元となった辞書の項目
passionately
解説
1. 基本情報と概要
単語: passionately
品詞: 副詞 (adverb)
英語の意味: with strong emotion, enthusiasm, or intense feeling
日本語の意味: 強い感情や熱意、激しい思いをこめて
「passionately」は、「熱心に」「情熱的に」「激しく」というニュアンスをもつ副詞です。例えば、誰かに対して熱い思いを伝える場面や、何かに非常に大きな情熱を注ぎ込む様子を表現するときに使われます。
活用形
副詞のため、形自体は変わりません。形容詞形は passionate
、名詞形は passion
です。
CEFRレベル目安
- B2(中上級): 一般的な会話だけでなく、比較的難易度の高い文章でも使われ、感情や意志を強調する際によく使われるため、中上級レベルを目安とします。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: passion
- 接尾辞: -ate(形容詞化に使われる場合が多いが、ここでは形容詞
passionate
の語尾) - -ly: 副詞化の接尾辞
関連する単語
- passion (名詞): 情熱
- passionate (形容詞): 情熱的な
- passionless (形容詞): 情熱のない
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- speak passionately(情熱的に話す)
- argue passionately(熱烈に議論する)
- love passionately(情熱的に愛する)
- kiss passionately(激しくキスをする)
- sing passionately(情熱的に歌う)
- debate passionately(情熱を持って討論する)
- believe passionately(熱心に信じる)
- defend passionately(情熱を持って擁護する)
- fight passionately(激しく戦う)
- support passionately(情熱的に支援する)
3. 語源とニュアンス
語源
「passion」はラテン語の passio(苦しみ、受難)に由来し、古フランス語を経由して英語に入りました。当初は「宗教的な苦難」を指す言葉でしたが、徐々に「強烈な感情」を示すようになりました。その副詞形「passionately」も、強い感情・心を込めたアクションを表します。
微妙なニュアンス・使用時の注意
- 「感情を込めて何かをする」という強いイメージがあるため、カジュアルな会話でも使われますが、非常に真剣な印象を与える言葉でもあります。
- 恋愛や芸術活動、議論など、「深い思い」を表したいときに用いられがちです。
口語・文章・フォーマル/カジュアル
- 口語: 恋愛話や感情を込めた会話など、幅広いシーンで使われる
- 文章: エッセイなどで「強い思い」を表す記述に使われる
- フォーマル: スピーチやプレゼンテーションで、自分の意見・思いを強調する際にも使用
4. 文法的な特徴と構文
- 文中での位置: 副詞なので、主に動詞を修飾し、「どんな風に〜するか」を強調します。
- フォーマル/カジュアル: どちらでも使えますが、非常に強い意味を持つので文脈やトーンに注意する必要があります。
- 名詞や形容詞ではなく、動詞や形容詞などを修飾して強調するので、以下のような構文で使えます:
- He spoke (動詞) passionately about his project.
- They are passionately (副詞) committed (形容詞) to the cause.
- He spoke (動詞) passionately about his project.
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文
- I passionately cheered for my favorite team last night.
昨夜はお気に入りのチームを情熱的に応援したよ。 - She passionately defended her friend in the argument.
彼女はその口論で友人を熱心にかばった。 - He talks about music so passionately that I get excited just listening.
彼は音楽の話を本当に熱く語るから、聞いていると私もわくわくする。
ビジネスシーンでの例文
- Our CEO passionately described the vision for the company's future.
社長は会社の将来ビジョンを熱く語りました。 - We need people who can passionately commit to our mission.
私たちのミッションに情熱的に打ち込める人が必要です。 - She passionately pitched the new product to potential investors.
彼女は新製品を潜在的投資家に熱心に売り込みました。
学術的・フォーマルな文脈での例文
- The professor passionately argued for the importance of ethical research.
その教授は倫理的研究の重要性について強く主張した。 - Scholars have passionately debated the implications of this theory for decades.
学者たちはこの理論の影響について何十年も激しく議論を重ねている。 - Scientists passionately advocate for increased funding in climate research.
科学者たちは気候研究へのさらに多くの資金提供を強く訴えている。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fervently(熱烈に)
- 「感情が高ぶって」という部分は似ているが、やや「真剣で強い思い」寄り
- 「感情が高ぶって」という部分は似ているが、やや「真剣で強い思い」寄り
- ardently(熱心に)
- 「熱心に・一生懸命に」というイメージで、ロマンティックな場面でも使用
- 「熱心に・一生懸命に」というイメージで、ロマンティックな場面でも使用
- intensely(激しく)
- 「激しさ」に重点がある表現
反意語
- indifferently(無関心に/淡々と)
- apathetically(冷淡に/無感動に)
「passionately」とは真逆の、興味や熱意があまりない様子を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈpæʃ.ən.ət.li/
- 強勢は「pásh-」の部分にあります (最初の音節)。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- アメリカ英語: /ˈpæʃ.ən.ət.li/ (パッションゥットリ)
- イギリス英語: /ˈpæʃ.ən.ət.li/ (パッションナトゥリ、発音はほぼ同様)
- アメリカ英語: /ˈpæʃ.ən.ət.li/ (パッションゥットリ)
よくある発音の間違い
- 強勢を後ろの方に置いてしまったり、「シュ」の部分を曖昧に発音して「パッションリー」とならないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “passionatly”など「-ate-」の部分を抜かしてしまうミスがある。
- 同音異義語: ほぼないが、「passion」でのスペルとの混同に注意。
- 試験での出題傾向: 英検・TOEICなどで「強い気持ちを表す副詞」として選択肢に出ることがある。類似表現との区別(ardently, fervently など)を問われる場合も。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「情熱」を意味する「passion」をまず覚え、それに形容詞
passionate
、副詞passionately
と発展していくイメージを持つとスムーズです。 - 「-ly」で「〜的に」を表すと考えると、名詞・形容詞から派生して副詞を作るときのルールとして身につけやすくなります。
- 「情熱的なパッションを込めた話し方・行動」というビジュアルを常にイメージすると覚えやすいでしょう。
以上が、副詞「passionately」の詳細な解説です。情熱を込めて話したり行動したりするときに使える便利な単語なので、文脈に合わせてぜひ使ってみてください。
意味のイメージ