元となった辞書の項目
negatively
解説
以下では、副詞 negatively
を、指定していただいた観点に沿ってできるだけ詳しく解説いたします。
1. 基本情報と概要
単語: negatively
品詞: 副詞 (adverb)
英語での意味:
・In a negative way, in a manner that expresses or implies disapproval, criticism, or a damaging effect.
日本語での意味:
・否定的に、消極的に、悪い影響を与えるように。
「物事を悪い方向から捉えたり、批判的に見る場合に使われる単語です。」
活用形
- 副詞のため、形の変化はありません。
- 形容詞形: negative
- 名詞形: negativity
他の品詞・関連形
- 形容詞 (negative): 「否定的な」「消極的な」「負の」「陰性の」
- 名詞 (negativity): 「否定性」「消極性」「ネガティブさ」
- 動詞 (negate): 「打ち消す」「無効にする」
CEFR レベルの目安
- B2(中上級)
「一般的に文章や会話で比較的よく見かける単語でありながら、ネイティブの批判や消極的ニュアンスを捉えるためには、やや上級側のボキャブラリーといえます。」
2. 語構成と詳細な意味
構成:
- 語幹:
negative
(「否定の」「負の」) - 接尾辞: -ly(副詞を作る)
詳細な意味:
- 否定的に(批判をするような態度)
- 消極的に(良い結果をもたらさないように)
- 悪い影響を与えるように
関連語や派生語
- negativity(名詞): 否定性、消極性
- negativity bias: 否定バイアス(心理学的用語)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- respond negatively(否定的に反応する)
- be perceived negatively(否定的に認識される)
- affect negatively(悪影響を及ぼす)
- interpret negatively(否定的に解釈する)
- impact negatively(悪い影響を与える)
- speak negatively(否定的な言い方をする)
- comment negatively(否定的にコメントする)
- reflect negatively on ~(~に悪い印象を与える)
- react negatively to ~(~に否定的に反応する)
- view something negatively(物事を否定的に見る)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “negare” (「否定する、拒絶する」)が由来。そこからフランス語経由で英語に取り入れられ、「negative」と派生し、「negatively」へと変化しました。
- 歴史的な使い方: 元々は「否定する」「逆の立場をとる」といった文脈で用いられ、そのまま「悪い」「非生産的な」といったニュアンスにも発展しました。
- ニュアンス・感情的な響き: 「批判的」「否定的」「悲観的」など、会話上はあまりポジティブな印象を与えない表現。カジュアルでもフォーマルでも使えますが、文章や公的場面では他の表現(例えば “adversely” など)と使い分けられることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞なので、主に動詞や形容詞、他の副詞、文全体を修飾します。
- 「否定的に」という意味を強調したい場合は、文頭や動詞の直後などに置くことが一般的です。
- 口語・フォーマル両方で使用可能。ビジネスやアカデミックの文脈では “negatively impact” や “negatively affect” がよく用いられます。
使用例となる構文
- “S + (verb) negatively.” → “He reacted negatively.”(彼は否定的に反応した)
- “S + (adverb) V. + O.” → “Mistakes can negatively affect our reputation.”(ミスは私たちの評判に悪影響を与えかねない)
5. 実例と例文
A) 日常会話
- “Try not to think negatively about yourself.”
(自分を否定的に考えすぎないようにしてね。) - “He spoke negatively about the movie, but I actually liked it.”
(彼はその映画について否定的に話していたけど、私は結構好きだったよ。) - “I don’t want my kids to react negatively to criticism.”
(子供たちには批判に対して否定的に反応してほしくないんだ。)
B) ビジネス
- “These budget cuts might negatively impact our project timeline.”
(これらの予算削減はプロジェクトの進捗に悪影響を及ぼすかもしれません。) - “She responded negatively to the proposal, citing potential risks.”
(彼女は提案に否定的に反応し、潜在的なリスクを指摘しました。) - “Public criticism could negatively affect the brand’s reputation.”
(世間の批判はブランドの評判を悪化させる恐れがあります。)
C) 学術・アカデミック
- “The results indicate that stress can negatively influence academic performance.”
(結果はストレスが学業成績に悪影響を与える可能性を示しています。) - “Poor methodology may have negatively skewed the test results.”
(不適切な手法がテスト結果に対して否定的な偏りを与えたかもしれません。) - “Our data suggest that these factors are negatively correlated.”
(私たちのデータでは、これらの要因は逆相関関係があると示唆しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- adversely(悪く、不利に)
- よりフォーマルな文脈で使われる。主に「有害に・不利に作用して」というニュアンス。
- よりフォーマルな文脈で使われる。主に「有害に・不利に作用して」というニュアンス。
- badly(悪く)
- カジュアルに使われる。程度や結果が良くないことを表す。
反意語
- positively(積極的に、肯定的に)
- “negatively”の真逆の意味で、良い効果や肯定的な態度を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈnɛɡ.ə.tɪv.li/
- アクセント: “NE-guh-tiv-ly” の第一音節 “NE” に強勢
- アメリカ英語とイギリス英語: 基本的には同じ発音だが、アメリカ英語では [ˈnɛɡ.ə.tɪv.li]、イギリス英語では [ˈnɛɡ.ə.tɪv.lɪ] と発音されることが多い。
- よくある間違い: 語中の “-tive-” の発音を /taɪv/ と言ってしまうなど(正しくは /tɪv/)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “negative” に “-ly” をつけたときに “negativly” のように “e” を落とし忘れないこと。
- “negate” との混同: “negate” は動詞で「無効にする」「否定する」の意味。副詞形ではありません。
- TOEICや英検などでの出題傾向: 「影響・結果」に関する文章や読解問題、ビジネス上の提案やレポートの文脈で “negatively impact/affect” として頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「マイナス(-)」の符号をイメージすると理解しやすいです。 “negative” はマイナスを表し、そこに “-ly” をつけると「マイナスに作用する様子」を示すと覚えましょう。
- スペリング覚え方: “negative” + “ly” → 最後の “e” を残しつつ “-ly” を付けることを忘れずに。
- 勉強テクニック: 実際に日記や英作文などで、「好きではないもの」や「悪影響」と合わせて “negatively” を使う練習をすると自然と定着しやすいです。
以上が、副詞 “negatively” の詳細な解説です。何かの参考になれば幸いです。勉強や実践の際にぜひご活用ください。
意味のイメージ
意味(1)
否定的に
意味(2)
消極的に