最終更新日:2025/11/06

〈自〉《...から》出てくる《from ...》 / 〈他〉〈雑誌など〉を発行する

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

issue

動詞

〈自〉《...から》出てくる《from ...》 / 〈他〉〈雑誌など〉を発行する

このボタンはなに?

政府はその問題について声明を発表しました。

このボタンはなに?
解説

以下では、動詞 issue をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: issue

品詞: 動詞 (名詞としても使われます)

意味(英語): to officially give out, distribute, or publish something

意味(日本語): 公式に発行・配布・公開すること

「issue」は「発行する」「支給する」「出す」といった意味合いを持つ動詞です。たとえば、政府や会社などが公式文書を「発行する」ときや、警察が「警告を出す」ときなどに使われる表現です。公的な場面や公式の手順を連想させる、少しフォーマルなニュアンスがある単語として覚えておくと良いでしょう。

活用形


  • 原形: issue

  • 三人称単数現在形: issues

  • 過去形/過去分詞形: issued

  • 現在分詞/動名詞: issuing

他の品詞例


  • 名詞: an issue (問題、議題、発行物 など)

    例) There's an issue with the printer. (プリンターに問題があります)

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)

    複雑な文脈にも対応し始める中上級レベルで頻出しやすい単語です。「問題」という名詞の意味はB1レベル程度でもよく見かけますが、「発行する」の動詞としての用法はやや上のレベルとも言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語源・構成要素: “issue” はフランス語由来で、もともとは “go out” や “exit” の意味を持っていました。「流れ出るもの」から転じて「発行する」「発する」という用法になりました。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. issue a statement (声明を発表する)

  2. issue a permit (許可証を発行する)

  3. issue an order (命令を発する)

  4. issue a visa (ビザを発行する)

  5. issue a license (免許を交付する)

  6. issue a warning (警告を出す)

  7. issue shares (株式を発行する)

  8. issue certificates (証明書を発行する)

  9. issue a recall (リコールを発表する)

  10. issue guidelines (ガイドラインを示す/発行する)

これらのフレーズは公式の場面で「出す」「発行する」のニュアンスが強いです。


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “exire” (外へ出る) がフランス語を経由して英語に入ってきました。

  • 歴史的なUsage: 中世では「結果」「出口」「放出物」という意味でしたが、やがて「発行する」という公的・公式の文書や命令の発布に特化して使われるようになりました。

  • ニュアンス/使用時の注意:


    • 公的、少しフォーマルな文脈で用いられることが多いです。

    • 「問題」という意味(名詞)もあるため、文脈によっては混乱しやすいですが、動詞の場合は「発行する」「(命令や警告を)出す」という意味です。

    • カジュアルな日常会話でも「The government issued a new rule」などと十分に使われますが、公式性を示すニュアンスは変わりません。



4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞としての使い方: “A issues B (to someone)” で「Aが(誰かに)Bを発行する/出す」のイメージです。

    例) The bank issued a new credit card to him.

  • 自動詞としての使い方: 古い用法などでは「外へ出る」という自動詞的表現がありますが、現代ではほとんど見かけず、主に他動詞として使われます。

イディオム・構文例


  • “to issue from something” (何かから流れ出す) – ただし、文語的・古い表現であまり使われません。

  • 文書や声明などの名詞を直接目的語に取るパターンが一般的です。


5. 実例と例文

さまざまな場面での例文を紹介します。

A. 日常会話 (カジュアルな場面)


  1. “The school finally issued new IDs to all students.”

    (学校がやっと生徒全員に新しい生徒証を発行したよ。)

  2. “I heard they’re going to issue parking permits next week.”

    (来週、駐車許可証が発行されるって聞いたよ。)

  3. “The library will issue you a card if you fill out this form.”

    (こちらの用紙に記入すると、図書館カードを発行してもらえます。)

B. ビジネス (フォーマルな場面)


  1. “Our company plans to issue a statement regarding the merger.”

