最終更新日:2025/09/08

疑い深く,うさんくさそうに;怪しげに,不審に

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

suspiciously

IPA(発音記号)
副詞

疑い深く,うさんくさそうに;怪しげに,不審に

このボタンはなに?

彼は彼女を疑い深く見つめた。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

英単語: suspiciously

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): in a way that shows you think someone or something is wrong, dishonest, or not to be trusted

意味(日本語): 「疑わしそうに」「怪しんで」「不審げに」

「suspiciously」は、「疑わしく」「怪しい様子で」という意味を表す副詞です。誰かや何かを信頼できないと感じて警戒する雰囲気を表現したいときに使われます。日常会話からビジネス文書まで幅広く使われますが、人や物事を疑うニュアンスが強めなので、使い方には注意が必要です。

活用形

副詞のため、動詞のような活用はしません。

形容詞「suspicious」(疑わしい) → 副詞形「suspiciously」(疑わしそうに)

他の品詞例


  • 形容詞: suspicious (疑わしい、不審な)

  • 名詞: suspicion (疑い)

  • 動詞: suspect (疑う)

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    ニュース記事や推理小説、身の回りでの「疑い」を表現する際などに登場しやすい単語です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く利用頻度があり、中上級レベルで押さえると良いでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: suspect (ラテン語の「suspicere=下から上を見る、疑念を抱いて見る」)

  • 形容詞: suspicious (「怪しい」「疑わしい」という意味を示す形容詞)

  • 接尾語: -ly (形容詞を副詞に変形する一般的な接尾語)

関連語


  • suspicion (名詞): 疑い

  • suspect (動詞・名詞): 疑う、被疑者

  • suspicious (形容詞): 疑わしい、不審な

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. look suspiciously at …(…を怪しそうに見る)

  2. behave suspiciously(疑わしい態度をとる)

  3. speak suspiciously(不審な口調で話す)

  4. act suspiciously(怪しげに振る舞う)

  5. be treated suspiciously(不審がられる・疑われる)

  6. suspiciously quiet(不気味なほど静かな)

  7. glance suspiciously(疑わしそうにちらりと見る)

  8. approach suspiciously(疑わしげに近づく)

  9. smell suspiciously of …(…の怪しいにおいがする)

  10. examine suspiciously(不審の目で調べる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「suspicious」はラテン語由来で、「suspicere」(sus-「下に」+ specere「見る」=「下から上を見る」「疑念を抱く」) から派生しています。

  • 「suspicion → suspicious → suspiciously」という派生の流れがあり、徐々に「疑念を抱く」「疑いを持って」に発展しました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「suspiciously」は「怪しむ気持ち」「不信感」を強調する副詞で、相手を疑う・何か裏があるのではないかと感じるトーンがあります。

  • カジュアルな会話だけでなく、文章やニュース報道などフォーマルな場面でもよく使われます。

  • 疑いを含む文脈なので、誤解を招かないよう注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  • “(主語) + (動詞) + suspiciously”

    例: He looked suspiciously at the package.

  • イディオムとしては特に定型があるわけではありませんが、しばしば「look suspiciously」「act suspiciously」などでセットで使われます。

フォーマル/カジュアル


  • 一般的な文章や会話でどちらでも使用可能です。

  • ビジネス上や公式な文章では、「疑わしげに」「不審に」という冷静かつ客観的なニュアンスで使われます。

文法上のポイント


  • 「suspiciously」は「どのように行動するか」を修飾するので、動詞や文全体を修飾する副詞として使います。

  • 文中では副詞なので、動詞の前後または文末に位置します。


5. 実例と例文

以下、様々な文脈での例文を挙げます。

日常会話 (3例)


  1. “He looked suspiciously at the stranger before letting him in.”

    (彼はその見知らぬ人を家に入れる前に、怪しそうに見た。)

  2. “She glanced suspiciously around the room, as if she expected a surprise.”

