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astonish
解説
1. 基本情報と概要
単語: astonish
品詞: 動詞 (他動詞)
意味(英語): to greatly surprise or impress someone; to fill someone with wonder
意味(日本語): (人)をとても驚かせる、(人)を仰天させる
「astonish」は「誰かをすごく驚かせる・驚嘆させる」というニュアンスを持つ動詞です。日常的な「surprise」よりも強い驚きや感嘆を伴い、かなり意外性のある状況で使われます。
活用形
- 原形: astonish
- 三人称単数現在形: astonishes
- 現在分詞 / 動名詞: astonishing
- 過去形 / 過去分詞: astonished
他の品詞形
- 形容詞形: astonished(驚いた) / astonishing(驚くべき)
- 名詞形: astonishment(驚き)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
B2レベルは、ある程度複雑な英語表現を理解したり、使いこなしたりできる段階です。「astonish」は日常会話だけでなく、フォーマルな文脈でも使用されるため、レベルとしてはB2程度に相当します。
2. 語構成と詳細な意味
語幹: astonish
- 接頭語や接尾語として明確に分解される要素はありませんが、派生形として
astonishment(名詞形)とastonishing(形容詞形)が存在します。
派生語・関連語
- astonishment (名詞): 驚き、仰天
- astonishing (形容詞): 驚くべき
- astonished (形容詞): 驚いた
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例 10 例)
- astonish the audience (観客を驚かせる)
- be astonished at/by ~ (~に驚く)
- an astonishing discovery (驚くべき発見)
- an astonishing fact (驚くべき事実)
- utterly astonished (完全に仰天している)
- astonish someone with one's skill (技量で誰かを驚かせる)
- astonish the world (世界を仰天させる)
- astonish everyone present (居合わせた全員を驚かせる)
- be astonished to see/find/hear (見て・見つけて・聞いて驚く)
- astonishing results (驚くような結果)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「astonish」は中世フランス語の “estoner(驚かせる)” がもとで、ラテン語の “extonare(雷で打つ)” にまで遡ります。英語としては、驚きや衝撃を与えるというニュアンスが続いています。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「astonish」は「surprise」より強い衝撃を伴い、「驚嘆」や「度肝を抜く」ような意味があります。
- フォーマルな文章や、少し劇的な表現をしたい場合によく使われます。口語でも使えますが、「amaze」や「wow」などに比べるとやや文語的またはやや上品に響きます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞としての使用: 必ず目的語を取ります。
例) The magician astonished the audience. - 慣用表現・イディオム:
- “be astonished at/by” ~「~に驚く」
- “astonish someone with something”「何かによって誰かを驚かせる」
- “be astonished at/by” ~「~に驚く」
フォーマルかカジュアルか
- フォーマル/セミフォーマルシーンでややよく使われます。カジュアルなシーンでも問題ありませんが、日常的には
surprise
やamaze
の方がよく耳にするかもしれません。
5. 実例と例文
ここでは「astonish」を使った例文を、シーン別に示します。
5.1 日常会話
- “It astonishes me how quickly you can solve these puzzles!”
(君がこんなに早くパズルを解いてしまうなんて驚きだよ!) - “I was astonished to see him at the party — I thought he had moved abroad.”
(パーティーで彼を見かけて驚いたよ。外国に引っ越したと思っていたのに。) - “It always astonishes me how great her cooking skills are.”
(彼女の料理の腕にはいつも驚かされるよ。)
5.2 ビジネス
- “Their proposal astonished the entire board with its creativity and feasibility.”
(彼らの提案は、その創造性と実現可能性で役員全員を驚かせた。) - “We aim to astonish our clients by exceeding their expectations.”
(私たちは顧客の期待を上回ることで驚嘆させることを目指しています。) - “It astonished me to discover how large the new market segment could be.”
(新しい市場セグメントがどれほど大きくなり得るかを知って驚いた。)
5.3 学術的な文脈
- “Researchers were astonished to find such a high correlation between the variables.”
(研究者たちは、それらの変数間にこれほど高い相関があることに驚いた。) - “It astonishes many experts that this theory has gone unchallenged for so long.”
(この理論がこれほど長い間反証されずにきたことに、多くの専門家は驚いている。) - “The archaeological findings continue to astonish the scientific community.”
(その考古学的発見は、学会を引き続き驚かせている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- amaze(驚嘆させる)
- 「astonish」とほぼ同じ程度の強い驚きだが、時に「うっとりするような驚き」を含意することが多い。
- 「astonish」とほぼ同じ程度の強い驚きだが、時に「うっとりするような驚き」を含意することが多い。
- surprise(驚かせる)
- 最も一般的。「astonish」ほどの強い驚きじゃなくても幅広く使われる。
- 最も一般的。「astonish」ほどの強い驚きじゃなくても幅広く使われる。
- startle(驚かせる、びっくりさせる)
- 急激に驚かせる場合によく使う。突然の音や予想外の動きなどによる「びくっ」とする驚き。
- 急激に驚かせる場合によく使う。突然の音や予想外の動きなどによる「びくっ」とする驚き。
- stun(仰天させる、意識を失わせる)
- 「ショックを受けて動揺する」ような、非常に強い驚きや打撃感を表す。
- 「ショックを受けて動揺する」ような、非常に強い驚きや打撃感を表す。
反意語 (Antonyms)
- calm(落ち着かせる)
- reassure(安心させる)
- expect(予期する ※驚きの対象にならない)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /əˈstɒnɪʃ/(イギリス英語), /əˈstɑːnɪʃ/(アメリカ英語)
- アクセント(強勢)の位置: 第2音節「-ston-」に主なアクセントが置かれます(as-TON-ish)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語では 「ˈstɑː」 のように「アー」に近い発音、イギリス英語では 「ˈstɒ」 のように「オ」に近い発音です。
- よくある間違い: “a-STON-ish” と第1音節にアクセントを置いてしまう発音にならないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “astonish” のあとの
i
とsh
を「astinsh」などと間違えることに注意。 - 同音異義語: 特段、ほかの単語と同音になるケースは少ないですが、「astonish」と「astonishment」の形は見た目が似ているので混同に注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、ややフォーマル寄りの語として、同意表現や言い換え問題で出題されることがあります。強い驚きのニュアンスを表す単語として覚えておくと良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「astonish」は「雷に打たれるような驚き」というイメージで覚えると良いかもしれません。実際に古フランス語やラテン語で「雷に打たれる」という意味が語源だったため、その強いインパクトを頭に置いておくと記憶に残りやすいです。
- スペルを覚えるときは「a + ston + ish」で区切って音読すると間違いにくいでしょう。
- 「astonish」 → 「すごい驚き」という流れで、魅せられてしまうような感覚をイメージすると使いやすいかもしれません。
以上が、動詞 “astonish” の詳細な解説です。強い驚きを表現したいときに便利なので、上品でインパクトのある表現を探しているときによく用いられます。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
…'を'びっくりさせる,驚かせる