元となった辞書の項目
fantastically
解説
1. 基本情報と概要
単語: fantastically
品詞: 副詞 (adverb)
意味(英語): in a fantastic manner; extremely or wonderfully
意味(日本語): 「信じられないほど素晴らしく」「ものすごく」「途方もなく」などのニュアンスで使われる副詞です。日常会話では「めちゃくちゃ素晴らしく」「ものすごく良く」という意味合いで用いられます。「気分が最高だ!」「結果がとても良い!」などの興奮や高い評価を強調したいときに使う言葉です。
- 形容詞形: fantastic
- 副詞形: fantastically
- 他の品詞形: 形容詞 “fantastical” の形もありますが、やや文語的・文学的な響きがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話で比較的よく使われ、表現を豊かにしたい学習者向けの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “fantastic” (形容詞) – 「とても良い、素晴らしい、空想的な」
- 接尾辞: “-ally” – 多くの形容詞に付いて副詞を作る一般的な接尾辞
関連語や派生語
- fantastic (形容詞): 素晴らしい
- fantasy (名詞): 空想、幻想
- fantastical (形容詞): 非現実的な、空想的な(やや文語・文学的)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- fantastically well → 「信じられないほどうまく」
- fantastically rich → 「途方もなく裕福な」
- fantastically complicated → 「驚くほど複雑な」
- fantastically successful → 「めざましく成功している」
- fantastically good → 「ものすごく良い」
- fantastically lucky → 「とてつもなく幸運な」
- fantastically creative → 「信じられないほど創造的な」
- fantastically expensive → 「驚くほど高額な」
- fantastically decorated → 「夢のように美しく装飾された」
- fantastically talented → 「圧倒的に才能がある」
3. 語源とニュアンス
語源:
“fantastic”は古フランス語の“fantastique”を経て、ギリシャ語の“phantastikós”(「想像力を働かせることができる」という意味)に由来します。その後、英語に取り入れられて「想像上の」「現実離れした」などの意味で使われてきました。そこから「素晴らしい」という肯定的な意味合いが強調されるようになり、さらに副詞形である “fantastically” では、その度合いを強く表す用法に発展しました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 語感としては元気があり、わくわくするような肯定的な雰囲気を与えます。
- カジュアルな場面でよく使われる一方、文章中でも興奮や強い評価を示す際に使われることがあります。
- 感情を大きく表現したいときには使いやすいですが、フォーマルな文章での使用は少しカジュアルな印象を与えることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞として、動詞や形容詞などを修飾し、「とても〜」「非常に〜」といった意味合いを強調します。
- カジュアルな会話から準フォーマルな文書まで幅広く使われます。
- 例: “She sings fantastically.” → 「彼女は信じられないくらい見事に歌う。」
イディオムや構文例
- “work out fantastically” → 「(計画などが)信じられないほどうまくいく」
- “fantastically enough, …” → 「驚くべきことに…」、「信じられないかもしれないが…」
5. 実例と例文
① 日常会話 (カジュアル)
- “You did fantastically on your test!”
→ 「テスト、すごく良い結果だったね!」 - “That party was fantastically fun.”
→ 「あのパーティー、めちゃくちゃ楽しかったよ。」 - “The movie ended fantastically; I didn’t expect such a twist.”
→ 「映画の結末がとびきり素晴らしかった。あんな展開になるとは思わなかった。」
② ビジネスシーン (ややフォーマル)
- “Our new campaign is performing fantastically this quarter.”
→ 「今期の新キャンペーンは驚くほど好調です。」 - “The sales team did fantastically under tight deadlines.”
→ 「営業チームは厳しい締切の中、素晴らしい成果を出しました。」 - “Your presentation was fantastically organized and delivered.”
→ 「あなたのプレゼンは非常にわかりやすく、素晴らしい出来でした。」
③ 学術的/専門的な文脈
- “This theory, though complex, explains the phenomenon fantastically.”
→ 「この理論は複雑ではあるが、その現象を見事に説明している。」 - “The data was analyzed fantastically, leading to groundbreaking results.”
→ 「データが見事に分析され、画期的な結果につながった。」 - “The experiment’s outcome demonstrates fantastically the validity of our hypothesis.”
→ 「実験の結果は私たちの仮説の妥当性を驚くほど明確に示しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- wonderfully (とても素晴らしく)
- amazingly (驚くほど)
- incredibly (信じられないくらい)
- extraordinarily (並外れて)
- marvelously (感嘆するほど)
- ニュアンス比較
- “incredibly”は「信じがたいほど」、驚きの要素が強い。
- “amazingly”は驚き+感嘆、カジュアルに使われる。
- “fantastically”はやや「夢のように素晴らしく」というニュアンスを含む。
- “incredibly”は「信じがたいほど」、驚きの要素が強い。
反意語 (Antonyms)
- poorly (ひどく、悪く)
- terribly (ひどく)
- awfully (とても悪く)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /fænˈtæstɪkli/
- アメリカ英語: ファン・タス・ティック・リ
- イギリス英語: アメリカ英語とほぼ同じ発音ですが、母音の音がやや異なる場合があります。(/fænˈtæstɪk(ə)li/ のように /ə/ の音が入ることも)
- よくある間違い: “fan-tas-ti-cally” のように「カリ」の部分が強くなりすぎたり、「fantastical-ly」と別の品詞と混同される場合があるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “fantastically” の “-ally” の部分を “-icaly” や “-icly” と書き間違えやすいです。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、“fantasy” や “fanatic” と混同しやすい学習者もいます。意味が全く異なるので注意。
- TOEICや英検などでも“fantastic”や“fantastically”はリーディング中の語彙問題やリスニング中の描写などで出る可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ファンタスティック+アリー」で「信じられないくらいすごい感じ!」とイメージすると覚えやすいです。
- 「ファンタジー(fantasy)」と関連付け「夢のような」「非現実的なほど素晴らしい」という連想をすると意味が頭に入りやすくなります。
- スペルは “fantastic” に “-ally” を付ける、と覚えておきましょう。
「fantastically」は、何かを強調して褒めたり、結果を驚くほど高く評価するときにとても便利な副詞です。日常会話から準フォーマルなビジネスの場面まで、幅広く使える表現なので、ぜひ覚えて使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
空想的に
意味(2)
異様に
意味(3)
《話》とてもすばらしく