crash
ガチャン(ドシン,ガラガラ)と大きな音をたてる / 《…に》ガチャン(ドシン)と衝突する《into, against ...》 / 大きな音をたてて動く / 〈飛行機が〉墜落する / 〈事業などが〉つぶれる / 《…にぶつけて》…をガチャンと壊す《against, into, to ...》 / 〈飛行機・車など〉を衝突させる / 《話》(またgatecrash)(招待状・切符なしで)…に押し掛ける, にもぐり込む
1. 基本情報と概要
英単語
“crash”
品詞
主に動詞として使われますが、名詞・形容詞としても用いられます。
(例:動詞 “to crash”、名詞 “a crash”、形容詞 “crash landing” など)
動詞の意味(英語)
- To collide with something violently or noisily.
- To stop functioning suddenly (especially for machines or computers).
- To go to sleep or stay somewhere temporarily without planning.
動詞の意味(日本語)
- (激しく・大きな音を立てて)衝突する
- (コンピューターなどが)突然動作しなくなる
- (計画なしに)寝泊まりする・泊まる
「crash」は、車が何かに衝突したり、コンピューターが突然落ちたりする場面で使われます。あるいは口語表現として「友人の家に泊まる・寝る」というニュアンスを表すときにも使われます。衝撃や大きな音を伴う“ドン”としたイメージがある単語です。
主な動詞活用
- 現在形:crash / crashes (三人称単数)
- 過去形:crashed
- 過去分詞:crashed
- 現在分詞(動名詞):crashing
他の品詞形
- 名詞形:a crash(衝突、墜落、故障、破産など)
- 形容詞形:crash (例:crash course「短期集中講座」)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
英語学習者が日常会話やニュース、コンピューター関係の話題などでよく目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語:なし
- 語幹:crash
- 接尾語:なし(動詞の場合)
比較的短い語構成で、ほぼ「crash」そのものが語幹です。
詳細な意味と使用例
- 衝突する・壊れる(自動車や乗り物、物体同士の衝突)
- 例:The car crashed into the wall. (車が壁に衝突した)
- 例:The car crashed into the wall. (車が壁に衝突した)
- コンピューターやシステムが動かなくなる
- 例:My computer crashed while I was editing the file. (ファイルを編集中にコンピュータがフリーズした)
- 例:My computer crashed while I was editing the file. (ファイルを編集中にコンピュータがフリーズした)
- 泊まる・寝る(口語的表現)
- 例:I’m too tired to drive home. Can I crash at your place tonight? (家に帰るのが面倒だから、今夜そっちに泊まってもいい?)
コロケーションと関連フレーズ(10個)
- crash into ~ (~に衝突する)
- crash a party (パーティーに押しかける)
- crash course (短期集中講座)
- system crash (システムのクラッシュ)
- stock market crash (株式市場の暴落)
- crash landing (緊急着陸)
- crash out ((口語)寝落ちする、急に寝る)
- computer crash (コンピューターの故障)
- crash down (大きな音を立てて落ちる・崩れる)
- plane crash (飛行機事故)
(日本語訳)
- ~に衝突する
- パーティーに押しかける
- 短期集中講座
- システムのクラッシュ
- 株式市場の暴落
- 緊急着陸
- 寝落ちする
- コンピューターの故障
- 大きな音を立てて落ちる
- 飛行機事故
3. 語源とニュアンス
語源
“crash”は擬音語・擬態語(onomatopoeic)から生まれたと考えられています。大きな音や衝撃のイメージが言葉になることで現代英語に定着しました。
ニュアンス
- 激しい衝撃や破損のイメージを強く含む
- 口語では「人の家に行きなり泊まる」という軽いなれなれしさのニュアンス
- コンピューターの動作停止を表すときは、突然の「停止」や「故障」のニュアンス
使用の注意点
- 「計画になかった行為・出来事」としての響きがある
- 「crash at someone’s place」は非常にカジュアル
- 文書寄りの表現では「system failure」と言ったほうがフォーマル
4. 文法的な特徴と構文
自動詞・他動詞の両方で使われる動詞
- 自動詞用例:The plane crashed. (飛行機が墜落した)
- 他動詞用例:He crashed his bike into a tree. (彼は自転車を木に衝突させた[ぶつけた])
- 自動詞用例:The plane crashed. (飛行機が墜落した)
イディオムや構文
- “crash out” (眠り込む、寝落ちする)
- “crash and burn” (失敗する、挫折する;口語的)
- “crash out” (眠り込む、寝落ちする)
フォーマル/カジュアルの使い分け
- フォーマル:computer/system “fail” or “malfunction”
- カジュアル:My computer “crashed” again.
- フォーマル:computer/system “fail” or “malfunction”
注意すべき文法ポイント
- “crash” の後に使う前置詞は “into” が典型的(衝突)
- 泊まる意味で “crash” を使うときは “crash at/on [someone’s place or couch]” の形が多い
- “crash” の後に使う前置詞は “into” が典型的(衝突)
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3例ずつ示します。
日常会話
- “I’m so exhausted. Do you mind if I crash on your sofa tonight?”
