元となった辞書の項目
accessibility
解説
1. 基本情報と概要
単語: accessibility
品詞: 名詞 (不可算名詞が一般的)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 「accessibility」は「ある場所や情報・サービスなどに簡単にアクセスできること、利用しやすさ」を表す英単語です。
- 日本語では、「アクセシビリティ」や「利用しやすさ」と訳されます。「多くの人が簡単に利用・理解できる状態」を指すので、バリアフリーや誰もが使いやすい環境づくりなどを表すときによく使われます。
活用形
- この単語自体は名詞なので、特別な語形変化(複数形など)は通常ありません(不可算扱いが多い)。
- 形容詞形は “accessible” (アクセシブル) です。
- 動詞で近い意味を表すには “access” (アクセスする/〜に到達する) があります。
例:
- accessible (形容詞) : He made the document accessible to everyone.
- access (動詞) : I can access the library database online.
2. 語構成と詳細な意味
- access + -ibility
- access: 「近づく・到達する」から派生した「アクセス」
- -ibility: 「〜できること」という意味を持つ接尾辞
- access: 「近づく・到達する」から派生した「アクセス」
派生語や類縁語
- accessible (形容詞) : 利用可能な、近づきやすい
- access (名詞/動詞) : アクセス(する)
- accessibility issue: アクセス面での問題
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- web accessibility → ウェブのアクセシビリティ
- physical accessibility → 物理的なアクセシビリティ(入りやすさ)
- improve accessibility → アクセシビリティを向上させる
- ensure accessibility → アクセシビリティを確保する
- lack of accessibility → アクセシビリティの欠如
- accessibility standard → アクセシビリティ基準
- universal accessibility → ユニバーサルな(全員が利用可能な)アクセス性
- digital accessibility → デジタル・アクセシビリティ
- city accessibility → 都市のアクセスのしやすさ
- accessibility compliance → アクセシビリティ(法令やガイドライン)遵守
3. 語源とニュアンス
- 語源はラテン語の“accessus” (近づくこと) から派生した “access” に由来し、さらに“-ibility”がついて「アクセスが可能である状態」を示します。
- 歴史的には、情報や空間に誰でも近づきやすいようにしようというコンセプトで使われてきました。
- 現代では特にバリアフリーやユニバーサルデザインなど、障がいの有無にかかわらず利用可能な状態を示す文脈でよく使われます。
- フォーマルとカジュアルどちらでも使われることがありますが、どちらかというと「公式文書」「政策」「技術文書」「開発プロジェクト」などで用いられるフォーマル寄りの単語として認識されやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞として扱うことがほとんどです。冠詞(a/an, the)をつけるよりも「Accessibility is important.」のように抽象概念として使われます。
- 文中での一般的な構文例:
- “Accessibility is crucial for public facilities.”
- “We must improve the accessibility of the website.”
- “Accessibility is crucial for public facilities.”
- イディオムとして定型的に使われるものは少ないですが、さまざまな分野における「利用しやすさ」を表すため、頻繁に専門用語とセットで使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I really appreciate the subway’s accessibility for people using wheelchairs.”
- 車椅子ユーザーにとって地下鉄が利用しやすいのはありがたいよね。
- 車椅子ユーザーにとって地下鉄が利用しやすいのはありがたいよね。
- “They renovated the restaurant to improve its accessibility.”
- レストランは改装されて、利用しやすくなったよ。
- レストランは改装されて、利用しやすくなったよ。
- “Accessibility might not be perfect yet, but it’s getting better.”
- まだ完璧に使いやすいわけではないけど、良くなってきてるね。
ビジネスシーンでの例文
- “We need to focus on the website’s accessibility to reach a broader audience.”
- より広いユーザー層にリーチするために、ウェブサイトのアクセシビリティに注力する必要があります。
- より広いユーザー層にリーチするために、ウェブサイトのアクセシビリティに注力する必要があります。
- “Ensuring accessibility in our app will help us comply with legal requirements.”
- アプリのアクセシビリティを確保することは、法的要件を満たすのにも役立ちます。
- アプリのアクセシビリティを確保することは、法的要件を満たすのにも役立ちます。
- “Our team is working on an accessibility audit for the new software.”
- 私たちのチームは新ソフトウェアのアクセシビリティ監査に取り組んでいます。
学術的/専門的な文脈での例文
- “Accessibility remains a key factor in user-centered design.”
- アクセシビリティはユーザー中心設計の重要な要素として残り続けています。
- アクセシビリティはユーザー中心設計の重要な要素として残り続けています。
- “Many researchers investigate the impact of accessibility on social inclusion.”
- 多くの研究者が、社会的包摂におけるアクセシビリティの影響を調査しています。
- 多くの研究者が、社会的包摂におけるアクセシビリティの影響を調査しています。
- “Accessibility guidelines provide a framework for inclusive digital environments.”
- アクセシビリティのガイドラインは、包括的なデジタル環境を作るためのフレームワークを提供します。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “availability” (利用可能性) : 利用できるか否かという範囲がやや広いが、必ずしも使いやすさには言及しない。
- “usability” (使いやすさ) : デジタルプロダクトなどの操作しやすさ、ユーザビリティに焦点を当てる。
- “approachability” (近づきやすさ、話しかけやすさ) : 特に人や場所に近づいたり話しかけたりする際のハードルの低さを示す。
- “availability” (利用可能性) : 利用できるか否かという範囲がやや広いが、必ずしも使いやすさには言及しない。
反意語
- “inaccessibility” (アクセス不可、利用しづらい状態)
- “inaccessibility” (アクセス不可、利用しづらい状態)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əkˌsɛsɪˈbɪləti/
- アメリカ英語: [ək-ses-uh-BIL-uh-tee]
- イギリス英語: [ək-ses-ɪ-BIL-ɪ-tee] (微細な母音の発音差はあるものの、大きな違いはありません)
- アメリカ英語: [ək-ses-uh-BIL-uh-tee]
- アクセント: “-bíl-” の部分にメインの強勢があります (“ac-cess-i-BI-li-ty”)。
- よくある間違いとして、“access” の部分に強いアクセントを置きすぎる発音があり、通じにくくなる可能性があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミスで “accessibility” を “accessibilityy” や “accessibilty” のように書いてしまうことがあるので注意してください。
- “access” と “excess” はスペリングと意味が異なりますが、音が多少似ているので混同しないようにしましょう。
- TOEICや英検などの試験では、技術分野や社会的課題を扱う長文読解などで「アクセシビリティ」の概念が出題されることがあります。「利用しやすさ」「バリアフリー性」という訳語や文脈を押さえておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「access + ibility」で「アクセス可能な状態」とイメージすると覚えやすいです。
- スペリングのポイントとしては「access + i + bil + i + ty」のパーツを意識するとミスを減らせます。
- バリアフリーのマークや車椅子のアイコンを思い浮かべると、「誰でも使える・行ける」というイメージと結びつきやすく、記憶に残りやすくなります。
学習の一助としてぜひ活用してください。アクセシビリティはデジタル・物理空間問わず、公共性や公平性の観点でとても重要な概念です。実際にサイトの設計や施設の設計などに興味を持ちながら覚えると、より深い理解につながるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
近づきやすいこと,手に入りやすいこと
意味(2)
影響されやすいこと