〈花・果物など〉‘を'『摘む』,もぐ(pick) / (…から)〈羽毛など〉‘を'『むしる』,引き抜く《+『名』+『from』(『off』)+『名』》 / …‘を'羽毛を引き抜く / (指・つめなどで)〈楽器の弦〉‘を'はじく,かき鳴らす / (…を)ぐいと引く,引っ張る《...
pluck
〈花・果物など〉‘を'『摘む』,もぐ(pick) / (…から)〈羽毛など〉‘を'『むしる』,引き抜く《+『名』+『from』(『off』)+『名』》 / …‘を'羽毛を引き抜く / (指・つめなどで)〈楽器の弦〉‘を'はじく,かき鳴らす / (…を)ぐいと引く,引っ張る《...
以下では、「pluck」という単語について、副詞としての用法がほとんど見られない点を含め、できるだけ詳しく解説します。実際には「pluck」は主に動詞か名詞として使われ、形容詞は「plucky」、その副詞形は「pluckily」となるため、「pluck」自体を「副詞」として用いる例は標準的な英語ではほぼ存在しません。その点を踏まえつつ、ご参照ください。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
pluck (v)
- 英語: to pull something, especially with a sudden movement, often in order to remove it.
- 日本語: 何かを突然引っ張って引き抜く、またはむしり取る。
例: 花の茎を“プチッ”と摘む、鳥の羽をむしるなどに使われます。
- 英語: to pull something, especially with a sudden movement, often in order to remove it.
pluck (n)
- 英語: courage or determination, especially when facing difficulties.
- 日本語: 困難に直面した時の勇気や決断力。
例: 「あの子は試合直前でも動じない“度胸”がある」というような文脈で使われます。
- 英語: courage or determination, especially when facing difficulties.
※「pluck」は形容詞になると「plucky」(勇気のある、度胸のある)、副詞になると「pluckily」(勇敢に、元気よく)となります。「pluck」そのものが「副詞」として機能するのは現代英語では一般的ではありません。
品詞
- 主に動詞 (to pluck) と名詞 (pluck)。
- 形容詞: plucky
- 副詞: pluckily
活用形(動詞の場合)
- 現在形: pluck
- 三人称単数現在形: plucks
- 現在分詞 / 動名詞: plucking
- 過去形: plucked
- 過去分詞: plucked
CEFRレベル目安
- 「pluck」(動詞) の基本的意味(「引き抜く」など)は B1 (中級) 程度。
- 日常会話でも見聞きする可能性はあるが、頻度はそこまで高くありません。
- 日常会話でも見聞きする可能性はあるが、頻度はそこまで高くありません。
- 「pluck」(名詞) の抽象的意味(「勇気」など)は B2 (中上級) 以上。
- 文学的、またはややフォーマルな表現として使われるので、中上級レベル以上で把握しておくとよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pluck はラテン語起源ではなく、ゲルマン系の古英語
pluccian
に由来すると考えられています。特別な接頭語・接尾語はついていません。
派生語や類縁語
- plucky (形容詞): 勇気のある、度胸のある
- pluckily (副詞): 勇敢に、元気よく
- to pluck up (phrasal verb): (勇気などを)奮い起こす
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- pluck a flower(花を摘む)
- pluck a guitar string(ギターの弦をつまびく)
- pluck feathers from a chicken(鶏の羽をむしる)
- pluck up courage(勇気を出す)
- show some pluck(少し勇気を見せる)
- have (the) pluck to do something(何かをする勇気がある)
- pluck at one’s sleeve(人の袖を引っ張る)
- pluck out one’s eyebrows(眉毛を抜く)
- feel one’s heart plucked(心をぎゅっとつかまれるように感じる)
- pluck a bass(ベースを指ではじく)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “pluccian” が語源で、「引き抜く」や「むしり取る」といった意味を持っていました。中世頃から「動詞の ‘to pluck’」として使われ、後に比喩的に「感情や勇気を無理やり引き出す」という意味合いで名詞形の「pluck(勇気)」が生まれたとされています。
ニュアンス・使用上の注意
- 動詞として「強引に引き抜く」イメージがあることから、少し力強い・急な動作を連想させます。
- 名詞としては「勇気・度胸」という、やや文学的またはフォーマルな語感です。カジュアル会話でしばしば使われるわけではありませんが、意外性をもって使われると印象に残ります。
- 「副詞」としては「pluck」自体は使われず、「pluckily」が「元気よく、勇敢に」という意味で用いられますので、混同に注意してください。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞「pluck」は他動詞として目的語をとります。
- 例: “I plucked a flower.” (花を摘んだ)
- 例: “I plucked a flower.” (花を摘んだ)
- 名詞「pluck」は不可算名詞として扱うことが多いですが、文脈によっては「some pluck」や「a bit of pluck」のように表現します。
- よく使われる構文: “pluck up (one’s) courage” (勇気を奮い起こす)。
- 「up」を付けることで、勇気や意志を“引き上げる”イメージになります。
- 「up」を付けることで、勇気や意志を“引き上げる”イメージになります。
- フォーマル / カジュアル:
- 動詞としての「pluck」はわりとカジュアルなシーンでも使えますが、名詞の「pluck」は少し文語的・古風な響きがあります。
5. 実例と例文
以下では「pluck」を副詞ではなく、主に動詞・名詞で使った例文を示します。文脈に合わせて多少のバリエーションを持たせています。
日常会話(カジュアル)
- “Could you pluck the dead leaves off the plant for me?”