- (疲れ果てちゃった。今夜ソファで寝てもいい?)
- (疲れ果てちゃった。今夜ソファで寝てもいい?)
- “My phone crashed again. I think I need a new one.”
- (またスマホが落ちた。新しいのが必要かも。)
- (またスマホが落ちた。新しいのが必要かも。)
- “We all heard a loud bang when the plates crashed to the floor.”
- (お皿が床に落ちてガシャーンと大きな音がしたよ。)
ビジネス
- “Our server crashed during the peak hours, causing major disruptions.”
- (ピーク時にサーバーが停止して、大きな混乱を引き起こしました。)
- (ピーク時にサーバーが停止して、大きな混乱を引き起こしました。)
- “After the stock market crashed, many investors lost their capital.”
- (株式市場が暴落した後、多くの投資家は資本を失った。)
- (株式市場が暴落した後、多くの投資家は資本を失った。)
- “We need a crash course on the new software before we launch it.”
- (ローンチ前に新ソフトウェアの短期集中トレーニングが必要です。)
学術的な文脈
- “The experiment was interrupted when the computer program crashed, requiring a restart.”
- (実験はプログラムがクラッシュして再起動が必要になったため中断された。)
- (実験はプログラムがクラッシュして再起動が必要になったため中断された。)
- “Historical data shows that financial systems tend to crash after prolonged periods of unchecked growth.”
- (歴史的データによれば、長期的に好調が続きすぎた場合、金融システムは暴落する傾向がある。)
- (歴史的データによれば、長期的に好調が続きすぎた場合、金融システムは暴落する傾向がある。)
- “In aviation studies, minor pilot errors can lead to severe plane crashes under critical conditions.”
- (航空学の研究では、ちょっとしたパイロットのミスが重大な墜落事故につながる可能性がある。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- collide(衝突する)
- “crash” 同様に「衝突する」意味を持つが、音のニュアンスが弱め。
- “crash” 同様に「衝突する」意味を持つが、音のニュアンスが弱め。
- smash(粉砕する)
- “crash”よりも「壊す、粉々にする」のニュアンスが強い。
- “crash”よりも「壊す、粉々にする」のニュアンスが強い。
- slam(バタンと打ちつける)
- “crash”よりも「音を立てる」動作そのものに焦点。
- “crash”よりも「音を立てる」動作そのものに焦点。
- break down(故障する)
- 機械が動かなくなる点では似ているが、「壊れる」側面が中心。
反意語(Antonyms)
- land safely(安全に着陸する)
- 墜落せずに上手く着陸する
- 墜落せずに上手く着陸する
- function / operate normally(正常に動作する)
- 故障や停止がない状態
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語: /kræʃ/
- イギリス英語: /kræʃ/
どちらもほぼ同じ発音です。1音節のみで “æ” の母音に注意が必要です。
強勢(アクセント)
- “crash” は1音節なのでアクセントは単語全体にあります。
よくある発音の間違い
- “クラッシュ”と日本語発音になりがちな点に注意(“æ”をやや口を横に開いで短く発音する)
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “crush” と混同しやすい(意味は「押しつぶす」)。
- “chras” などのタイプミス。
- “crush” と混同しやすい(意味は「押しつぶす」)。
- 同音異義語との混同
- 特にありませんが、「clash」(衝突・対立)と間違えやすい。
- 文脈の誤用
- パソコンが「落ちる」ときに “My PC downed” とは言わず、通常は “crashed” を使う。
- 資格試験での出題傾向
- TOEICや英検などで、IT分野や経済分野の文章に頻出。
- 「株式市場のクラッシュ」「サーバーのクラッシュ」などで用いられがち。
- TOEICや英検などで、IT分野や経済分野の文章に頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “crash” は「ガシャーン」という音のイメージ。衝突音の擬態語がそのまま単語になったと覚えるとよいです。
- “crash course” で「短期集中講座」を連想することで、突然ガツンと入ってくるイメージを関連付けると覚えやすいです。
- “crash at someone’s place” = “突然泊まる” はお友達の家に「ドン」と転がりこむ感じを覚えましょう。
以上が動詞 “crash” の詳細解説です。衝撃的なできごとや、大きな音を伴う破損・突然の停止などをイメージしておくと、使いやすくなります。ぜひいろいろな文脈で使ってみてください。
ガチャン(ドシン,ガラガラ)と大きな音をたてる
(…に)ガチャン(ドシン)と衝突する《+into(against)+名》
大きな音をたてて動く
〈飛行機が〉墜落する
〈事業などが〉つぶれる
(…にぶつけて)…'を'ガチャン(ドシン),ガラガラ)と壊す《+名+against(into, to)+名》
〈飛行機・車など〉'を'衝突させる
《話》(またgatecrash)(招待状・切符なしで)…‘に'押し掛ける・もぐり込む