respectably
以下では、副詞 “respectably” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語: respectably
品詞: 副詞 (adverb)
意味(簡潔に): “in a respectable manner”(きちんとした態度や観点で、立派に)
日本語訳: 「立派に」「きちんと」「尊敬に値するように」
“Respectably” は、行動や振る舞いが「立派に」「相応しく」「礼儀正しく」行われる様子を表すときに使う副詞です。周囲から「品位ある振る舞いだ」と思われるような場面などで用いられます。
活用形
- 原形(副詞): respectably
- 派生形(形容詞): respectable(立派な、尊敬すべき)
- 派生形(形容詞): respectful(礼儀正しい、敬意を示す)
- 派生形(名詞): respectability(立派さ、尊敬に値すること)
- 動詞形: respect(~を尊敬する、~を尊重する)
CEFR レベルの目安: B2(中上級)
- B2: 日常会話をこなせるだけでなく、抽象的・具体的トピックについても自信を持って議論できるレベル
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「respect」+ 「-able」+ 「-ly」
- respect: 「尊敬する、尊重する」
- -able: 「~できる」「~に値する」といった形容詞を作る接尾語
- -ly: 形容詞を副詞化する接尾語
- respect: 「尊敬する、尊重する」
派生語・類縁語
- respect (v/n): 尊敬(する)、配慮(する)
- respectable (adj): 立派な、尊敬に値する
- respectability (n): 品位、立派さ
- respectful (adj): 礼儀正しい、敬意を表す
- disrespect (n/v): 無礼(をする)、失礼
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- behave respectably(立派に振る舞う)
- dress respectably(きちんとした服装をする)
- speak respectably(礼儀正しく話す)
- act respectably in public(公共の場で品位を保って行動する)
- present oneself respectably(自身をきちんと見せる)
- treat others respectably(他人を礼儀正しく扱う)
- carry oneself respectably(身のこなしを上品にする)
- appear respectably before an audience(聴衆の前で立派に見える)
- handle matters respectably(物事をきちんと処理する)
- speak up respectably in a meeting(会議で礼儀をわきまえて発言する)
3. 語源とニュアンス
語源:
「respect」はラテン語の “re-(後ろに)”+ “specere(見る)” が由来です。本来「振り返って見る」「よく考える」といった含みを持ちます。
そこから「敬意を払う」「尊重する」という意味が生まれ、「-able(~に値する)」をつけて “respectable(尊敬される価値がある)” となり、さらに “-ly” がついて “respectably(きちんと立派に)」という副詞形になりました。ニュアンス・使用時の注意点:
- 「respectably」は品位を保ちながら、というニュアンスを含むため、公的な場やフォーマルなシーン、または人目を意識する場面で使われやすい表現です。
- カジュアルな場面でも固すぎる印象になりにくいですが、日常的に多用するほど頻度は高くありません。ややフォーマル寄りと言えます。
- 「respectably」は品位を保ちながら、というニュアンスを含むため、公的な場やフォーマルなシーン、または人目を意識する場面で使われやすい表現です。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
「respectably」は “動詞” や “形容詞” を修飾し、その「行動・状態が立派である」「尊敬に値する」というイメージを加えます。
例:- He behaved respectably.(彼は立派に振る舞った)
- She was dressed respectably.(彼女はきちんとした服装をしていた)
- He behaved respectably.(彼は立派に振る舞った)
使用シーン(フォーマル / カジュアル):
- フォーマル: ビジネスや公式の場での所作や態度などを説明するとき
- カジュアル: 日常会話でも使えるが、もう少し簡単な副詞 “properly” や “decently” で置き換えられる場合もある
- フォーマル: ビジネスや公式の場での所作や態度などを説明するとき
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I want to make sure I’m dressed respectably for the interview.”
(面接にきちんとした服装で臨みたいんだ。) - “Could you please behave a bit more respectably around my parents?”
(両親の前ではもう少し礼儀正しく振る舞ってくれる?) - “He spoke respectably to the neighbors, so they were impressed.”
