最終更新日:2025/11/04

〈他〉〈人・物など〉を侮辱する, をはずかしめる

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元となった辞書の項目

insult

動詞

〈他〉〈人・物など〉を侮辱する, をはずかしめる

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彼はみんなの前で私を侮辱した。

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解説

動詞「insult」の徹底解説


1. 基本情報と概要

単語: insult

品詞: 動詞 (他動詞)

活用形:


  • 原形: insult

  • 三人称単数現在形: insults

  • 過去形: insulted

  • 過去分詞形: insulted

  • 現在分詞・動名詞形: insulting

※名詞としても使われ、名詞形では「an insult」として「侮辱」という意味を表します。


意味(英語・日本語)


  • 英語: “to speak or act in a way that is rude or offensive toward someone, causing them emotional hurt or anger.”

  • 日本語: 「(相手を)侮辱する、相手の尊厳を傷つけるようなことを言う・する」

「insult」は、相手を馬鹿にしたり、尊厳を傷つけたりするような発言や行動を取ることを表す動詞です。相手が不快に感じ、怒りや悲しみを覚えるようなニュアンスがあります。日常会話でもビジネスの場面でも使われることがあり、直接的な表現のため相手との関係を悪化させるリスクを伴う言葉です。


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 日常会話だけでなく、少し専門的な場面でも使えるレベル。「insult」はある程度語彙が広がった学習者が理解・使用できる単語です。


他の品詞形


  • 名詞形: insult(侮辱)

    例: “That joke was an insult to her.”(そのジョークは彼女に対する侮辱だった。)

  • 形容詞形: insulting(侮辱的な)

    例: “He made an insulting remark.”(彼は侮辱的な発言をした。)

  • 副詞形: insultingly(侮辱的に)

    例: “She insultingly dismissed my idea.”(彼女は私のアイデアを侮辱するように却下した。)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: (特に意識されるものはなし)

  • 語幹: “insult”

  • 接尾語: 動詞としては -ed, -ing などの屈折変化のみ。

もともとはラテン語の “insultāre” (「飛びかかる」「踏みにじる」などの意)に由来し、相手を踏みにじるイメージが語源となっています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. hurl an insult(侮辱を浴びせかける)

  2. take it as an insult(それを侮辱と受け取る)

  3. insult one’s intelligence(~の知性を侮辱する)

  4. feel insulted(侮辱されたと感じる)

  5. add insult to injury(泣き面に蜂、状況をさらに悪化させる)

  6. a deliberate insult(意図的な侮辱)

  7. an unforgivable insult(許されない侮辱)

  8. insult someone’s honor(誰かの名誉を傷つける)

  9. a slight insult(軽い侮辱)

  10. insult in public(公の場で侮辱する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “insultāre”(「跳ね上がる」「踏みにじる」)から派生し、中世フランス語を経て英語に入ったものといわれています。もともとは相手を踏みにじったり、軽んじたりするイメージを持ちます。

微妙なニュアンス・感情的響き


  • 「insult」は、相手の尊厳を大きく損なう強い単語です。直接的・攻撃的な響きがあり、使う場面には注意が必要です。

使用時の注意点


  • カジュアル・フォーマル両方の場面で使われる可能性はありますが、内容そのものが攻撃的であるため、人間関係に悪影響を与えるリスクがあります。ビジネスメールや公式な文章では避けられることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞として使われ、目的語となる人物や対象を直接侮辱する表現をとります。

    例: “He insulted me.”(彼は私を侮辱した。)


  • 構文例


    • insult + 目的語

      例: “You shouldn’t insult your colleagues.”(同僚を侮辱すべきではない。)

    • insult + 目的語 + by + 動名詞/行為(行為によって侮辱する)

      例: “She insulted me by ignoring my question.”(彼女は私の質問を無視することで私を侮辱した。)


  • イディオム/関連表現


    • add insult to injury: 「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」という意味の慣用表現です。



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “Please don’t insult my cooking; I tried my best.”