    (彼女はサプライズでもあるかのように、部屋を疑わしそうに見回した。)

  3. “They tasted the new dish suspiciously, afraid it might be too spicy.”

    (彼らはスパイシーすぎるのではないかと恐れて、その新しい料理を不審そうに味見した。)

ビジネス (3例)


  1. “The client suspiciously questioned our sudden change in pricing.”

    (顧客は私たちの突然の価格改定を疑わしそうに問いただした。)

  2. “He suspiciously inspected the contract, looking for hidden clauses.”

    (彼は契約書に隠された条項がないか、不審そうに点検した。)

  3. “My boss glared suspiciously at me when I arrived late for the meeting.”

    (私が会議に遅刻したとき、上司は私を疑わしそうににらんだ。)

学術的・フォーマル (3例)


  1. “The researcher observed the participants’ behavior suspiciously to ensure no bias affected the experiment.”

    (研究者は実験に偏りが生じないよう、参加者の行動を疑わしそうに観察した。)

  2. “Historians often examine ancient texts suspiciously, seeking any inconsistencies in the recorded events.”

    (歴史家は記述された出来事に矛盾がないか、しばしば古文書を不審そうに調査する。)

  3. “The auditors reviewed the financial statements suspiciously, looking for errors or fraud.”

    (監査人は誤りや不正がないか、不審そうに財務諸表を精査した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. warily(警戒して)


    • 「相手や状況に注意深く警戒している」ニュアンス。必ずしも「疑う」ではなく、「用心深い」イメージ。


  2. skeptically(懐疑的に)


    • 「疑い深く」物事の真実性・有効性を疑う。


  3. doubtfully(疑わしく思って)


    • 「本当かどうか分からず半信半疑の状態」。


反意語


  • trustfully(信頼して)


    • 「相手を疑わない」「何でも受け入れる」ニュアンス。


ニュアンスの違い例


  • “He listened warily” →「彼は用心深く話を聞いた」(周囲の状況に警戒しつつ、油断しないで聞く感じ)

  • “He listened suspiciously” →「彼は怪しんで話を聞いた」(話し手の言うことが怪しいという気持ちが強い)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /səˈspɪʃəsli/

  • イギリス英語: /səˈspɪʃəsli/

アクセント


  • “su-SPI-cious-ly” のように「spi」の部分に強勢があります。母音の「i」が少し強めに発音されます。

よくある間違い


  • 「su」部分を「shu」にしてしまう誤発音。

  • 「picious」の「pi」の発音を「ピー」ではなく「ピッ」と短めにする。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「suspiciously」を「suspisciously」とつづりを間違えるケースが多いので注意。

  2. 「suspect」「suspicious」「suspicion」がどれがどれか混同しやすい。品詞と意味をセットで覚えると良いです。

  3. TOEICや英検などでは、ビジネスメールや会話文の中で「怪しい取引」「顧客を疑う」などの文脈で出題されることがあります。文脈で意味がとれるように練習しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペルのポイント: 「s-u-s-p-i-c-i-o-u-s-l-y」


    • 「u」が2回と「i」が2回入るので、リズムで覚えるとミスが減ります。


  • 「sus」(下に) + 「spec」(見る) → 「下からじっと見つめて疑う」イメージを思い出すと覚えやすい。

  • “-ly”がつくと形容詞→副詞に変わる基本ルールを復習する。

  • 短いフレーズで口に出して練習: “Don’t look at me suspiciously!” (そんな疑わしそうな目で見ないでよ!) など、実際に声に出すと覚えやすいです。


以上が、副詞「suspiciously」の詳細解説です。日常会話からビジネスシーン、そして学術的文脈まで幅広く使われるため、発音やつづり、ニュアンスに気をつけながら身につけてみてください。

意味のイメージ
suspiciously
意味(1)

疑い深く,うさんくさそうに;怪しげに,不審に

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★