元となった辞書の項目
feverishly
解説
1. 基本情報と概要
単語: feverishly
品詞: 副詞 (adverb)
意味
- 英語: In a manner suggestive of fever; intensely, excitedly, or in a very agitated way.
- 日本語: 「熱っぽい様子で」「熱狂的に」「興奮しながら」「非常にあわただしく」などの意味を持つ副詞です。
例えば、何かを急いでいる時や焦っている時に、「まるで熱があるかのように落ち着かずに、大慌てで行動する」というニュアンスを伝えたいときに使われます。
活用形
- 形容詞: feverish(熱っぽい、熱に浮かされた、熱狂的な)
- 副詞: feverishly(熱っぽく、熱心に、興奮しながら)
形容詞「feverish」の名詞形として「feverishness(熱っぽさ、熱狂的な状態)」もあります。
CEFRレベルの目安
- C1(上級): かなり広い範囲の語彙を扱えるレベルで、ニュアンスの微妙な使い分けができる学習者向けです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: feverish
- fever(熱)という名詞に、形容詞化する接尾語
-ish(「〜のような」「〜に近い」)がついてできた形容詞「feverish」
- fever(熱)という名詞に、形容詞化する接尾語
- 接尾語: -ly
- 形容詞を副詞にする一般的な接尾語
他の単語との関連性
- fever(名詞): 熱
- feverish(形容詞): 熱っぽい、興奮した
- feverishly(副詞): 熱っぽく、興奮状態で
- feverishness(名詞): 熱っぽさ、熱狂
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- feverishly typing(熱中してタイピングする)
- feverishly searching(必死になって探す)
- feverishly working(熱に浮かされたように仕事をする)
- feverishly writing(熱っぽく書き続ける)
- feverishly praying(熱狂的に祈る)
- feverishly preparing(あわただしく準備をする)
- feverishly pacing(落ち着かずにうろうろ歩き回る)
- feverishly whispering(興奮気味にささやく)
- feverishly anticipating(待ちきれないほどに期待する)
- feverishly supporting(熱狂的に支持する)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「fever(熱)」というラテン語や古フランス語由来の語から来ており、「熱に浮かされているような」状態を表す形容詞「feverish」に副詞化の接尾語
-lyがついたものです。 - 歴史的使用: 当初は実際に熱があるときの描写として使われていましたが、比喩的に「落ち着かない、興奮している」様子を指すようにも広がっていきました。
- ニュアンス: 「冷静ではいられない」「あわただしい、熱中しすぎている」という感情的・情景描写を伴いやすいです。
- 口語・文章ともに使用できますが、やや文語的・強調的に聞こえることが多いです。カジュアルな会話でも「焦っている姿」を少しドラマチックに表すので、感情を強く込めて使う傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 副詞の働き: 動詞、形容詞、他の副詞などを修飾して、「どのように」というニュアンスを補足します。
- 使用シーン: 焦燥感や強いエネルギーを表現したいときの文章・会話のなかで用いられます。
構文例
- “He worked feverishly on the project.”
- “She was feverishly excited about the upcoming event.”(形容詞 excited を修飾)
- “He worked feverishly on the project.”
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文章でも使用されますが、やや感情の高まりを示すときに合います。あまりビジネス文章では頻繁に使いませんが、「緊急性や必死さ」を強調したいときに使われる場合があります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I was feverishly looking for my keys this morning; I was sure I had lost them.”
(今朝鍵をなくしたと思って、すごく焦って探してたんだ。) - “She texted me feverishly, asking if I was okay.”
(彼女は私のことを心配して、興奮気味にメッセージを送り続けた。) - “He was feverishly cleaning the house before his parents arrived.”
(彼は両親が来る前に、大慌てで家を掃除していた。)
ビジネスシーンでの例文
- “We worked feverishly to meet the last-minute deadline.”
(締め切りが迫っていたので、私たちは必死に取り組んだ。) - “They were feverishly recruiting new talent to fill the urgent vacancies.”
