mechanize
1. 基本情報と概要
単語: mechanize
品詞: 動詞 (主に他動詞)
意味(英語): to introduce machines or automatic devices into a process or system
意味(日本語): (プロセスやシステムを) 機械化する、機械を導入する
「mechanize」は「機械の力を使って、手作業を機械作業に変える」というニュアンスの単語です。工場の生産ラインなどで人の手を使わず、自動化するときに使われます。
活用形
- 現在形: mechanize
- 過去形: mechanized
- 過去分詞形: mechanized
- 現在分詞形 / 動名詞形: mechanizing
他の品詞形
- 形容詞形: mechanized (例: a mechanized process「機械化されたプロセス」)
- 名詞形: mechanization (例: the mechanization of agriculture「農業の機械化」)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 技術的な話題やビジネスにおいても触れる可能性がある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語(prefix): なし
- 語幹(root): “mechan” (機械を意味する語根: mechanic, mechanismなどに共通)
- 接尾語(suffix): “-ize” (「〜化する」「〜にする」の意味を持つ動詞化の接尾辞)
派生語や類縁語
- mechanic (名詞): 整備士、機械工
- mechanics (名詞): 力学、機械学
- mechanical (形容詞): 機械の、機械的な
- mechanism (名詞): 機構、仕組み
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- mechanize the process → (プロセスを機械化する)
- mechanize agriculture → (農業を機械化する)
- mechanize production → (生産を機械化する/自動化する)
- fully mechanized system → (完全に機械化されたシステム)
- partially mechanized operation → (部分的に機械化された作業)
- plans to mechanize → (機械化する計画)
- the factory was mechanized → (工場が機械化された)
- mechanize mundane tasks → (日常的な作業を機械化する)
- transition to mechanized methods → (機械化手法への移行)
- rapidly mechanize → (急速に機械化する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “mechanize”は、ギリシャ語で「機械」を表す “mēkhanē” が語源の “mechan-” と、英語の動詞化接尾辞 “-ize” が結びついたものです。
- 産業革命以降、工業プロセスを機械に置き換える動きとともに使われ始めた単語です。
ニュアンス / 使用上の注意:
- 「mechanize」は、人の手作業だったものを機械に置き換えるという意味合いが強いです。
- 主にビジネス・工業・工学系の文脈や、学術的な場面で使われます。フォーマルな印象がやや強めです。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): “mechanize + モノ” の形で、「~を機械化する」という意味をとります。
例: “We decided to mechanize the production line.”
一般的な構文例
- “mechanize + 名詞” → 「~を機械化する」
- “be mechanized” → 「機械化される」 (受動態)
イディオム/フレーズ: とくに慣用表現は少ないが、ビジネスや学術的な文章で “mechanize operations” などとよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“It would be great if we could mechanize all these tedious house chores.”
→ 「面倒な家事を全部機械化できたら最高だね。」“Do you think we can mechanize cooking at home completely?”
→ 「家庭の料理を完全に機械化できると思う?」“I prefer doing things by hand rather than trying to mechanize everything.”
→ 「私は何でも機械化するより、手作業でするほうが好きだな。」
ビジネス (3例)
“We plan to mechanize our factory to increase productivity.”
→ 「生産性を高めるために、工場を機械化する計画があります。」“The company invested heavily to mechanize the assembly line.”
→ 「その会社は組立ラインを機械化するために大規模な投資を行いました。」“By mechanizing these processes, we can reduce labor costs significantly.”
→ 「これらの工程を機械化することで、人件費を大幅に削減できます。」
学術的 (3例)
“The research examines how to mechanize repetitive experimental procedures.”
→ 「本研究は、繰り返し行われる実験手順をいかに機械化するかを検討しています。」“Mechanizing data collection can improve the accuracy and consistency of results.”
→ 「データ収集を機械化することで、結果の正確性と一貫性を向上させることができます。」“The drive to mechanize agricultural work has led to various innovations in robotics.”
→ 「農業作業の機械化への取り組みが、ロボット工学におけるさまざまなイノベーションを生み出しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
automate (自動化する)
- 「完全に自動制御する」というニュアンスが強い。従来の人間の介在を減らすイメージ。
- 「完全に自動制御する」というニュアンスが強い。従来の人間の介在を減らすイメージ。
industrialize (工業化する)
- 主に国や地域全体が産業的な発展を遂げる、というニュアンス。
- 主に国や地域全体が産業的な発展を遂げる、というニュアンス。
robotize (ロボット化する)
- ロボットの導入・活用を強調するときに使われる。
- ロボットの導入・活用を強調するときに使われる。
computerize (コンピュータ化する)
- コンピュータによる制御やシステムを導入することを表す。
反意語 (Antonyms)
- manualize (手作業にする/手動化する)
- 一般的にはあまり使われないが、「機械化」に対する反義としては「手動化」に近い。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /ˈmɛk.ə.naɪz/ (アメリカ英語・イギリス英語共通の大まかな音)
- アクセントは第1音節 “méch” の部分に置かれます: MECH-a-nize
- アメリカ英語・イギリス英語ともに “mechanize” の発音は大きな差はありませんが、イギリス英語では少し /ˈmɛk.ə.naɪz/ とカチッとした発音になりやすく、アメリカ英語では若干 /ˈmɛk.ə.nɑɪz/ (ɒɪ) のように発音することがあります。
- つづりに関しては、イギリスでは “mechanise” と表記する場合もあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “mechanize” (米), “mechanise” (英) のつづりの差異に注意。
- 同音異義語との混同は少ないが、形が似た “mechanic” (名詞: 整備士) などと混同しないように意識しましょう。
- 文章を書くときは、対象の地域(米英どちらか)によって綴りを合わせることが求められる場合があります。
- TOEICや英検などのテストではあまり頻出単語ではありませんが、スクリプトや長文読解で出てくる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語根 “mechan-” は “machine” や “mechanic” などと同じ「機械」をイメージするので、そこから「機械にする→機械化する = mechanize」と覚えるとよいでしょう。
- 「メカ(機械) + ~ize(~化する)」というイメージで覚えると忘れにくくなります。
- 実際の工場や自動化ロボットなどのビジュアルを思い浮かべると理解が深まります。
以上が「mechanize」の詳細解説です。機械化や自動化に関する文脈でよく使われますので、工業やビジネス、学術的なトピックでも目にする機会があるでしょう。ぜひ覚えてみてください。
〈陸軍・部隊など〉‘を'機甲化する(戦車・装甲車類を装備すること)
〈生産方法など〉‘に'機械を導入する,‘を'機械化する