元となった辞書の項目
unthinkably
解説
1. 基本情報と概要
単語: unthinkably
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a manner that is impossible to imagine or believe
意味(日本語): 「想像もできないほど/信じられないほど」という意味です。
「unthinkable (形容詞)」の副詞形にあたり、「とても考えられないような、ありえないような」というニュアンスを含みます。たとえば、常識的に考えて起こりそうにないことが起きたときに「unthinkably」と言います。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「unthinkably」は日常会話でもそこそこ目にしますが、少し文章寄りでかための印象がある単語です。
活用形
- 原形: unthinkably (副詞で変化形はありません)
他の品詞形
- unthinkable (形容詞): 「考えられない/論外の」
- 例: It is unthinkable that such a thing could happen.
- 例: It is unthinkable that such a thing could happen.
- think (動詞): 「考える」
- 例: I have to think about this carefully.
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- un-(否定を表す接頭語)
- think(「考える」)
- -able(形容詞化の接尾語、「~できる」)
- -ly(副詞化の接尾語)
「unthinkable」が「考えられない・想像もできない」を表し、それを副詞化したのが unthinkably です。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- unthinkably large(想像もつかないほど大きい)
- unthinkably small(信じられないほど小さい)
- unthinkably fast(信じられないほど速い)
- unthinkably huge amount(とてつもない量)
- unthinkably rapid change(想像を絶する急激な変化)
- unthinkably high price(とんでもないほど高い値段)
- unthinkably difficult task(到底ありえないほど困難な任務)
- unthinkably remote(想像を絶するほど遠い)
- unthinkably sad(言葉にならないほど悲しい)
- unthinkably complex process(途方もなく複雑な工程)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「think」は古英語「thencan」などに由来し、そこに否定や不可能を示す「un-」、可能を示す「-able」がついて形容詞化されました。さらに「-ly」で副詞化された形が「unthinkably」です。
- 歴史的ニュアンス: もともとは「考えることができない」という意味が強く、「あまりに想像を絶する」ニュアンスで使われてきました。
- 使用の注意点:
- やや強い感情的響きがあり、驚きや悲しみ、恐ろしさなど「普通ではない」感情を強調するときに使われることが多いです。
- 書き言葉でも話し言葉でも使われますが、日常会話では「incredibly, unbelievably」といった他の副詞を使う人もいます。ややフォーマル寄りです。
- やや強い感情的響きがあり、驚きや悲しみ、恐ろしさなど「普通ではない」感情を強調するときに使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので、動詞・形容詞・他の副詞などを修飾します。
- unthinkably は「どのくらい想像を超えているか」を示す程度の副詞として使われます。
- フォーマル/カジュアル: 場面を選ばず使えますが、あまりにも大げさに聞こえるときもあるので文脈に注意しましょう。
- 構文例:
- unthinkably + 形容詞 (e.g., unthinkably large, unthinkably fast)
- used with a verb (e.g., prices rose unthinkably high)
- unthinkably + 形容詞 (e.g., unthinkably large, unthinkably fast)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “That cake was unthinkably delicious. I’ve never tasted anything like it.”
(あのケーキは想像もできないほどおいしかったよ。それまでに食べたことがないくらい。) - “It’s unthinkably hot outside; I can’t stand the heat.”
(外は信じられないくらい暑いよ。耐えられない。) - “She moved unthinkably fast when she heard the news.”
(彼女はその知らせを聞いてから信じられない速さで動いた。)
ビジネスの場面での例文
- “The cost of materials has risen unthinkably in the past year.”
(この1年で、原材料費が考えられないほど上昇しました。) - “Our sales have grown unthinkably due to the new marketing strategy.”
(新たなマーケティング戦略のおかげで、売り上げは信じられないほど伸びています。) - “An unthinkably large amount of data was compromised in the security breach.”
(セキュリティ侵害によって想像を絶するほど大量のデータが漏洩しました。)
学術的な文脈での例文
- “The universe is unthinkably vast, extending far beyond our current understanding.”
(宇宙は我々の理解をはるかに超える、想像もできないほど広大です。) - “The organism survived under unthinkably extreme conditions.”
(その生物は、考えられないほど極限的な環境下で生存した。) - “Such a phenomenon occurs at unthinkably high temperatures and pressures.”
(そういった現象は非常に高温高圧、言葉にできないほどの条件下で発生します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- incredibly(信じられないほど)
- より口語的・カジュアルな言い方。
- より口語的・カジュアルな言い方。
- unimaginably(想像もつかないほど)
- “unthinkably”とほぼ同じ意味だが、やや文学的なニュアンスが強い。
- “unthinkably”とほぼ同じ意味だが、やや文学的なニュアンスが強い。
- unbelievably(信じられないほど)
- カジュアルにもかたい場面でも使いやすい。
- カジュアルにもかたい場面でも使いやすい。
- inconceivably(到底考えつかないほど)
- 堅めの文脈でよく使われる。
- 堅めの文脈でよく使われる。
- beyond belief(信じられないほど)
- イディオム表現で、会話でも使われる。
反意語
- “conceivably” は「考えられる範囲で」という意味ですが、「unthinkably」の正確な反意語というよりは、可能性を示すイメージなので対比的に出せます。
- 「unthinkably」の反意で「thinkably」という言い方は一般的ではありませんが、あえて反対を強調するなら “possibly” や “believably” などが会話上使われやすいと言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ʌnˈθɪŋ.kə.bli/
- アクセント(強勢)は「-think-」の部分にかかります: un-THINK-a-bly
- アメリカ英語とイギリス英語で大きく異なる発音はありませんが、母音の発音が微妙に異なることがあります(/ə/ と /ɪ/ のあたり)。
- よくある間違い: 「un」や「think」の発音を曖昧にしないようにしましょう。特に「think」の /θ/ 音に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
unthinkably
の “a” の位置を間違えて “unthinkbly” と書かないように注意。 - 混同しやすい単語: “unbelievably” など他の強調副詞と似ているため、どのニュアンスを使いたいか明確にしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などで、読解問題の選択肢として登場することがあります。強調を表す副詞リストの中でよく比較されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 接頭語「un-」が「否定」を表していることを覚えておけば、「thinkable(考えられる)」を打ち消して「考えられない」となるイメージを持ちやすいです。
- もともと「考えられる (thinkable)」という形容詞に「un-」をつけ、さらに副詞化 (-ly) しているので、ステップごとに変化させるイメージを頭の中で思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 「信じられないほど、想像を絶する」という印象的な状況をイメージして、そのときの強い感情とセットで記憶すると定着しやすくなります。
以上が「unthinkably」の詳細解説です。ぜひ文章や会話で活用してみてください。
意味のイメージ