(急募のポストを埋めるために、彼らは必死に新たな人材を採用していた。) - “The PR team was feverishly preparing for the product launch.”
(広報チームは製品発表に向けてあわただしく準備をしていた。)
学術的・フォーマルでの例文
- “Researchers worked feverishly to publish their findings before the international conference.”
(研究者たちは国際会議前に成果を発表しようと必死に取り組んだ。) - “Historians are feverishly debating the newly discovered manuscript.”
(歴史家たちは新発見の原稿について熱狂的に議論を交わしている。) - “The astronomers feverishly tracked the comet’s path to gather essential data.”
(天文学者たちは重要なデータを得るために、慌ただしく彗星の軌道を追跡した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- frantically(狂乱状態で、必死になって)
- 「極度の焦り」を表す点で似ていますが、精神的に混乱しているニュアンスが強いです。
- 「極度の焦り」を表す点で似ていますが、精神的に混乱しているニュアンスが強いです。
- madly(狂ったように)
- さらに強い狂気・混乱を含む印象があり、口語でよりカジュアルに使われることが多いです。
- さらに強い狂気・混乱を含む印象があり、口語でよりカジュアルに使われることが多いです。
- intensely(激しく、熱心に)
- 「激しさ」や「集中」を意味しますが、「焦り」や「熱っぽさ」は必ずしも含まれません。
- 「激しさ」や「集中」を意味しますが、「焦り」や「熱っぽさ」は必ずしも含まれません。
- passionately(情熱的に)
- 「感情込みで熱心に」という点は似ていますが、「焦っている」よりは「愛情や興味から熱心である」ニュアンスが強いです。
- 「感情込みで熱心に」という点は似ていますが、「焦っている」よりは「愛情や興味から熱心である」ニュアンスが強いです。
- agitatedly(動揺して)
- 「動揺や不安から落ち着きがない」ニュアンスが強調されます。
反意語
- calmly(落ち着いて)
- slowly(ゆっくりと)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈfiː.vər.ɪʃ.li/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに、基本的には似た発音です。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに、基本的には似た発音です。
- 強勢(アクセント): /ˈfiː.vər/ の “fee” の部分に強勢があります。
- よくある間違い: “fever-” の箇所を “フェバー” ではなく “フィーヴァー”のように伸ばして発音する。
- イギリス英語では /ˈfiː.vər.ɪʃ.li/、アメリカ英語では /ˈfiː.vɚ.ɪʃ.li/ と「ア」の音が少し変化する程度の違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “feverishly” の中間の “-erish” 部分の綴りを間違えやすい(例: “feverishley” など)。
- “feverishly” の中間の “-erish” 部分の綴りを間違えやすい(例: “feverishley” など)。
- 同音異義語・混同:
- 同音異義語とはあまり被りませんが、 “feverish” と “fever” の混同で、形容詞と名詞を誤用しないように注意します。
- 同音異義語とはあまり被りませんが、 “feverish” と “fever” の混同で、形容詞と名詞を誤用しないように注意します。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでは、文脈から “feverishly”=「非常に急いで」と推測させる問題が出るかもしれません。実際に「熱っぽい」ではなく「慌ただしい、勢いのある」といった意味に気づく必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「fever(熱)」+「-ish(〜のような)」+「-ly(副詞化)」
→ 「まるで熱があるかのようにテンション高く動き回る」イメージをもつ。 - 「フィーヴァー」しているところから、「熱狂的・興奮状態」を思い浮かべると覚えやすいです。
- 話し手が少しドラマチックに「焦っている・急いでいる」状況を言いたいときに使われる、と関連づけるとイメージしやすいでしょう。
「feverishly」は、何かに没頭しすぎたり、焦ったりしているときに雰囲気を強調する強めの言葉です。文脈によってはカジュアルにも使えますが、意識的に用いることで豊かな表現力を身につけられます。
意味のイメージ