    (当社は合併に関して声明を出す予定です。)

  2. “They decided to issue new shares to raise more capital.”

    (彼らはより多くの資金を集めるため、新株を発行することに決めました。)

  3. “We will issue formal invitations by the end of the week.”

    (今週末までに正式な招待状を発行します。)

C. 学術的・公的な文脈 (よりフォーマル/専門性の高い場面)


  1. “The committee will issue a comprehensive report on climate change.”

    (委員会は気候変動に関する包括的な報告書を発行する予定です。)

  2. “Government authorities issued directives to regulate the new technology.”

    (政府当局は新技術を規制するための指令を発行しました。)

  3. “The research institute issued guidelines for ethical experimentation.”

    (その研究所は倫理的な実験のためのガイドラインを提示しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “publish” (出版する/公表する)


    • 「出版する」という文脈に限られることが多い。

    • 公式性よりも「公にする」ニュアンスが強い。


  2. “release” (公開する/解放する)


    • 制限されていたものを解放するイメージが強く、ニュースや新製品、情報などを「リリースする」という場合に多用される。


  3. “distribute” (配布する)


    • 純粋にモノや資料を「配布する」という意味で、公式性以外にも幅広く使われる。


反意語 (Antonym)


  • 明確な一語の反意語は少ないが、「回収する」のイメージの “recall” や “withdraw” が対比されることがある。


    • 例) “issue” (発行する) ↔ “withdraw” (撤回する), “recall” (回収する)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈɪʃuː/ または /ˈɪsjuː/


    • アメリカ英語: [ˈɪʃuː](イシュのように“シュ”の音が強め)

    • イギリス英語: [ˈɪsjuː](やや“スュ”と聞こえる部分がある)


  • アクセント: 頭にアクセント(ISH-u / IS-syu)があります。

  • よくある間違い:


    • /ˈaɪʃuː/ などの誤発音に注意。

    • ishiss の音が曖昧になることが多いので、はっきりと “イシュ” または “イスュ” と発音するのがコツです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 名詞と動詞の混同: “issue” は「問題」や「発行物」という名詞の意味で学習者に馴染みがあるため、動詞としての使い方でも混同しないよう注意が必要です。

  2. スペルミス: “issure” や “ishue” といったスペルミスに注意しましょう。

  3. 同音異義語との混同: “issue” に明確な同音異義語はありませんが、「ish you」のように区切って発音してしまうと伝わりづらくなります。

  4. 試験対策: TOEICや英検などのリーディングで“issue”を名詞で「問題」と訳してしまいがちですが、動詞として使われた場合は「発行する/発表する」の意味に気づけるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イシュ」という音から「何かを“イシュッ”と出す」とイメージして覚えるとよいでしょう。

  • 書類やビザ、声明など「公の場に出す」場面を頭にイメージすると、動詞 issue の意味が定着しやすいです。

  • 「出入口(entrance/exit)」と関連付けて、「外に出す (exit) → issue」という連想をすると語源も同時に覚えやすいでしょう。


以上が、動詞 issue の詳細な解説です。公的な文書や許可証などを「発行する」「出す」というイメージを持って覚え、名詞としての「問題」や「発行物」との使い分けにも注意して、スムーズに使えるようにしていきましょう。

意味のイメージ
issue
意味(1)

(…から)出てくる,流れ出る《+from+

意味(2)

(…に)由来する,(…から)起こる《+from+(do*ing*)》

意味(3)

《古》(結果的に)(…に)なる《+in+

意味(4)

〈命令など〉‘を'出す,発令する;…‘を'公布する

意味(5)

〈雑誌など〉‘を'発行する

意味(6)

(人に)…‘を'支給する《+〈物〉+to+〈人〉》

意味(7)

(衣料・食糧などを)〈人〉‘に'支給する《+〈人〉+with+〈物〉》

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★