最終更新日:2025/10/03

〈結び目・包みなど〉‘を'解く,ほどく / (…から)…‘の'ひもを解いて放す;(…から)…‘を'放す,自由にする《+名+from+名》

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元となった辞書の項目

untie

動詞

〈結び目・包みなど〉‘を'解く,ほどく / (…から)…‘の'ひもを解いて放す;(…から)…‘を'放す,自由にする《+名+from+名》

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彼女は丁寧に結び目を解きました。

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解説

以下では、英単語「untie」を、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: untie

品詞: 動詞 (verb)

意味(英語):

To loosen or unfasten something that has been tied.

意味(日本語):

結ばれているものをほどく、または解くこと。

「untie」は結ばれた靴ひもやロープなどをほどくときに使う動詞です。「結んだ状態を元に戻す、解放する」というイメージを持っています。日常会話でもカジュアルに使われる言葉です。

活用形:


  • 現在形: untie

  • 三人称単数現在形: unties

  • 過去形: untied

  • 過去分詞形: untied

  • 現在分詞形: untying

その他の品詞形の例:


  • 形容詞的な使い方: “untied shoelaces” (ほどけた靴ひも) など、過去分詞の形が形容詞的に使われます。

  • 他の品詞への変化: 「untie」は主に動詞として使われますが、名詞化した形「untying」という表現はあまり一般的ではありません。

CEFRレベル目安: B1(中級)

B1レベルは、日常生活での身近な話題をある程度まとめて話したり理解できるレベルです。「untie」は比較的シンプルな行為を表す動詞のため、B1レベル前後での学習に適しています。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  1. un-: 「逆の行為をする」「~を取り除く」といった意味を持つ否定・反転の接頭語

  2. tie: 「結ぶ」という意味の語幹

「tie(結ぶ)」の逆の動作として「untie(ほどく)」という意味となっています。

派生語や類縁語


  • tie (v.): 結ぶ

  • unfasten (v.): 外す、ほどく

  • unravel (v.): (糸などを)ほどく、問題を解明する など

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. untie shoelaces(靴ひもをほどく)

  2. untie a knot(結び目をほどく)

  3. untie the rope(ロープをほどく)

  4. untie the ribbon(リボンをほどく)

  5. untie one’s hands(手を自由にする/手を解放する)

  6. untie the package(包みをほどく)

  7. untie your hair(髪をほどく)

  8. struggle to untie(ほどこうとして苦戦する)

  9. carefully untie(注意深くほどく)

  10. untie the bandage(包帯をほどく)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「un-」は古英語の“un-”に由来し、「反対の意味」「取り除く」「否定」を表す接頭語。

  • 「tie」は古英語の“tīgan”などからきており、「結ぶ」を意味します。

歴史的に「tie(結ぶ)」に「un-」が付いた形が「untie」であり、「結んだものをほどく」という意味をシンプルに表しています。

使用上のニュアンス


  • 基本的に実際に「ほどく」動作を指しますが、「untie someone’s hands(人の手を自由にする)」のように比喩的な表現でも使われます。

  • カジュアルな場面から日常会話でよく使われ、文章でも問題なく使えます。フォーマルすぎる表現ではありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞(transitive verb): 目的語を必要とする動詞です。例: “I untied the shoelaces.”

  • 否定形や否定的ニュアンスの接頭語「un-」を用いた動詞の一例: unwrap, unlock, unfasten などと同系列に考えられます。

  • 口語でも書き言葉でも使えますが、特に動作を直接表すため、日常会話で出現頻度が高い動詞です。

一般的な構文


  • untie + 目的語

    例: “untie the shoelaces,” “untie the knot”

  • untie + 目的語 + from + 場所/対象

    例: “He untied the boat from the dock.” (彼は船を桟橋からほどいた)


5. 実例と例文

以下では、日常会話、ビジネス、学術的な文脈での例文をそれぞれ3つずつ紹介します。

1) 日常会話での例文


  1. “Could you please untie my shoelaces? My hands are full.”