(彼は近所の人たちに礼儀正しく話したので、好印象を持たれた。)
ビジネスシーンでの例文(3例)
- “All employees are expected to dress respectably in the office.”
(従業員はオフィスではきちんとした服装を求められています。) - “She greeted the international clients very respectably, which helped form a good impression.”
(彼女は海外からのクライアントをとても礼儀正しく迎えたので、良い印象を与えました。) - “It’s important to address senior staff respectably, especially in formal emails.”
(特にフォーマルなメールでは、上司や先輩を礼儀正しく呼称することが大切です。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3例)
- “The researcher presented her findings respectably, adhering to professional standards.”
(研究者は専門的な基準に従って、立派な発表を行いました。) - “He defended his thesis respectably before the academic committee.”
(彼は大学の委員会の前で、立派に論文を弁証しました。) - “The panelists discussed the controversial topic respectably, ensuring no one was offended.”
(パネリストたちは物議を醸す話題を品位を保って議論し、誰も不快感を持たないようにしていました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
decently(きちんと、上品に)
- “They were decently dressed for the party.” (パーティに上品な服装で参加していた)
- 「respectably」とほぼ同じく、品位を保った行動を示す。ただしややカジュアル。
- “They were decently dressed for the party.” (パーティに上品な服装で参加していた)
properly(適切に、きちんと)
- “He behaved properly throughout the ceremony.” (式典の間、彼はずっときちんとした振る舞いをしていた)
- 文脈によっては「礼儀正しく」というより「正しく手順を守って」という意味が強い。
- “He behaved properly throughout the ceremony.” (式典の間、彼はずっときちんとした振る舞いをしていた)
appropriately(適切に、ふさわしく)
- “She responded appropriately to the situation.” (彼女は状況にふさわしい対応をした)
- 「状況」「文脈」にふさわしいかどうかに焦点がある。
- “She responded appropriately to the situation.” (彼女は状況にふさわしい対応をした)
反意語(Antonyms)
- rudely(失礼に)
- disrespectfully(無礼に)
いずれも「敬意」を払わない、無礼な態度を示す表現。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- respectably: /rɪˈspɛktəbli/
- アクセントは “-spec-” の部分に置かれます。
アメリカ英語とイギリス英語での違い
- 基本的に大きな違いはありません。 /rɪˈspɛktəbli/ で共通していますが、イギリス英語では “r” の音がやや弱く、アメリカ英語では “r” がはっきり発音されます。
よくある発音の間違い
- “respectively” (/rɪˈspɛktɪvli/) と混同してしまう
- “respectable” (/rɪˈspɛktəbl/) から最後の “ly” を取り忘れて “respectablely” と誤記する
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- “respectably” (正) と “respectively” (別の意味で「それぞれ」) を混同しない
- 形容詞 “respectable” に “-ly” を付けるときにエクストラの “a” を入れないように注意
- “respectably” (正) と “respectively” (別の意味で「それぞれ」) を混同しない
同音異義語との混同:
- “respectively” と発音・つづりが非常に似ているため混乱しやすい
試験対策(TOEIC・英検など)
- ビジネス英語やフォーマルな文章問題での文挿入に登場することあり
- 同じく “respective” / “respectively” との区別を問われる問題が出やすい
- ビジネス英語やフォーマルな文章問題での文挿入に登場することあり
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「respect」(尊敬する)+「able」(~に値する)+「ly」(副詞)という形で覚えておくと、スペリングを間違いにくいです。
- “respectably” は “品位保持モード” と覚えると、行動や振る舞いに対して “礼儀正しい・立派” というイメージが湧きやすいでしょう。
- 同じく “respectively”(それぞれ) との混同に注意するために、「-ive- があれば『それぞれ』の意味になる」と覚えると区別がつきやすくなります。
以上が、副詞 “respectably” の詳細解説です。立派に振る舞うシーンや、ビジネス・フォーマルな場面で「礼儀正しく、尊敬されるように」というニュアンスを添えたいときにぴったりの単語です。
見苦しくなく