動詞 snore の徹底解説

1. 基本情報と概要

単語: snore

品詞: 動詞 (場合によっては名詞としても使用されることがあります)

英語での意味:

To breathe in a noisy manner through your nose or mouth while sleeping.

日本語での意味:

寝ているときに、鼻や口から音を立てて呼吸をする（いびきをかく）。

「snore」は、主に誰かが寝ている時にいびきをかいている様子を表す動詞です。日常会話の中では「父はいびきをかくんだよ」などと、よく家族や友人について話すときに使われます。ニュアンスとしては、単純に「いびきをかく」という行為を指す、比較的具体的な単語です。

活用形

• 原形: snore


• 三人称単数現在形: snores


• 現在分詞 / 動名詞形: snoring


• 過去形 / 過去分詞形: snored

他の品詞としての例

• 名詞形: a snore (例: He let out a loud snore. 「彼はいびきを大きくかいた。」)

CEFR レベルの目安

• B1: 中級
  
  「snore」は日常生活の中では比較的よく使われる単語ですが、会話などでの具体的な描写に頻出するため、中級レベル(B1)程度の単語として位置づけられます。

2. 語構成と詳細な意味

英語の「snore」は、明確な接頭語や接尾語を含んでいません。

• 語幹: snor- (特に分解できる要素はない)

派生語・類縁語

• snorer (いびきをかく人)


• snoring (いびきの動作、またはその音)

コロケーション（共起表現）10選

1. loud snore（大きないびき）
   


2. soft snore（かすかな/小さいいびき）
   


3. snore loudly（大きないびきをかく）
   


4. snore gently（かすかにいびきをかく）
   


5. snore through the night（一晩中いびきをかく）
   


6. heavy snorer（いびきがひどい人）
   


7. chronic snorer（長年のいびき持ち）
   


8. snore problem（いびきの問題）
   


9. snore treatment（いびきの治療）
   


10. snore loudly in one’s sleep（寝ている間に大きくいびきをかく）

3. 語源とニュアンス

語源:

「snore」は、古英語に由来すると考えられており、同系統のゲルマン語の単語とも関連があるとされています。古くから「寝ているときに鼻や喉から音を出す」行為を指していました。

ニュアンス・使用時の注意点:

• 「snore」は主にカジュアルな場面で使われる動詞です。「いびきをかく」という行為をストレートに表現します。
  


• フォーマルな場面でも、医療関係などで「いびき(n)」「いびきをかく(v)」として使うことがありますが、一般的にはカジュアルに使用されます。

4. 文法的な特徴と構文

1. 動詞（自動詞）として使われます。目的語をとらず、単に「いびきをかく」という動作を表します。
   
   
   
   • 例: I snore. / She snores.
     
   
   


2. 名詞として使う場合:
   
   
   
   • 例: He let out a loud snore.（彼はいびきを大きくかいた）。
   
   

一般的な構文やイディオム

• snore away（いびきをかきながら眠り続ける）
  
  例: He snores away every night without waking up.

使用シーン

• カジュアルな会話: 家庭内や友達同士の会話で「いびきをかく」の話題になったとき
  


• フォーマル(医療・ビジネス文書): 睡眠障害など、医療や健康に関する文脈で「snore」を使用する場合もある
  

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)

1. “My dad always snores so loudly that I can’t sleep in the same room.”
   
   
   • 「父はいびきがすごくうるさいから、同じ部屋で眠れないよ。」
   
   


2. “Do you snore when you’re really tired?”
   
   
   • 「すごく疲れているとき、いびきをかくことある？」
   
   


3. “I heard you snoring during the movie.”
   
   
   • 「映画の最中にきみがいびきをかいてるの聞こえたよ。」
   
   

ビジネスシーンでの例文 (3つ)

1. “Please let your roommate know if your snoring is disturbing his sleep.”
   
   
   • 「もしあなたのいびきがルームメイトの睡眠を邪魔するようなら彼に伝えてください。」
   
   


2. “Heavy snoring might affect concentration at work due to lack of proper rest.”
   
   
   • 「ひどいいびきは十分な休息が取れないため、仕事の集中力に影響を及ぼす可能性があります。」
   
   


3. “The health insurance considers treatment for chronic snoring if diagnosed by a specialist.”
   
   
   • 「専門医の診断があれば、健康保険は慢性的ないびき治療を考慮する場合があります。」
   
   

学術的な文脈での例文 (3つ)

1. “Chronic snoring can be an early sign of obstructive sleep apnea syndrome.”
   
   
   • 「慢性的ないびきは閉塞性睡眠時無呼吸症候群の初期兆候である可能性があります。」
   
   


2. “Researchers are investigating the correlation between snoring and cardiovascular risks.”
   
   
   • 「研究者たちは、いびきと心血管リスクとの相関関係を調査しています。」
   
   


3. “Snoring is often linked to anatomical factors such as a narrowed airway.”
   
   
   • 「いびきは、狭い気道などの解剖学的要因としばしば関連づけられています。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (synonyms)

1. “breathe heavily” (重たい息をする)
   
   
   
   • 一般的な呼吸音の大きさを示す場合に使うが、必ずしも睡眠時だけとは限らない。
   
   


2. “rasp” (ガラガラとした音を立てる)
   
   
   
   • こちらは「のどがガラガラ鳴る」ような音。いびきだけではなく、声や咳などにも使える。
   
   

反意語 (antonyms)

• 直接的な反意語はありませんが、「be silent while sleeping（寝ている間静かにする）」などが対照的な状況を示します。

7. 発音とアクセントの特徴

IPA

• アメリカ英語: /snɔːr/ または /snɔr/
  


• イギリス英語: /snɔːr/

強勢 (アクセント)

• 「snore」の単語は1音節のため、特に区別される強勢はありませんが、語頭からしっかり /sn/ の音を出す点がポイントです。

発音の違い・よくある間違い

• アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では「オー」の部分がやや長めに伸びることがあります。


• 「snore」と「snort（鼻を鳴らす、鼻で笑う）」を混同しないように注意が必要です。
  
  
  
  • snore: /snɔːr/
    
  
  
  • snort: /snɔːrt/
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “snor”や“snoar”などと書かないように注意。しっかり“snore”と綴ります。
  


• 同音異義語による混同: 特に「sore」（痛い）や「snort」は混同を起こしがち。
  


• TOEICや英検などの試験でも、睡眠や健康に関する文脈の単語として登場することがあります。特にリーディングやリスニングに出題される場合は、いびきを説明する流れで登場することがあります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「snore」の“sn-”は「鼻に関連する音（sniff, sneezeなど）」を連想させます。
  


• 「-ore」は「ああ（ɔː）」と長い音を伸ばす感じがいびきの音を思い起こさせるかもしれません。
  


• 覚え方のコツ:
  
  
  
  • 「スノーアー」と発音しながら、鼻がなっているイメージを結びつける。
    
  
  
  • そのまま「いびき」を想起しやすい音として記憶に残す。
  
  

以上が、動詞「snore」の詳細な解説です。人の睡眠シーンや健康状態を説明する際に頻出する単語なので、ぜひ活用してみてください。