    (私の靴ひもをほどいてもらえますか?手がふさがっていてできないんです。)


  2. “I usually untie my dog when we get home.”

    (家に着いたら、いつも犬をリードから解放します。)


  3. “Don’t forget to untie your hair before you go to bed.”

    (寝る前に髪をほどくのを忘れないようにね。)


2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Please make sure to untie any unnecessary connections before finalizing the deal.”

    (取引を最終決定する前に、不要なつながりをきちんと断ってください。)

    ※ここでは比喩的に「関係を清算する」というニュアンスとして使用


  2. “We need to untie ourselves from outdated contracts to move forward.”

    (前進するために、古い契約から解放される必要があります。)


  3. “Let’s untie the confidentiality agreement once its term expires.”

    (契約期間が満了したら、機密保持契約を解消しましょう。)


3) 学術的な文脈での例文


  1. “The researcher aimed to untie the complex data relationships by thorough analysis.”

    (その研究者は、徹底的な分析によって複雑なデータの関係を解き明かそうとした。)


  2. “In this study, we attempt to untie the historical factors leading to the current economic structure.”

    (本研究では、現在の経済構造に至るまでの歴史的要因を解きほぐすことを試みる。)


  3. “To untie these theoretical knots, we must carefully examine each hypothesis.”

    (これらの理論上の難題を解きほぐすために、我々はそれぞれの仮説を慎重に検証しなければならない。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. loosen (ゆるめる)


    • 紐やねじなどを「緩める」という点は似ていますが、「ほどく」ほど完全に解放するニュアンスは薄い場合もあります。


  2. unfasten (外す、緩める)


    • ボタンやベルトなどを外す場合にも用いられます。「untie」は紐などを対象とするのに対し、こちらはより広義で使えます。


  3. release (解放する)


    • 「自由にする」の意味合いが強く、物理的にも比喩的にも用いられます。


  4. unravel (ほどく、解きほぐす)


    • 糸や編み物をほどいたり、謎や問題を解明する時にも使われます。


反意語 (Antonyms)


  1. tie (結ぶ)

  2. fasten (しっかり留める)

  3. bind (縛る、結ぶ)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ʌnˈtaɪ/

  • アクセント: “un•TIE” のように第2音節「tie」にアクセントがあります。

  • アメリカ英語・イギリス英語: 大きな差はなく、どちらでも /ʌnˈtaɪ/ と発音されます。

  • よくある発音の間違い: 「an-tie」と母音を違えてしまう、あるいは「unite」と混同してしまうケースです。「ユゥナーイ(unite)」とは別なので気を付けましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “untie” と “unite” の混同に注意。“unite” は「統合する、一つにする」という全く逆の意味です。つづりが似ているので気を付けましょう。

  2. 動詞の使い分け: 「untie」は人の動作で結び目をほどく場合に多用されます。一方で、スクリューやボルトなど「回して外す場合」は “unscrew” が適切です。

  3. 試験対策: TOEICや英検などで直接出題されることは多くありませんが、「un-」が付く動詞の例として問題文中に出たり、読解問題で見かける場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「un + tie」と見ることで、結んだもの(tie)を“un”するというイメージを持ちやすいです。

  • 「untie」は、頭の中で“アン・タイ”と区切って音をイメージすることで「結び目をほどく」という絵を思い浮かべると覚えやすいでしょう。

  • 「unite」(ユナイト)と綴りがよく似ているので、それぞれ意味が逆である点を関連付けて覚えるのも一つの方法です。


以上が動詞「untie」の詳しい解説です。「結ぶ (tie)」の反対の動きを表す「untie」は日常生活でも多用する単語なので、ぜひ文脈とあわせて使いこなしてください。

意味のイメージ
untie
意味(1)

〈結び目・包みなど〉‘を'解く,ほどく

意味(2)

(…から)…‘の'ひもを解いて放す;(…から)…‘を'放す,自由にする《+名+from+名》

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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