活用形: bewilder - bewildered - bewildered - bewildering
- 英語での意味: to confuse someone very much; to perplex
日本語での意味: (人を)ひどく混乱させる、当惑させる、途方に暮れさせる
- 例: 「状況が複雑すぎて頭が混乱する」というような場面で使われる単語です。驚きや戸惑いが大きいニュアンスを含みます。
他の品詞の例:
- bewildered (形容詞): 当惑した
- bewildering (形容詞): 当惑させるような、非常に紛らわしい
- bewildered (形容詞): 当惑した
CEFRレベル (目安): B2 (中上級)
- B2レベル: 日常的な話題だけでなく、少し専門的・抽象的な内容にも対応できるレベルです。慣れていない話題や表現でもコミュニケーションが可能になります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 接頭辞: be- (強意・対象化を示すことが多い。“~させる”というニュアンスを添える)
- 語幹: wilder (混乱させる、さまようというニュアンスがもともと含まれる “wild” に由来)
派生語や類縁語:
- bewilderment (名詞): 当惑、困惑
- bewildered (形容詞): 当惑した
- bewildering (形容詞): 当惑させるような、非常に複雑な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例 + 日本語訳):
- be bewildered by the situation
(状況に当惑する) - leave someone bewildered
(誰かを途方に暮れさせる) - a bewildering array of choices
(非常に多岐にわたる選択肢) - utterly bewildered
(まったく混乱して) - bewilder someone completely
(完全に混乱させる) - bewildered look
(当惑した表情) - be bewildered at the news
(そのニュースに当惑する) - bewilder one’s senses
(感覚を混乱させる) - a bewildering labyrinth
(迷ってしまいそうな迷路) - bewilder the opponent
(相手を混乱させる)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「bewilder」は「be- (~にする) + wilder (荒野、迷子になる)」が合わさった形と考えられます。「荒野で迷う」イメージから転じて「混乱させる」という意味になりました。
歴史的背景:
- 17世紀ごろから使われ始めたとされ、当初は「道に迷わせる」という物理的な意味も含まれていました。現代では主に「精神的に混乱させる」という比喩的な意味で使われます。
使用時のニュアンス・注意点:
- 「非常に大きな困惑」を表す際に用いられることが多いです。軽い混乱ではなく、「どうしていいかわからない」という強めの戸惑いを示します。
- 口語でも文章でも使われますが、少し文語寄り・やや硬めの響きもあるため、日常会話では “confuse” や “puzzle” などの方がシンプルに使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: 必ず目的語を取ります。例: “He bewildered me with his question.” (彼はその質問で私をすっかり混乱させた)
- 形容詞形: bewildered / bewildering
- 名詞形: bewilderment
一般的な構文例:
- “bewilder + 目的語 + with/by + 名詞”
- 例: “The complex instructions bewildered the new employees.”
- 例: “The complex instructions bewildered the new employees.”
- “be + bewildered + by/at + 名詞” (受動態 + 前置詞)
- 例: “I was bewildered by the sudden change in schedule.”
フォーマル / カジュアルの使い分け:
- フォーマルな文章・レポート・アカデミックな場面で使われる傾向が強めです。
- 日常会話では “I’m so confused” や “I’m stumped” など、よりカジュアルな表現が使われることも多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I was completely bewildered when I saw the instruction manual. I had no idea what to do.”
- (取扱説明書を見たとき、まったく混乱して、どうしたらいいかわからなかった。)
“The new game’s rules bewilder me every time I play.”
- (その新しいゲームのルールは、遊ぶたびに私を混乱させる。)
“I felt bewildered by all the different coffee options at the café.”
- (カフェでのコーヒーの種類の多さに当惑してしまった。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“The client’s sudden request for drastic changes has bewildered the entire team.”
- (顧客からの突然の大幅変更の依頼は、チーム全員を途方に暮れさせた。)
“I’m bewildered by the conflicting data in the report; we need to verify our sources again.”
- (レポートの矛盾するデータに当惑している。もう一度情報源を確認する必要がある。)
“His presentation left the audience bewildered rather than informed.”
- (彼のプレゼンは、聴衆を情報を得られる状態にするどころか、ただ混乱させただけだった。)
(3) 学術的な文脈での例文
“Some aspects of quantum mechanics still bewilder scientists worldwide.”
- (量子力学のいくつかの側面は、今なお世界中の科学者を当惑させている。)
“The complexity of human language acquisition continues to bewilder researchers.”
- (人間の言語習得の複雑さは、研究者を引き続き困惑させている。)
“This historical text can bewilder readers unfamiliar with archaic language.”
- (この歴史的文書は、古い言葉に慣れていない読者を混乱させる恐れがある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- confuse (混乱させる) - より一般的で日常的。
- puzzle (当惑させる) - 「解けないパズルのように頭を悩ませる」ニュアンス。
- perplex (困惑させる) - bewilder に近いが、ややフォーマル。
- baffle (途方に暮れさせる) - 「解明不能」のイメージが強い。
- mystify (神秘的に混乱させる) - 不可解さを強調する。
- confound (混同させる、困惑させる) - 複雑にして理解を妨げる。
反意語 (Antonyms):
- clarify (明確にする)
- enlighten (啓発する、理解を深める)
- explain (説明する)
類義語との違い:
- bewilder は「どうしようもないほど混乱させる」という強めの当惑。
- confuse はもっと広範で、日常的に「混乱する、頭がごちゃごちゃになる」場合に使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /bɪˈwɪldər/
- IPA (イギリス英語): /bɪˈwɪldə/
アクセント: 第2音節「wil」に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- 「ビーウィルダー」( /biː-/ ) と言ってしまうケース。実際は「ビ(ベ)」と短く /bɪ-/ と発音します。
- “wilder” の部分を「wild(ワイルド)-er」ではなく「wil-der (ウィルダー)」とする点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bewilder” を “bewilderd” や “bewillder” と書いてしまうミスが多いです。
- 同音異義語との混同はあまりありませんが、 “bewitch” (魅了する、魔法をかける) と誤って覚えないように注意。
- 試験対策での出題: TOEIC・英検などでは読解問題の選択肢や、やや難しめの語彙として登場する可能性があります。「驚きの度合い」を問う問題などで引っかかる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「荒野(wild)に放り出されて道に迷う(be-)」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。
- 「be + wild + er」で、「さらにワイルドで混乱する感じ」というストーリーでイメージするのも手。
- スペリングのポイントは「be + w + i + l + d + e + r」の順番をしっかりと覚えること。
- 例文を声に出して練習すると、混乱とは何かを感覚的に捉えやすくなります。
これで “bewilder” の詳細な解説は以上です。日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈まで幅広く使用しうる単語ですが、ニュアンスやフォーマル度合いを意識して使ってみてください。
〈人〉'を'当惑させる,まごつかせる