    • 「私の料理をバカにしないでよ。一生懸命作ったんだから。」


  2. “He insulted my friend at the party, and now they’re not speaking.”


    • 「彼はパーティーで私の友人を侮辱して、今は口をきいていないんだ。」


  3. “I hope you didn’t mean to insult me with that comment.”


    • 「そのコメントで私を侮辱するつもりじゃなかったとは思うけど。」


5.2 ビジネスでの例文(3つ)


  1. “He felt insulted by the manager’s harsh criticism in front of his peers.”


    • 「彼は上司が同僚たちの前で厳しく批判したことを、侮辱と感じていた。」


  2. “It’s crucial not to insult your clients, even unintentionally.”


    • 「たとえ意図的でなくても、顧客を侮辱しないことが重要です。」


  3. “The boss’s sarcastic tone insulted the entire team.”


    • 「上司の皮肉な口調は、チーム全体への侮辱になった。」


5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “In his paper, the author argues that any attempt to devalue a culture is equivalent to insulting its heritage.”


    • 「論文の中で著者は、いかなる文化を価値を下げて見る行為も、その遺産を侮辱することに等しいと主張している。」


  2. “Publicly insulting a political leader may lead to legal consequences in some countries.”


    • 「政治指導者を公の場で侮辱することは、国によっては法的処罰を招く場合がある。」


  3. “The committee deemed the remarks insulting and requested an official apology.”


    • 「委員会はその発言を侮辱的だと判断し、正式な謝罪を求めた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. offend(気分を害する)


    • “offend” は直接的ではない場合にも使われる。


  2. humiliate(恥をかかせる)


    • 「屈辱を与える」のニュアンスがより強い。


  3. demean(品位を下げる)


    • 「品位を落とす」意味でよりフォーマル。


  4. mock(あざける)


    • 嘲笑したり茶化したりするときに使われる。


反意語(Antonyms)


  1. compliment(褒める)

  2. praise(称賛する)

  3. honor(敬意を表す)

これらの反意語は相手を敬ったり持ち上げたりする意味になります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (動詞): /ɪnˈsʌlt/


    • 第2音節 “-sult” にアクセントが置かれます。


  • IPA (名詞): /ˈɪn.sʌlt/


    • 名詞の場合は先頭の “in-” にアクセントが置かれます。


アメリカ英語とイギリス英語


  • 発音の違いはさほど大きくありませんが、母音の発音がやや異なる場合があります。

  • しかし共通して、動詞は後ろに、名詞は前にアクセントが来る点に注意が必要です。

よくある発音の間違い


  • 動詞形でも名詞のように /ˈɪn.sʌlt/ と発音してしまうこと。動詞として使うときは /ɪnˈsʌlt/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングのミス: “insalt” や “inslut” などと間違えるケースがあるので注意。

  2. 動詞と名詞のアクセント: 動詞の場合と名詞の場合でアクセントが異なるので、文の中でどちらの用法か確認しましょう。

  3. 他動詞であること: 目的語を取ることを忘れずに。

  4. 強い言葉なので使う場面に注意: 社内文書やメールで安易に使うと思わぬトラブルに発展することがあります。

TOEICや英検などの試験対策では、特に動詞と名詞の発音・アクセントの違いや、他動詞としての使い方(目的語を伴う)などが問われることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のイメージ: ラテン語の “insultāre” は「飛びかかる」「踏みにじる」という動きが由来。相手のプライドを踏みにじるイメージを頭に置くと覚えやすいです。

  • 音の連想: “in-SULT” =「塩 (salt) を相手に投げつける」ようにもイメージすると「侮辱する」と関連づけて覚えやすいかもしれません。

  • シーンを想像: 怒りを伴う場面や侮辱的な言葉を受けた場面を想像して記憶に定着させましょう。


上記を参考に、「insult」は相手の尊厳に関わる強い表現であることを認識しつつ、適切な場面を見極めて使うようにしてください。

意味のイメージ
insult
意味(1)

〈人・物など〉‘を'侮辱する,はずかしめる

和英選択問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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