(その植物から枯れた葉を取ってもらえる?) - “I always pluck my eyebrows in the morning.”
(朝はいつも眉毛を整えるんだ。) - “He’s got a lot of pluck – he never backs down.”
(彼は本当に度胸があって、決して退かないんだ。)
ビジネス(ややフォーマル)
- “We need someone with the pluck to confront these challenges.”
(これらの課題に立ち向かう勇気を持った人が必要です。) - “She plucked up the courage to propose a new marketing strategy.”
(彼女は勇気を出して新しいマーケティング戦略を提案しました。) - “Before the meeting, he plucked any unnecessary details from the report.”
(会議の前に、彼は報告書から不要な詳細を抜き取りました。)
学術的 / 文学的
- “In her memoir, she recounts how she had to pluck strength from within to finish her studies.”
(回顧録の中で、彼女は学業をやり遂げるために自分の内面から力を引き出さなければならなかったと述べています。) - “The protagonist demonstrates remarkable pluck in the face of adversity.”
(その主人公は、逆境にあっても並外れた勇気を示します。) - “Researchers plucked key findings from the vast amount of data.”
(研究者たちは膨大なデータから重要な発見を抽出しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(動詞の場合)
- pick(摘む・拾う)
- pickは日常的・軽いニュアンス。pluckはやや力強く引き抜くイメージ。
- pickは日常的・軽いニュアンス。pluckはやや力強く引き抜くイメージ。
- pull(引く)
- pullは「引く」という最も一般的な表現。pluckは部分をむしり取るイメージが強い。
- pullは「引く」という最も一般的な表現。pluckは部分をむしり取るイメージが強い。
類義語(名詞の場合:「勇気」の意味)
- courage(勇気)
- 一般的に最もよく使われる「勇気」。
- 一般的に最もよく使われる「勇気」。
- bravery(勇敢さ)
- 堂々として恐れを感じないニュアンス。
- 堂々として恐れを感じないニュアンス。
- valor(勇猛)
- 戦闘や危険な状況など「英雄的」な勇気。
- 戦闘や危険な状況など「英雄的」な勇気。
反意語
- cowardice(臆病、卑怯)
- 「勝負を避ける性質」「臆病さ」。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /plʌk/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに /plʌk/ の音で、ほぼ変わりません。
- アクセント: 単音節のためアクセントの移動はありません。
- よくある間違い:
- “pluck” を “plook” や “plucke” のように誤った発音・スペルで混同することがあります。
- 副詞形は “pluckily” (/ˈplʌkɪli/) となるので混同しないように注意が必要です。
- “pluck” を “plook” や “plucke” のように誤った発音・スペルで混同することがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「pluck」を副詞として使わないこと。副詞は “pluckily”。
- 「pluck up」や「pluck out」などの句動詞と混同し、誤用されるケースがあります。
- 「pluck (名詞) = 勇気」の用法はやや文語的・文学的で、日常会話では馴染みが薄いかもしれません。
- TOEICなどのビジネス英語テストでは「pluck up the courage to 〜」のような表現が出る場合があります。特にイディオムとして扱われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「花を“プチッ”とむしる動作」のイメージをもつと「pluck = 引き抜く」がすぐに想起できます。
- 「勇気をむしり取る」→「(心の中から)ガシッと自分の勇気を引き出す」イメージで記憶すると、「pluck」の名詞形のニュアンス(度胸・勇気)を思い出しやすいでしょう。
- 副詞形を覚えたいなら、「plucky」(形容詞:勇気のある)に “-ly” を足した「pluckily」とイメージし、スペリングを間違えないようにしてください。
まとめ
「pluck」は本来、「急に引っ張ってむしり取る・摘む」などの動詞、もしくは「勇気・度胸」をあらわす名詞として使われる単語です。「副詞 ‘pluck’」という形で使われることは現代英語ではほとんどなく、勇敢さを副詞で表す場合は “pluckily” を使います。ぜひ「pluck up courage」などの表現とあわせて覚え、英語コミュニケーションの幅を広げてみてください。
〈花・果物など〉‘を'摘む,もぐ(pick)
(…から)〈羽毛など〉‘を'むしる,引き抜く《+名+from(off)+名》
…‘を'羽毛を引き抜く
(指・つめなどで)〈楽器の弦〉‘を'はじく,かき鳴らす
(…を)ぐいと引く,引っ張る《+at+名》
〈C〉ぐいと引くこと
〈U〉(特に危険や困難に際して見せる)勇気,胆力
〈U〉《the~》(動物の)臓物